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SketchUpとは?基本的な使い方や価格などについてご紹介

3Dモデリングソフトは、建設業界などにおいて不可欠のツールとなっています。現在では様々な種類のモデリングソフトが販売されていますが、中でも注目を集めているソフトの一つがSketchUpです。

今回はSketchUpの特徴や機能、そしてどのように運用が行われているのかについて、ご紹介していきます。

目次:
①SketchUpとは
②SketchUpの基本機能
③SketchUpの価格

SketchUpとは

SketchUp(スケッチアップ)は直感的な操作性と豊富なプラグインを利用して、誰でも気軽に利用する事が可能な3Dモデリングソフトです。

Trimbleの3Dモデリングソフト

SketchUpはアメリカの測量機器メーカーであるTrimble社が開発したソフトで、主に建設業界やインテリア業界、建築事務所などで採用されている人気製品です。
シンプルにまとめられたインターフェースや、スマートな操作性を実現したビジュアライズ機能、そしてプロレベルの精度を実現可能な運用性能の高さから、初めて3Dモデリングを体験するという初心者でも扱いやすいソフトとなっています。

直感的な操作が特徴

一般的な3Dモデリングソフトの多くは、機能性に優れている分、それだけインターフェースが複雑という難点も抱えています。
初めてモデリングをするという人は、どこから手をつけていいかもわからなくなってしまうものですが、SketchUpであればその心配はありません。

UIは簡素にまとまっているだけでなく、描画もいくつかのツールを使うだけで簡単に行う事ができるので、初めてのモデリングでも混乱する事なく扱う事ができるでしょう。

軽量で快適な動作を実現

SketchUpが優れているもう一つの利点は、動作が非常に軽量である点です。
基本的に3Dモデリングやグラフィックを扱うソフトは、PCのGPUに大きな負荷がかかることになるため、相応のスペックが必要になります。

安い業務用のラップトップしか持ち合わせていないという会社や事業者には敷居の高い3Dモデリングソフトですが、SketchUpであればその心配もありません。

SketchUpはシンプルな分必要以上の描画力や機能も絞っており、プラグインで必要な機能を追加するというシステムを採用しています。
そのため、デフォルトの状態だと軽快な動作をどんなスペックのPCでも実現できるようになっているのです。

SketchUpの基本機能

ここで、SketchUpで扱える基本機能について、ご紹介していきます。

モデリング

SketchUpの基本的な機能でもあるモデリングは、多くの3Dソフトと大きな違いはありません。
軽量ながらもそこで実践するスキルについてはプロレベルであるため、入門用のSketchUp導入という使い方も有効です。
3次元空間を自在に、感覚的に操る体験を試してみる事が可能です。

レンダリング

作成した3DモデルをCGとして出力するためには、レンダリングの工程が必要になります。
実はレンダリング機能についてはBIM対応のモデリングソフトなどでも開発途上の製品は少なくありませんが、SketchUpはこの点にも力を入れています。

SketchUpには豊富なテクスチャ素材が用意されているため、建築やインテリアなどの幅広い分野において、レンダリングを同ソフト内で行う事が可能です。
また、このソフトではモデリングとレンダリングがあらかじめ一体となっているので、モデリングは常に完成形を確認しながら行う事ができます。

アニメーション

作成したCGを実際に動かしてみる場合でも、SketchUpは活躍してくれます。
時間の概念の導入で、どのように日当たりが変化していくかをみる事ができたり、断面図を確認したりと、バリエーション豊かな運用ができます。
また、プロジェクト内へ自由にカメラを設置する事ができるため、ユーザーの好きな角度で、必要な箇所のアニメーションの様子を確認する事が可能です。

情報共有や共同編集も自在に行える

SketchUpで作成したプロジェクトは、オンライン上のクラウドストレージに保存する事で、共同プロジェクトユーザーといつでも相互に進捗状況を確認する事ができます。
確認はPCから行えるのはもちろんのこと、SketchUp Viewer アプリを使用する事で、スマホなどのモバイルデバイスからも閲覧が可能です。

また、クラウド上のデータはそのまま編集することも可能なので、共同で作業を進める際にもリアルタイムで同期が可能という強みも備えています。

拡張プラグイン次第でBIM対応も

SketchUpはシンプルな機能性が魅力ですが、デフォルトの状態ではBIMモデリングには対応していないため、BIM環境の整備には適していない点が気になります。
ただ、SketchUp
で作成したデータそのものはBIMソフトでも運用する事ができるだけでなく、拡張プラグインを導入する事で、BIM運用体制を整えることも可能です。

公式に販売されている「BIMバンドル」は、SketchUpのBIM化には欠かせないプラグインです。
部材の数値入力を可能にする計算機能や、モデリングの強化機能など、ハイレベルな3D図面の作成をサポートしてくれるでしょう。

公式サイト:https://www.alphacox.com/news/20200311/

SketchUpの価格

SketchUpは元々Google傘下のサービスで、全ての機能を無料で使用する事ができました。
しかし近年のアップデートによって、ブラウザで扱える無料プランと、PCにインストールして利用する有料プランが登場しています。

無料で使えるSketchUp for Web

無料で使えるだけでなく、ブラウザで動作するということで注目されているのがSketchUp for Webです。
Webブラウザ向けに作られたモデリングアプリですが、そのパフォーマンスはプロモデルのソフトウェアに引けを取らないのが特徴です。

公式サイト:https://www.sketchup.com/ja/products/sketchup-for-web

SketchUp for Webはパフォーマンスの高さもさることながら、基本的な機能を無料で扱える点も特徴です。
有料プランではクラウドストレージが無制限になるだけでなく、ARビューアの利用も可能になるなど、無料版では無かった機能をいくつか使えるようになります。
価格は年間119ドルとなっています。

用途に合わせた豊富なインストール対応プラン

ブラウザ上だけでなく、オフラインでも作業を進めたいという場合には、有料プランであるSketchUp Proへの加入が必要となります。
年間299ドルと、ブラウザ版に比べて価格は高くなるものの、パフォーマンスの安定性はブラウザに比べて遥かに高い性能を発揮します。

またSketchUp Proの特典機能として、さらなる拡張機能が利用可能なプラグインを使用できるようになったり、気候変動の概念を追加できるシミュレーション機能が付与されたりなど、高度な作業を実施できるようになります。
本格的に業務用としての運用を考えている場合に、おすすめのプランです。

おわりに

SketchUpは入門向けの3Dモデリング機能が目立つアプリですが、実際の運用にあたっては高いパフォーマンスを発揮してくれるため、十分に第一線で活躍する事ができます。
無料で、尚且つブラウザ上で動作することもあって、初めての3Dモデリングにも最適のソフトとなっています。

3Dソフトはどれも扱いが難しそうで、導入がはばかられてきたという人は、一度SketchUpを試してみると良いでしょう。

 

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