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iPhone 12、ついに有線イヤホンが廃止に!

2020年10月13日、AppleからiPhone 12シリーズが発表されました。
発表前から有線イヤホンが廃止されるのではと噂されてきましたが、ついに今回からiPhoneに有線イヤホンが同梱されないことになりました。
今回は、その経緯や影響ついて解説します。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①iPhone 12シリーズについて
②有線イヤホンが同梱廃止になった理由
③有線イヤホン同梱の廃止による影響

iPhone 12シリーズの基本情報

まずは、今回発表になったiPhone 12シリーズ各モデルの基本情報について紹介します。

iPhone初の5G対応

iPhone 12シリーズでは、iPhoneシリーズでは初めて5Gに対応しました。
5G(第5世代移動通信システム)とは、従来の4GやLTEよりも大容量で低遅延な通信を実現した通信システムのことです。

日本国内でも各キャリアが5Gのインフラ整備を進めており、Androidスマホでは5G対応の機種が続々とリリースされてきました。
iPhone 12シリーズが5Gに対応することで、iPhoneでも次世代の高速通信が利用できるようになるのです。

4種類のラインナップ

今回は、新たに「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」の4モデルが発表されました。*1 *2

このうちiPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxは通常のiPhone 12、iPhone 12 miniよりもカメラが高性能になっており、iPhone 12 Pro MaxのほうがiPhone 12 Proと比べより大きな画面となっています。
一方、iPhone 12 miniはiPhone 12をより小型化したものとなり、現在販売されているiPhoneの中で最も小さいサイズとなります。

なお、すべてのモデルにおいて「A14 Bionicチップ」が搭載され、システムの基本部分は共通しています。

iPhone 12シリーズでは有線イヤホンと電源アダプターが同梱廃止に

これまで、iPhone各モデルには有線イヤホンである「EarPods」と、USBケーブルとコンセントをつなぐ電源アダプターが同梱されていました。
しかしiPhone 12シリーズでは、これらの同梱が廃止され、付属品はUSB-C Lightningケーブルのみとなります。
有線イヤホンと電源アダプターが同梱廃止になった経緯についてみてみましょう。

多くのユーザーがすでに持っている

これまでのiPhoneには、有線イヤホンや電源アダプターが同梱されてきました。
そのため、iPhoneをリピートし続けているユーザーは、すでに有線イヤホンや電源アダプターを所有していることが多く、不要となってしまいます。
実際、Appleによると有線イヤホンは7億個以上、電源アダプターは20億個以上が世界中に存在するといいます。 *3
なお、有線イヤホンや電源アダプターは、オプション品として購入可能です。
初めてiPhoneを買う場合や、無くしてしまったり故障してしまった際には、別途購入しましょう。

カーボンフットプリント削減

カーボンフットプリントとは、その商品やサービスの生産・流通から廃棄までのライフサイクルにて排出される、CO2の排出量を表すものです。
有線イヤホンや電源アダプターの同梱を廃止することで、iPhoneのパッケージを小さくすることができます。
小さくなった分、一度に出荷できる量を増やすことができるため、出荷回数が削減でき結果としてCO2排出量が抑えられるようになるのです。
もちろん、有線イヤホンや電源アダプターの製造量が減り、製造や廃棄にかかるCO2排出量も削減できます。

Appleは、今回の有線イヤホン・電源アダプター同梱廃止によって、年間200万トン以上のCO2排出量の削減になるとしています。
これは、年間45万台もの車によるCO2排出量に匹敵するとされています。 *1 *2

販売価格の抑制になる

有線イヤホンと電源アダプターの同梱を廃止することで、iPhone本体の販売価格を抑えることにもつながっています。

単純に製造コストを抑えられるのはもちろん、前述のとおり省パッケージ化することで一回あたりの輸送量や店頭・倉庫での在庫量を増やすことができます。
それによって製品1つあたりの配送コストや保管コストを抑えることができ、その結果として本体価格を抑えることが可能になっています。

iPhone 12での有線イヤホン同梱廃止による影響

iPhone 12にて有線イヤホンや電源アダプターが同梱廃止になることで、SNS等を中心に様々な反響があります。
今後どのような影響が予想されるか、みてみましょう。

