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設計業務には欠かせないAutoCAD 2020の特徴と強みとは

CADソフトウェアはあらゆる業界で活躍する、設計にはなくてはならない製図ソフトですが、中でも人気があるのがAutodesk(オートデスク)の提供するAutoCAD(オートキャド)です。

数あるCADソフトの中でも、AutoCAD 2020が選ばれる理由はどこにあるのでしょうか。その特徴と強み、そしてAutoCADの種類にも注目しながら、ご紹介していきます。

目次:
①世界で最も人気のCADソフトの1つ
②統合ワークフローやWebアプリを使って高い作業効率を実現
③簡易版となるAutoCAD LT 2020にも注目

AutoCAD 2020の概要

AutoCADシリーズは、1980年代から存在する、歴史あるCADソフトの1つです。

公式サイト:https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/overview

幅広い業種で活躍するCADソフト

エンジニアリングにおいて、正確かつ誰にでも見やすく、汎用性の高い設計図は欠かせないものですが、AutoCADは建築から土木、機械工業までと、あらゆる業種において活躍が見られます。

もともとAutoCADには多くの種類があり、Autodesk Architectureなど、業種ごとに様々なAutoCADのツールセットが提供されていました。

しかし現在ではAutoCAD一本にほぼ全てのツールセットが統合され、AutoCADのライセンスを取得するだけで、あらゆる業種で活用することができるようになっています。

AutodeskにはAutoCADの他にも多くのソフトウェアがあり、それぞれの分野に特化した製品が用意されています。

AutoCADはそれらとも高い親和性を秘めているため、その拡張性にも期待できるのが嬉しいところです。

最新版はAutoCAD2020

AutoCADには毎年のアップデートが行われており、2019年12月現在に販売されているもので最も新しいタイプが、AutoCAD 2020になります。

AutoCADは2016年に発表されたAutoCAD 2017以降、仕様が大きく変更され、2020も含めそれ以降にリリースされているソフトもその仕様変更に準拠したものとなっています。

ただしこの仕様変更は統合ワークフロー環境などを構築するなど、使い勝手という意味では大幅に向上しており、新規ユーザーにも優しい設計へと改変されています。

昔の使い勝手が良かったという人もいますが、それ以上に新規ユーザー獲得に向けたアップデートに意欲的なのがAutoCADであるため、CADソフトの中でも使いやすい部類に入ると言えるでしょう。

AutoCADのライセンスについて

AutoCADは2017以降、買い切り型の販売方式を撤廃し、年間支払い型のサブスクリプション方式へと切り替わっています。

3年契約になると10%の割引が受けられるなど、長期契約のプロフェッショナル向けに割引制度も設けられています。また無償体験版や学生向けの格安プランも存在するため、門戸が広く開かれているのはやはりAutoCAD 2020の特徴として見逃せません。

気軽に導入できるのは、Autodesk商品の強みの1つです。プロの現場で多数導入されているのも、このようなとっつきやすさが功を奏している結果と言えるでしょう。

AutoCAD 2020の強み

AutoCAD 2020は、単に導入が容易なだけで広く使われているわけではありません。

充実のツールセット

1つ目は少し上の文でも紹介したように、AutoCAD単体の契約で使用できるツールが非常に多様である点です。

建築向けのツールセットには8000を超える高品質オブジェクトが含まれ、それらを自由に扱うことができます。

また、外観以外にも機械部分や電気、配管に関するオブジェクトの配置も行えるようになっています。

2Dと3Dでこれらの作業を統合的に行えることで、単なるモックにとどまらないリッチな情報を含んだ設計図を構築することができます。

Webから作業が行える

AutoCAD 2020は、ソフトウェアをインストールしたPCで作業することはもちろんのこと、スマホやタブレット、あるいは外出先のPCからなど、ソフトをインストールしていないハードからも編集作業を行うことができます。

AutoCAD 2020はWebアプリを採用しており、インストールしたソフトとほぼ同じパフォーマンスを発揮することが可能です。

そのため現場へ直接データを持ち込んで共有する際や、現場の声を参考にした修正作業なども容易です。その場でスマホを使い、もしくは現場のPCを借りて直接作業を行うなど、非常に機動力のある立ち回りをサポートしてくれます。

また、専用のクラウドストレージ活用して、アカウントをまたいだ気軽なデータの編集や共有を行うことも可能です。

共有のたびに大容量データをUSBに落とし込んだり、メールでやり取りをするというのは非常に非効率ですが、クラウドを活用すればこれらの負担は大幅に軽減できます。

アップデートで追加され続ける新機能

また、AutoCADシリーズは毎年のアップデートの度に機能が追加され、使いやすさが向上している点も嬉しいところです。

AutoCAD 2020のアップデートでは、2019の機能に加えて新たにブロックパレットが導入されました。

テキストよりもはるかにオブジェクトの情報を把握しやすくなり、感覚的な操作ができるようになりました。

また、作業画面のダークモードも新たに追加され、個人の好みに応じたインターフェイスの採用が可能になりました。

プロフェッショナルが必要とするパフォーマンスについてはすでにハイエンドレベルに達しているぶん、感覚的な操作や使用感の満足度向上に力を入れているのが、近年のAutoCADの特徴です。

AutoCAD 2020の種類

AutoCAD 2020には通常モデルに加え、AutoCAD LT 2020と呼ばれるモデルも存在します。

簡易版となるAutoCAD LT 2020

AutoCAD LTシリーズは、基本的にはAutoCADと使用方法は同じですが、いくつかの機能が制限されているため、簡易版に当たると言えます。

具体的な違いとして、通常のAutoCADでは3Dオブジェクトのモデリングなども行えていた一方、AutoCAD LTでは2Dでの作図のみに機能が限定されている点が挙げられています。

どちらを使うべき?

ただ、AutoCAD LTの場合でも、2Dの作業に関しては通常のAutoCADと同様のパフォーマンスで動作してくれます。
2D作業しか行わないという場合には、LTのバージョンでも特に差し支えはないでしょう。

また、3D作業が行えない分、価格もLTの方がお安くまとまっています。

2019年12月現在、通常のAutoCAD 2020が¥209,000 / 年(税込) となっている一方、AutoCAD LTは¥64,900 / 年(税込) と3分の1以下の価格です*1。

作業は2Dしかないという場合、AutoCAD LTの方が高いコストパフォーマンスを発揮してくれることになるでしょう。

おわりに

AutoCADは毎年最新バージョンが発表されるため、それぞれの仕様の違いは逐一確認する必要があります。

また、価格についても大きな仕様変更が行われれば変動する可能性もあるため、公式サイトできっちりと数字を確認しておくようにしましょう。

提供されるサービスについてもパッケージの統合や分離がこれからも行われるかもしれませんので、内容物は把握しておくことが肝心です。

出典:

*1 Autodesk「AutoCAD と AutoCAD LT の比較 」
https://www.autodesk.co.jp/compare/autocad-vs-autocad-lt

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