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ActCAD社が提供するBIMソフトの強みとは

製図作業や情報共有の円滑化に役立つBIMソフトですが、企業によって導入しているソフトは異なり、それぞれ独自の強みを有しています。

今回はそんなBIMソフトの一種である「ActCAD」シリーズに注目し、その機能やメリットについて、見ていきましょう。

目次:
①ActCADとインドの建設事情
②ActCADの機能
③ActCAD運用のメリット

ActCADとインドの建設事情

ActCADは、インドに本拠地を置くJytra Technology Solutions社が提供している、BIMソフトウェアです。
インド製のCADソフトと聞くと物珍しさが際立ちますが、実はグローバルな建設業界においては、ポピュラーな存在となっていく可能性を秘めています。

公式サイト:https://actcad.com/buy-actcad-2020-bim.php

業界最先端の市場成長を見せるインド

IT関連の成長と輸出が特徴的なインドですが、建設業界においても大きなポテンシャルを発揮しつつあります。
イギリスの調査会社GCPが2015年に発表した予測によれば、世界の建設業界規模は2030年までに15.5兆ドル、日本円にして1700兆円を超えるとされ、世界的な建設需要は今後も拡大していくと想定されています*1。

世界的な建築業界の成長は目を見張るものがありますが、もう一つ注目しなければならないのが、どの国が大きな成長を促しているのかという点についてです。
同調査によると、この成長を率いていくのがアメリカと中国、そしてインドであると予測されており、今後頭角を表す存在になると考えられています。

世界最大の経済大国であるアメリカはもちろん、中国の不動産バブルによる経済成長は周知の事実であり、建設市場が盛り上がっていることも珍しくありませんでした。
しかしその次点にインド、そしてインドネシアがランクインすることになるとされる調査結果は、これまで3位のポジションをキープしてきた日本にとって、大きな市場の変化を感じさせるニュースであるとも言えるでしょう。

次世代の建設市場を牽引するインドのCADソフト

ただ、インドが建設業界においても頭角を表してくることになるのも、必然だったかもしれません。
国内の建設業界は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の導入に取り組んでいる一方、インドでは日本以上にITの輸出と活用に注力できる環境が整備されています。

日本ではRevitのような外国製のCADソフトの導入が進んでいますが、インドではActCADのように、自国におけるCADソフトの開発・活用も進められています。
日本とインドはビジネス面での交流も深いことから、今後ActCADのようなインド製ソフトウェアの運用が進む可能性は、十分にあり得るでしょう。

ActCADの機能

次に、実際のActCADの機能について見ていきます。
一般的なCADソフトとしてのパフォーマンスはもちろんですが、ActCADならではの特徴もいくつか確認できます。

人を選ばないユーザーインターフェース

ActCADの第一の特徴は、複雑さを排除し、使い勝手の良さに特化したユーザーインターフェースにあります。

新しいソフトの導入は、その機能を使いこなすことはもちろんですが、従来のソフトからの移行に伴う使用感の変化へのアジャストも必要になります。
ActCADでは丁寧に整頓されたUIを利用することができ、アイコンをクリックするだけでコマンド機能を利用でき、初めてのBIMソフトであっても戸惑うことはありません。

背景はブラックで統一し、モダンなデザインに仕上がっているため、使用に伴う負荷も小さく抑えることができます。

ハイレベルなレンダリング機能

ActCADは使いやすさだけでなく、実際のパフォーマンスにも期待が持てる製品です。
レンダリングの際には写真と見紛うようなテクスチャを自由に使用することができ、3Dモデルとはいえ本物に近い質感を再現可能です。

あらかじめプリセットモデルが大量に用意されているので、初めて3Dソフトを導入する場合でも、十分に機能を使いこなすことができます。

プラグイン機能で拡張性に長ける

ActCADは単体でも優秀な性能を発揮してくれますが、拡張プラグインを必要に応じて導入することにより、さらに自社業務へ最適化された形で活用することができます。
ファイル形式変換コンバーターやブロックライブラリなど、課金形式で機能を拡張することができます。

ActCAD運用のメリット

こういった機能をフル活用することで、ActCADは導入企業に様々なメリットをもたらしてくれます。

高いコストパフォーマンスを実現

例えばActCADは、現在ポピュラーなRevitなどのBIMソフトに比べて、圧倒的なコストパフォーマンスを実現してくれる点が特徴です。
多くのBIIMソフトはライセンスでの使用が一般的で、年間数十万円の利用料金が徴収されます。
これは事業を継続する限り支払い続けなければいけないコストであるため、ユーザー負担として重くのしかかってしまいます。

一方、ActCADは買い切り型の永久ライセンスを採用しているので、継続で支払いが発生する心配はありません。
また、一本当たりのソフトの価格も199ドルと非常に安価であるため、導入のハードルは非常に低いことがわかります。

これまで価格がネックでBIMソフトの導入を見送っていた中小企業でもActCADであれば気軽に購入することができるかもしれません。

使用難易度が低く、育成コストもかからない

ActCADは価格が安い分、機能性は他のBIMソフトに比べてやや劣るところもありますが、その分使いやすさに特化している仕様になっています。

基本的なBIM作業はActCADでこなすことができるため、少し使い方を教えるだけで、未経験のBIMオペレーターでも業務を遂行することが可能です。

育成に多大な時間や経費をかけることもなく、速やかなBIM導入が実現します。

多様なフォーマットに対応し、汎用性が高い

ActCADのような中小ソフトの場合、懸念されるのが他のBIMソフトとの互換性です。
BIM運用のネックとして、異なるソフト同士の互換性の問題から、BIMの強みの一つである情報共有能力が阻害される可能性があります。

しかしActCADはプラグインを導入することで、多様なファイルに変換し、利用できるよう設計されているので、互換性の面でも不安の小さいプロダクトと言えるでしょう。

おわりに

インドにおける建設業界の成長は著しいですが、同時に国産ソフトの開発も着実に進んでいます。
ActCADは安価でコストパフォーマンスに優れ、中小企業でも気軽に導入することができるBIMソフトです。

まだ日本語でのサポートなどは行われていませんが、その価格を考慮すると、導入を検討しても良いソフトの一つとなっています。

 

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参考:
*1 GCP(2015)「Global construction market to grow $8 trillion by 2030: driven by China, US and India」p.1
https://www.ice.org.uk/ICEDevelopmentWebPortal/media/Documents/News/ICE%20News/Global-Construction-press-release.pdf

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