ワイヤレスイヤホンの需要が高まる

Bluetoothを利用したワイヤレスイヤホンは、オーディオメーカーや家電メーカー各社から販売されています。
今回iPhone 12シリーズにて有線イヤホンの同梱が廃止されたことから、ワイヤレスイヤホンの需要が高まることが見込まれています。

さらに、Appleからはワイヤレスイヤホンとして「AirPods」「AirPods Pro」が販売されています。
これらのワイヤレスイヤホンはiPhoneと非常に相性がよく、シームレスに利用できることから人気を集めています。
海外のメディアでは、2020年通年でiPhone購入者の58%がAirPodsを購入すると予想されています。 *4
有線イヤホンの同梱を廃止することで、AirPodsユーザーを増やそうという意図も少なからずあるといえるでしょう。

充電の高速化・ワイヤレス化が進む

iPhone 12シリーズでは、新たな機能としてMagSafeが搭載されます。
これは、iPhone本体の背面に磁石を取り付けることで、対応したワイヤレス充電器がピタッとくっつくようになります。

これまでのiPhoneもワイヤレス充電には対応していましたが、充電器の正しい位置に置かないと充電スピードが非常に遅くなるという欠点がありました。
MagSafeは、このようなデメリットを解消すべく、磁石によって正しい位置で高速充電されるようになります。

さらに、iPhone 12シリーズでは、充電用にUSB-C Lightningケーブルが同梱されます。
これまでの充電ケーブルはUSB Type-Aでした。
USB Type-Cによって高速充電が実現可能になったもののなかなか普及していなかったのが実情でしたが、同梱アクセサリを変えることでType-Cの利用率が上がることが見込まれます。

このように充電アクセサリの同梱を変えることによって、従来の充電方法から脱却しワイヤレス化・高速化を推し進めたいというAppleの意図が感じられます。

既存モデルも有線イヤホン同梱廃止に

今回の有線イヤホン・電源アダプターの同梱廃止は、iPhone 12シリーズだけではありません。
併売されるiPhone SEやiPhone 11、iPhone XRについても、今後は有線イヤホンや電源アダプターの同梱が廃止となります。 *5

前述のとおり有線イヤホンや電源アダプターの同梱廃止によって、省パッケージ化が実現できます。
iPhone 12シリーズだけでなく既存モデルにも適用することで、配送や保管における製品1つあたりのコストやCO2排出量をさらに抑制することが狙いです。

◆まとめ
今回は、iPhone 12シリーズで発表された有線イヤホン・電源アダプター廃止について解説しました。

付属アクセサリーの変更を行うだけでも、このように様々な反響があり、改めてiPhoneの影響力の強さが感じられます。
テクノロジーも日々進歩しているため、今回の同梱廃止でどのように変化・普及していくか、ますます注目されることでしょう。


 

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◆参考URL
iPhone 12とiPhone 12 mini – Apple(日本) *1
https://www.apple.com/jp/iphone-12/
iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Max – Apple(日本) *2
https://www.apple.com/jp/iphone-12-pro/
アップル、「iPhone 12」ではイヤホンと電源アダプターをオプション提供に – CNET Japan *3
https://japan.cnet.com/article/35160874/
Bluetooth earphone sales to benefit from iPhone 12 series *4
https://www.digitimes.com/news/a20201015PD211.html
アップル、既存モデルもイヤホン同梱とりやめ。イヤホンジャックも全モデルなし(武者良太) – 個人 – Yahoo!ニュース *5
https://news.yahoo.co.jp/byline/musharyota/20201014-00202959/

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