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Macで利用可能なCADソフトを調べてみた

この記事を読むと以下の3つのことがわかります。

①Macで利用可能なCADソフト一覧
②MacでWindows版CADソフトを利用する方法
③MacでWindows版CADソフトを利用する際の注意点

CADソフトといえばWindows版のソフトが多いイメージですが、実はMacでも利用できるCADソフトもいろいろあります。今回はMacで利用できるCADソフトについてまとめてみました。
後半では、Windows版CADソフトをMacで利用する方法についても調べてみましたので、ぜひ最後までご覧ください。

Macで利用可能なCADソフト一覧

ここではmacOS上で利用可能なCADソフトについて簡単な特徴なども含めてまとめました。

Fusion 360

Autodesk社が販売しているクラウドベースで開発可能な3DCADソフトです。3Dデザインとモデリングをはじめ、電子設計、シミュレーション、3Dモデルから2D図面を生成するドキュメンテーション機能など、最新機能が満載のCADソフトです。
https://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/overview

なお、こちらは教育機関向けライセンスと個人向けライセンス(非商用に限る)が無償提供されています。

AutoCADおよびAutoCAD LT

こちらもAutodesk社が販売しているCADソフトです。世界シェアトップクラスのCADソフトがMacでも利用可能になっています。AutoCADが3DCADソフト、AutoCAD LTが2DCADソフトになっています。
https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/overview

こちらは学生、教員、教育機関の職員および教育機関での利用が無償になるライセンスが用意されています。
その他、Autodesk社ではMacで利用可能なプロダクトを数多く用意しています。(※1)

Rhino for Mac

株式会社アプリクラフトが販売しているmacOS上で動作可能な3DCADソフトです。3Dモデリングはもちろん、メッシュツール、解析ツール、図面作成ツールなどが用意されています。
https://www.applicraft.com/products/rhinoceros/rhino-for-mac/

Vectorworks 2020

エーアンドエー株式会社が販売している3DCADソフトです。2D作図、3Dモデリング、高品質レンダリングを標準搭載している建築CAD向けのソフトウェアです。インテリアデザイン、BIM対応、ランドスケープデザインなどのオプションを追加することでさらなる機能強化が可能です。
https://www.aanda.co.jp/Vectorworks2020/

ドラフティングキャドプロ 7 for Macintosh

株式会社インフィニシスが販売している2DCADソフトです。ドローソフトのように描画ができる機能を持っています。またAutoCADのファイル(DWG、DXF)の読み書きが可能です。
https://www.infinisys.co.jp/product/draftingcadpro/index.shtml

FreeCAD

FreeCADはMacをはじめ、Windows、Linuxで使えるオープンソースの3DCADソフトです。オープンソースなので基本的にサポートなどはありませんが、3DCADが無料で利用できるというのは大きなメリットだと思います。
https://www.freecadweb.org/?lang=ja

LibreCAD

LibreCADもオープンソースのCADです。こちらは2DCAD対応で、Mac、Windows、Linux向けのソフトウェアが用意されています。もちろん利用は無償です。
https://librecad.org/

他にもオープンソースのCADがいくつかあり、これらはMacで利用可能なものが多いです。
l BRL‑CAD
https://brlcad.org/
l QCAD
https://www.qcad.org/en/

JW-CAD for Mac

Windows版のJw_cadを「DJ犬ジョー by ook氏」がMacで動作するようにしたものです。2020年4月現在、Jw_cad7.11とJw_cad8.01bが使用できるようになっています。Windows版のJw_cad同様、無料で使用することが可能です。
https://jwcad.keinos.com/

MacでWindows版CADソフトを利用する方法

ここまではMacで動くCADについて説明してきましたが、今度は「MacにWindowsをインストールする」という視点でCADソフトを利用するふたつの方法を説明します。

Boot Campを使ってWindows版CADソフトを利用する

1つめは「Boot Camp(ブートキャンプ)」というApple純正の方法です。これは、MacにWindows10をインストールして、Macを起動する際にmacOSとWindowsを切り替えることが出来る機能です。
「Boot Camp」はmacOSに標準でインストールされているので、必要なのはWindows10のインストール媒体とライセンス(プロダクトキー)になります。
詳しいインストール手順はAppleのサイトをご参照ください。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201468

インストールできたら、起動時に「option」キーを押し続けることで、WindowsとmacOSの切り替えが可能です。Windowsが起動したあとはWindowsのパソコンとして動作しますので、Windowsで動作するCADソフトのほとんどを利用することができます。

仮想化ソフトを使ってWindows版CADソフトを利用する

仮想化ソフトというのは、macOSにインストールするアプリのひとつです。このアプリには仮想のコンピュータ(仮想マシンとも言う)を作る機能があり、macの画面の中でWindowsが起動するイメージです。
前述の「Boot Camp」と違い、macOSを使いながらWindowsを利用できるのが利点です。
ただし、アプリの一つとして動作する関係上、100%のWindowsではないため、ごくまれに動作しないアプリケーションがあることがあるので注意が必要です。
では、macでよく使われている仮想化ソフトをいくつがご紹介します。

l Parallels Desktop for Mac
Macの仮想化ソフトとしては老舗のソフトで、実績もあり動作も安定しています。
利用するMacのグラフィックス性能にもよりますが、DirectXにも対応しています。
https://www.parallels.com/jp/products/desktop/

l VMware Fusion
サーバー分野での仮想化技術では世界有数のVMware社が販売している仮想化ソフトです。
こちらもmacの仮想化ソフトとしては歴史があります。
https://www.vmware.com/jp/products/fusion.html

l CrossOver Mac
上記の「Parallels Desktop for Mac」「VMware Fusion」の2つは、仮想マシンを作り、その上にOSをインストールするタイプの仮想化ソフトなので、Windowsの媒体とライセンスが必要です。
それに対して「CrossOver Mac」はWindowsOSをソフトで代替する「エミュレータ」と呼ばれる技術で構成されており、Windowsは必要ありません。
ただし、全てのアプリケーションが動作するわけではないので注意が必要になります。
https://www.codeweavers.com/products/crossover-mac

MacでWindows版CADソフトを利用する際の注意点

l 右クリック
Macのマウスは通常ボタンが一つしかありません。右クリックしたいときは「control」キーを押しながらクリックする方法が一般的です。
ただし、Apple純正のトラックパッド(Magic Trackpadまたは内蔵のMulti-Touchトラックパッド)やApple純正のマウス(Magic MouseまたはMighty Mouse)では設定を変えることで右側をクリックすることで右クリックになります。
l プリンタ
最近のインクジェットプリンターやレーザープリンターはMac、Windows両方に対応しているものがほとんどなので問題ありません。ただし、昔のプリンタだとWindowsでは使えないものがありますので注意が必要です。
l その他周辺機器
仮想化ソフトで動かすWindowsではハードウェアはMac経由になるので、そのほとんどが使用可能です。
一方、Boot Campで動かすWindowsは直接Macのハードウェアを制御することになるので、対応可能かを事前に調べておくのが安心です。

まとめ
今回はMacで利用可能なCADについて、Macで動くCADとMacでWindowsを動かす方法について説明しました。
Macでも様々なCADが利用可能になってきています。くわえて、WindowsOSを動作させる仕組みもあるので、利用しやすい環境で一番使いやすいCADソフトを使ってみてください。

参考URL
(※1)
https://www.autodesk.co.jp/solutions/mac-compatible-software?referrer=%2Fsolutions%2Fmac-compatible-software#azlist

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