Google PayでSuicaを連携させる方法は?モバイルSuicaとの違い
最近ではおサイフケータイの代わりにGoogle PayやApple Payといったスマートフォン独自の決済アプリを使っている方も多いでしょう。クレジットカードを事前に登録することで簡単にタッチ決済できることから、Google Payはキャッシュレス決済として人気を集めているツールの1つとなっています。
そんな中、キャッシュレス決済のツールにSuicaを連携させて支払いをしている方もいます。この記事では、Google PayにSuicaを連携させるのと、モバイルSuicaを使って支払うのとでは何が違うのか、メリット・デメリットを交え、Google PayにSuicaを連携させる方法についてご紹介します。
この記事を読むと以下の3つのポイントがわかります。
・Google Payとは?
・Google PayのSuicaとモバイルSuicaの違い
・Google PayをモバイルSuicaと連携する手順
Google Payとは?
Google Payとは、Googleが提供しているスマホ決済サービスのこと。Android OSを採用しているスマートフォンに搭載され、かざすだけで通信できるNFC(近距離無線通信)に対応しています。Google Payを使えば、さまざまな支払いシーンにおいてタッチだけでキャッシュレス決済をすることが可能です。
Google Payはさまざまな電子マネーと連携できる
Google Payでは誰でも気軽に使える電子マネーとして、楽天Edyやnanaco、Waon、そしてSuicaに対応しています。他にも、iDやVisaのタッチ決済、QUICPayといった電子マネーも利用可能です。
また、クレジットカードも登録することができます。iDやVisaのタッチ決済、QUICPayを経由することで、カード払いをスマホ1つで簡単に行えることがメリットです。
ただし、Suicaを始めとした電子マネーやiD、QUICPayの機能を利用できるのは国内に限られています。*1海外でGoogle Payを使ったSuica払いやQUICPay払いが出来なくなっている点は注意しましょう。
Google PayとモバイルSuicaは何が違う?
Google PayではモバイルSuicaを連携することで、いつでもキャッシュレス決済&非接触支払いができるようになります。交通機関にも利用できるため、使い勝手に優れていることが特徴です。
一方で、モバイルSuicaも同じ仕組みを持っているため、「わざわざGoogle PayとモバイルSuicaを連携させる必要性は?」と感じてしまうかもしれません。実は細かく見てみると、Google PayとモバイルSuicaの連携にはいくつかの違いがあるのです。*2
機能の内容 | Google Pay連携Suica | モバイルSuica |
クレジットカードでの入金 | ◯ | ◯ |
電車や買い物での支払い | ◯ | ◯ |
電子マネーの利用履歴表示 | ◯ | ◯ |
「Suicaグリーン券」の購入手続き | ✕ | ◯ |
エクスプレス予約サービス(東海道・山陽新幹線) | ✕ | ◯ |
ネット決済 | ✕ | ◯ |
Googleサービスとの連携 | ◯ | ✕ |
再発行 | ✕ | ◯ |
チャージ払いもどし・退会 | ✕ | ◯ |
機能面を見てみると、自由度という面ではモバイルSuicaに軍配が上がりそうです。一昔前はモバイルSuicaアプリが有料だった一方で、Google Payと連携したSuicaは無料だったため、Google Payを利用するメリットは非常に大きいものでした。
しかし、2020年2月26日以降はモバイルSuicaアプリでも年会費が無料になる措置が取られています。3 今はモバイルSuicaのほうが優れているようにも思えますが、Googleマップと連携して経路や残高表示をする機能はGoogle Payが必要になっているなど、どちらも一長一短となっているのも事実です。4
Google PayとモバイルSuicaを連携するうえで得られるメリットについて見ていきましょう。
Google PayとモバイルSuicaを連携して損をすることはない
ただ単に対応可能な作業量を見るとモバイルSuicaのほうが勝っていますが、“使い勝手の良さ”という面ではGoogle Payに軍配が上がります。たとえば、モバイルSuicaは一昔前のガラケーブラウザのようなUIに対し、Google Payは洗練されており、1タップでSuicaのチャージが可能になっています。
