Autodesk ForgeのAPIについて その1
今回から2回に分けて、Autodesk Forgeの各APIについてご紹介します。
Autodesk Forgeには以下のAPIがあります。
- Viewer
- Model Derivative API
- Data Management API
- Design Automation API
- Reality Capture API
- BIM 360 API
- Authentication
Viewer
さまざまなフォーマットのCADファイルをWebブラウザで表示します。
ViewerでCADファイルを表示するために必要なものは、WebGL対応のWebブラウザだけです。
他には何もインストールする必要はありません。
そのため、AutoCADなどのAutodesk製品がインストールされていないパソコンや、iPadなどのスマートデバイスから、標準のWebブラウザを使うだけでCADファイルを見ることができます。
ViewerはJavascriptでカスタマイズすることができ、独自機能を追加することができます。
たとえば、IoT機器から取得した情報を表示したり、モデルの属性情報を取得して他のシステムと連携して利用するなど、標準ではできない機能を実現することができます。
なお、Viewer自体はWebアプリを構成するための1つのコンポーネントとして提供されています。
そのため、Viewerの外に一般的なWebアプリで使用しているリストやボタン、フォーム等を配置することができ、自由に機能を作ることができます。
その他にも、Viewerに表示で用意されている拡張機能を使うことでCADデータをVR表示することも可能です。
Model Derivative API
クラウド上でCADファイルを他のフォーマットのファイルに変換します。
たとえばInventorで作成したIAM、IPTファイルをIGESやSTEPなどに変換することができます。
Model Derivative APIはViewerで表示するためにSVF形式のファイルに変換するためにも使用します。
Autodesk製品以外にも対応しており、CATIA形式のCADデータである、CATPRODUCT、CATPARTなども変換元データとして対応しています。
そのため、CATIAなどのAutodesk製品以外のCADで作成したデータをViewerで表示することもできます。
Data Management API
A360、Fusion 360、BIM 360とForgeネイティブとして使用できるObject Storage Service(OSS)のデータを管理します。
このAPIを使うことで、A360に保存したファイルやFusion 360で作成したファイルをForgeのAPIからアクセスできるようになります。
また、Design Automation APIを使用して作成したCADデータを、A360に保存する、というような使い方が可能です。
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