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あの清水建設がSNSスタート!気になる内容と若者のSNS利用状況を調べてみた

この記事を読むと、以下の3つがわかります。
①清水建設の強みや施工実績
②清水建設が運用を始めたSNSの概要について
③若い世代のSNS利用状況について

国内最大手のゼネコンである清水建設が、2020年2月よりSNSの運用をスタートしました。FacebookとInstagram2つのSNSを使って、それぞれで異なるコンテンツを配信しています。

この記事では、清水建設のSNS運用の概要や若い世代のSNS利用状況についてご紹介します。

あの清水建設がSNS運用をスタート

まずは、清水建設の会社概要やSNSの詳細について見ていきましょう。

清水建設とは

清水建設といえば国内でも最大手のゼネコンで、建築業界の中で知らない人はいません。ゼネコンとはゼネラル・コントラクター(general contractor)の略称で、大規模な建設でも上流から下流まで一貫して請け負う総合建築業者です。

清水建設は1804年に創業しており、宮大工から培った伝統技術を持っていることが大きな強みです。そのため法恩寺本堂や浅草寺五重塔塔院といった歴史的な社寺建築も請け負っており、国内の様々な伝統建築にも関わっています。※1

また、清水建設はダイバーシティを推進しており、2009年にはダイバーシティ推進室も設立しています。女性活躍や外国籍人材の採用、障がい者雇用の3本柱で取り組みを進めるなど、業界をけん引する存在でもあります。※2

清水建設の施工実績がすごい

清水建設は伝統建築に限らず国内の有名な建築物も多く手掛けており、華々しい施工実績を持っています。

・横浜スタジアム
1979年に建築された横浜スタジアムは、清水建設が改修を請け負っています。観客席の6,000席増設やそのたのリニューアルなど、約85億円規模の施工を行っています。※3

・警視庁本部庁舎
東京霞が関にある警視庁本部庁舎も、清水建設が施工しています。2017年の大規模改修も清水建設が請け負っており、設備改修が行われています。※4

・ホテルユニバーサルポート
2018年にUSJのオフィシャルホテルとしてオープンしたユニバーサルポートホテルも、清水建設が施工しています。高さ100mを超える超高層ホテルで、観光客が多く利用しています。※5

SNSを通して建築業の魅力を発信していく

前述したように伝統建築や数々の有名建築物を手掛ける清水建設が、2020年2月からSNSを開設しました。使っているSNSツールはFacebookとInstagramの2つで、それぞれのメディアの特性を活かした運用をしています。

SNSを開設した主な理由は、若い年齢層に建築への理解を促すことと、ファンづくりの2つです。SNSを通して建築の魅力を発信していくことで、若い世代にも建築業界に興味を持ってもらおうという狙いがあります。※6

インターネット上では、FacebookとInstagramの概要が見られる特設サイトもあります。ぜひ1度ご覧ください。
https://www.shimz.co.jp/newdoor/

Facebookでは「シミズ・ドリーム」を公開

清水建設の公式Facebookアカウントでは、「シミズ・ドリーム」と題して清水建設が思い描いている未来都市構想を公開しています。

第1回目のコンテンツは深海未来都市構想「OCEAN SPIRAL」です。「人が特別頑張らなくても、深海に住めるような街づくり」を目的とした未来都市構想を映像コンテンツで配信しています。

たとえばスパイラル上の構造物を通して、金属や資源といった人が住むために必要な物質を供給できるようなシステムなど、近未来的で夢がある建築の展望を紹介しています。

原則として週に1回、動画と記事を交互に公開し、1か月ごとに違うテーマで建築業界の未来構想や魅力を発信していく予定です。※7

Instagramでは「現場図鑑」を公開

Facebookで動画コンテンツを配信する一方、Instagramでは「現場図鑑」と題して建築現場の画像を週に2回ペースで公開しています。まだコンテンツ自体は少ないものの、人気写真家が清水建設の施工現場に赴き、魅力的な写真を撮影しています。

職人さんの集合写真や作業に精を出している手のアップなどで建築現場の魅力を発信しており、建築業に興味がある人はぜひフォローしておきたいアカウントです。

清水建設公式Instagramアカウント:「現場図鑑」
https://www.instagram.com/genbazukan/

清水建設はSNS開設で「若者ファン」の獲得を狙う

子どもたちへつなぐことを強く意識する清水建設は、SNSでも子どもを始め若い世代のファンを作ろうと取り組んでいます。昨今の子どもたちのSNS事情がどうなっているのかご紹介します。