また、モバイルSuicaはトップページ以外がガラケーブラウザのようなデザインになっており、何がどこにあるのか分かりづらいといったケースも…。
基本的にGoogle PayとモバイルSuicaの連携は、モバイルSuicaの中身をGoogle Payへ貸し出しているというイメージが近くなっています。ですので、Google PayとモバイルSuicaを連携させることでデメリットが生じることはありません。
チャージした金額もGoogle Pay、連携先モバイルSuicaのどちらも同一額が適応されるため、Google PayとSuicaを連携することでチャージしやすくなります。基本的にはメリットしかないため、「Google PayとモバイルSuicaを連携して両方を使う」という形がおすすめです。
GooglePayとモバイルSuicaを連携する手順
GooglePayとモバイルSuicaを連携する手順は以下のとおりです。まずはGoogleのPlayストアから「Google Pay」アプリをインストールし、アプリを起動しましょう。
初めて起動した場合は[使ってみる]という部分をタップすることで電子マネーを選択することができます。すでにGoogle Payを利用している場合は画面中央にある[設定する]をタップします。
すでにモバイルSuicaを導入している場合は[同意する]のタップだけで設定が完了になります。
新規にSuicaを発行する場合は、画面の設定に沿って[メールアドレス][パスワード][生年月日]といった個人情報を入力し、アカウントを作成します。
以上でGoogle PayとモバイルSuicaの連携作業は終了です。モバイルSuicaを別途インストールする必要はなく、GooglePay側にて設定をすることで自動的にSuicaを登録・連携できます。
GooglePayに登録したSuicaを新しい端末へ移す手順
残念ながら、Google PayとモバイルSuicaを連携しても、データをGoogleアカウントと紐付けられる訳ではありません。新しいAndroidスマートフォンを購入した場合は、また新しくGoogle PayとモバイルSuicaを使って連携する必要があります。
また、「以前使っている端末から新しい端末へ移す」という場合は、モバイルSuica側で事前に「端末情報の機種変更」を行わなければなりません。情報を移し替えずに新しいスマートフォンでモバイルSuicaを連携させてしまうと、古いSuicaの情報が読み込めなくなってしまいます。
もし新しい機種へ交換を考えている場合は、以下の手順に沿ってGoogle Payに登録したモバイルSuicaを新しい端末で連携するよう心がけましょう。
(1)モバイルSuicaを起動し、[その他]のタブから[会員メニュー]をタップ
(2)[携帯情報端末の機種変更]をタップ
(3)[機種変更する]をタップ
(4)(旧)機種変更手続きが完了
(5)新しい機種でモバイルSuicaを起動→[機種変更]をタップ
(6)モバイルSuicaにログインする
(7)画面に従って[初期設定]をタップ→実行
(8)(新)機種変更の手続きが完了
以上で引き継ぎ手続きは完了です。モバイルSuica側で設定を変えなければGoogle Payで連携していたSuicaを引き継げないためご注意ください。*5
まとめ
Google PayとモバイルSuicaを連携させることで、お互いの持つメリットを最大限発揮することができます。Google PayとモバイルSuicaを連携させてなにかのデメリットがあるわけではないので、「連携させ得」とも言えるでしょう。
ただし、スマートフォンを買い換えるなどする際には、あらかじめ機種変更手続きを進めなければいけません。昔のSuica情報を入れる前に、新しいスマートフォンへモバイルSuicaを連携させてしまうと、古い端末で使われていたSuica情報を読み込めなくなってしまうためご注意下さい。
*1
https://support.google.com/pay/answer/7207502
*2
https://www.jreast.co.jp/mobilesuica/googlepay/
*3
http://mobilesuica.okbiz.okwave.jp/faq/show/74?site_domain=default
*4
https://www.jreast.co.jp/mobilesuica/pdf/seamless20200114.pdf
*5
http://mobilesuica.okbiz.okwave.jp/faq/show/519?site_domain=default
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