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BricsCADで図面を保存する方法とは?合わせて覚えておきたいポイントを紹介

BricsCADの高い利便性は様々な組織で評価されており、コストパフォーマンスにも優れていることから多くの企業が大規模導入を進める上で役立っています。

今回はそんなBricsCADを利用する上での基本的な操作となる、図面の保存方法についてご紹介しつつ、合わせて覚えておくと便利なポイントをご紹介します。

  1. BricsCADに対応している保存形式について
  2. BricsCADで図面を保存する方法
  3. 保存形式の変更方法
  4. 自動保存機能を活用する方法
  5. AutoCADでBricsCADの保存データを活用する方法
  6. BricsCADのバックアップ方法や復旧の手順

BricsCADに対応している保存形式について

まずは、BricsCADが対応している保存形式について確認しましょう。BricsCADはCAD業界では最もスタンダードなDWGファイルに対応しており、汎用性の高いCAD運用を実現しています。

元々はAutodesk社の製品で採用されているDWGファイルですが、他社製品であるBricsCADもDWGファイルに対応しているので、互換性を備えています。CAD運用の障害となっている、ファイルの互換性をクリアしている便利な製品です。

そのため、BricsCADは保存形式を気にすることなく運用できる製品のため、ストレスフリーな運用を実現します。

BricsCADで図面を保存する方法

BricsCADで図面を保存する方法は、まずツールバーにある[名前を付けて保存]アイコンをクリックします。あるいは[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]でも同じ操作が行えます。

すると、保存する場所とファイル名、ファイルの種類を選択して図面を保存できるので、設定が完了したら[保存]をクリックし、保存作業は完了です。

より便利な図面の保存方法として、ショートカットキーを利用するという方法も挙げられます。commandボタンを押しながらSキーを押すと、[名前を付けて保存]機能が起動します。

すでに名前を付けて保存をおこなっている場合は、保存データの上書きが行えるので、積極的に活用してください。

保存形式の変更方法

上でも少しご紹介しましたが、BricsCADは複数のデータ形式に対応している製品であるため、保存形式を変更することもできます。保存形式の変更は、[名前を付けて保存]の際に保存形式を設定することで行えます。

デフォルトではDWGファイルの設定ですが、このほかにもDXF形式、DWT形式の保存が可能です。DXFファイルも、DWGファイル同様Autodeskが設計したファイル形式ですが、DWGファイルを非DWGファイルに対応するCADソフトでも展開できるよう最適化させたものです。

DWT形式はテンプレートファイルに採用されている機会の多い形式で、図面形式を統一したい際にはこの形に合わせておくと良いでしょう。

自動保存機能を活用する方法

基本的に保存は手動で行うものですが、作業が難航して長引いてしまうと、ついつい保存するのを忘れてしまい、いきなりソフトがフリーズしてしまった際に進捗データが全て消えてしまうことも珍しくありません。

そんな事態を回避するために活躍するのが自動保存機能で、BricsCADでは自動保存の感覚を必要に応じて変更することができます。

まずはツールバーから[管理]タブを選択し、[設定アイコン]を選びます。検索窓から「自動保存」と入力すると設定項目が現れます。

ここから自動保存の間隔を設定すれば、作業は完了です。自動保存の間隔は1分から240分の間で選べますが、5分から10分の間で設定するのが、リスクの小さい設定と言えます。あまりに保存間隔を短くしすぎると、マシンのCPUに負荷がかかってしまう恐れがあるため、適度な間隔が大切です。

AutoCADでBricsCADの保存データを活用する方法

BricsCADは、BricsCAD同士でのデータ共有はもちろん可能なだけでなく、他のCADソフトとの情報共有にも対応しています。ポピュラーなCADソフトの一つであるAutoCADにも公式に互換性を有しているため、異なる作業環境の関係者ともファイルのやり取りをシームレスに行えます。

BricsCADはAutoCADの標準形式であるDWGファイルでの保存ができるので、DWG形式で保存したデータはそのままAutoCADで展開できます。実際に展開してみると、インターフェースの違いなどもほぼ見当たらず、レイヤーの表示が崩れたり仕様が違っていたりして意思疎通が取りづらいという問題はありません。

BricsCADのバックアップ方法や復旧の手順

BricsCADがフリーズしてしまったり、何らかの事情で作業中のファイルが破損してしまったりした場合、バックアップデータから作業を直前の状態まで復旧することができます。

バックアップファイルの種類

バックアップファイルには、主に.BAKファイルと.SV$ファイルという2つの種類が存在します。.BAKファイルはデータの保存を実行した際、作成されたデータの1つ前の状態でコピーをとっておくためのファイルです。

.SV$ファイルは、作業中にリアルタイムで作成される、一時的に保存するためのバックアップファイルです。BricsCAD には自動保存のインターバル設定があり、その間隔ごとにこのファイルが更新されます*1。

ファイルの復旧を行う場合、これら2つのファイルのどちらかから復旧を実行できます。

製品の異常終了からファイルを復旧する場合

フリーズや強制終了など、正規の手続きを踏まずにいきなりBricsCADが終了してしまった場合は、.SV$ファイルからの復旧を試みます。オブション設定画面から「保存ファイルのパス」の欄に表示されるフォルダを確認し、そこに保存されている.SV$ファイルを特定しましょう。

フォルダを表示すると、直前まで作業していたファイルと同じ名前のファイルが.SV$形式で保存されています。ファイルをコピーし、コピーしたファイルをDWG形式に書き換え、BricsCADで開いてみましょう。この時、通常の[開く]タブからではなく、[図面ユーティリティ]の[修復]から開くことで、より確実に復旧が可能になります。

これで正常に開くことができれば、復旧は完了です。

正常に終了した後ファイル復旧を行う場合

誤ってデータを上書きしてしまったなどの理由から、正常に保存したファイルを以前の状態に戻して復旧する上では、.BAKファイルを用います。

普段使用している図面ファイルに、DWG形式のものだけでなく.BAKファイルも保存されているので、これをコピーし、DWG形式に書き換えることで復旧は完了です。

この際、既存の最新DWGファイルと同名の形式となってしまうため、ファイル名は変更を加えて保存する必要がある点に注意しましょう。

まとめ

BricsCADは便利なCAD製品で、その使い方を正しく覚えることでさらに便利に使いこなすことができます。まずは保存関係の基本的な操作方法を覚え、ファイルが損傷した時などにも焦らず対応できるよう、備えておくと良いでしょう。

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参考:
*1 BricsCAD「BricsCAD における図面バックアップの仕組みと復旧方法」
https://note.bricsys.com/n/n1cf420107d07

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