「子どもたちに誇れる仕事を」がスローガンの清水建設

TVCMをはじめ、清水建設は多くのメディアで「子どもたちに誇れるしごと」というスローガンを押し出しています。

子どもたちやさらにその先の子どもたちの「財産」になるような建築物を作っていく清水建設の姿勢は、今の社会に必要とされている「サステナビリティ」や「SDGs」につながるものがあります。

清水建設のFacebookでは動画内に小学生の男女が登場するなど、SNS運用でも子供を意識しています。また、SNS運用を始める前の2018年には「シミズさんをさがせ!」というコンテンツをコーポレートサイトに公開し、建築業やものづくりの魅力を発信していました。※8

建築業界は、深刻な人手不足に悩んでいます。高齢の技術者が大量に退職して若い職人が大幅に減っている今、子どもたちに建築業の魅力を知ってもらうことはとても重要です。

若者にとってSNSは「情報ツール」

デジタルネイティブである若い世代にとって、SNSはコミュニケーションを超えた「情報ツール」となっています。

総務省の調べによると、年代別SNSの利用数や利用経験は以下の通りです。※9

10代…1つだけ利用:22.0%、複数利用:49.7%
20代…1つだけ利用:24.6%、複数利用:39.3%
30代…1つだけ利用:22.0%、複数利用:26.3%

SNSの利用率は若い世代ほど高く、年齢が若いほど複数のSNSを使っていることがわかります。10代の小中学生ほどSNSそれぞれの特性を把握して、効率よく情報を集めているのではないでしょうか。

昨今の学校教育ではICTの導入も積極的に行われており、インターネットの使い方やネット上でのマナーといったIT教育が進んでいる影響もあるでしょう。

20代以下でSNSを利用している若者は9割を超える

FacebookやInstagram、LINEやTwitterといったSNSは世界的にユーザーが多く、今や若い世代に欠かせないツールともいえます。ある調査によると20代以下でSNSを利用している人は9割を超え、十代では97%もの人がSNSを使っています。※10

若い世代を中心にSNSの利用が広がった背景には、スマートフォンの普及があります。

SNSの代表ツールともいえるLINEは、2012年時点で20代の利用率は48.9%と半数にも届いていません。しかし2010年代からスマートフォンが普及し始めたことに伴い、2017年には95.8%まで上がっているのです。※11

このSNSの普及に伴って増えているのが、SNSマーケティングと呼ばれる手法です。

InstagramやFacebookといった若い世代が利用するSNSツールを使って顧客とコミュニケーションを図る手法は、今多くの企業が導入を始めています。清水建設のようにSNSを使って魅力を発信していくことで、若い世代にも情報が届きやすくなるでしょう。

まとめ

清水建設が取り組みを始めたSNSの概要や、若い世代のSNS利用状況についてご紹介しました。若い世代が情報ツールとして活用するSNS運用に成功すれば、清水建設のアカウントにも若い世代のフォロワーが増え、建築業の魅力が伝わるでしょう。

しかし企業のSNS運用は、「前任者がおらずノウハウがない」「新しい取り組みで経営者の理解が得られない」など課題もあります。多くの企業が参入する中、清水建設のコンテンツがどのように充実していくのか楽しみですね。

参照
※1 https://www.shimz.co.jp/shazi/works/temple01.html
※2 https://www.shimz.co.jp/company/about/diversity/
※3 https://www.shimz.co.jp/works/jp_lei_197803_yokohamastadium.html
※4 https://www.shimz.co.jp/works/jp_off_198006_keishicho_honbu.html
※5 https://www.shimz.co.jp/works/jp_com_200506_HUP.html
※6 https://www.kensetsunews.com/web-kan/425171
※7 https://www.shimz.co.jp/newdoor/shimizu_dream/
※8  https://www.kensetsunews.com/web-kan/223588
※9 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h23/html/nc232310.html
※10 P.39「(1)SNSの利用率20代以下のSNS利用は9割を超え、LINEの他にTwitter利用が多いより」
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/domestic/pdf/20190501_6.pdf
※11 P.38「はじめに」より
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/domestic/pdf/20190501_6.pdf

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