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Rebro2024 PDF読み込み機能の使い方|PDF読み込み後のトラブルシューティングも解説

建築設備専用CADの「Rebro」は、2024年4月15日に最新バージョンの「Rebro2024」がリリースされました。(*1)

Rebro2024では、PDFの保存と読み込み機能が強化されています。

この読み込み機能の強化によって、PDFの図面データを、画像ではなく図形として読み込むことができるようになりました。

今回は、RebroでPDF読み込みをする方法についてくわしく紹介します。

また、読み込み後のトラブルシューティングもあわせて解説しています。

RebroでPDFを読み込む方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

1.RebroでPDF読み込みをする手順

2.読み込み後のトラブルシューティング:読み込んだ図面の編集について

3.読み込み後のトラブルシューティング:要素について

RebroでPDF読み込みをする手順

まずは、RebroでPDF読み込みをする手順について見ていきましょう。(*2)

1.「読み込み」アイコンをクリックして、「PDF読み込み(CADデータ)」をクリック

2.読み込みたいPDFファイルを選択して、「OK」をクリック

これで、PDFファイルを図面として読み込みできます。

図面内の文字は文字要素として、線などは汎用図形として読み込まれます。

RebroでPDF読み込みをした後のトラブルシューティング:編集

ここからは、RebroでPDF読み込みをした後、図面を編集する場合のトラブルシューティングについてご紹介します。

読み込んだ図面の寸法値が合わないときは

図面が正しい縮尺で読み込まれなかったときは、次の方法を試してみましょう。(*3)

・倍率を算出できる場合は、「拡大」コマンドで倍率を指定する

1.縮尺を直したい要素をすべて選択する

2.右クリックでメニューを表示して、「拡大」を選択する

3.編集方法パネルが開くので、編集方法から「基準点と倍率の値」を選択する

4.「倍率」に、正しい縮尺に戻すための拡大率を入力する

例えば、Rebroの図面上で4000mmの箇所について、寸法値が2000mmと出ていた場合、拡大率は「2倍」を選択します。

・倍率の算出が難しい場合は、3点の位置を指定する

倍率の算出が難しい場合は、3点の位置を指定することで、拡大率を指定することができます。

縮尺を直したい要素をすべて選択して、次の3点を指定します。

・拡大の中心位置:拡大の開始点

・拡大の基準位置:倍率1倍のときの位置

・拡大位置:基準位置を拡大したい位置

汎用図形をユーザー部材として登録するには

RebroでPDF読み込みをした後、直線などはすべて汎用図形となります。

汎用図形は、ユーザー部材として登録すると、Rebro内で機器として利用することができます。

ユーザー部材への登録方法はこちらです。(*4)

1.登録したい部材の形状を、1枚の図面内に用意する

2.部品形状に、ユーザー接続口とユーザー有意点を設定する

3.「機器器具」タブから「ユーザー部材」、「ユーザー部材の追加」をクリック

4.部材形状の視点方向を登録する

5.「3D+CG」の「登録」をクリックする

6.登録する形状、ユーザー接続口、有意点を選択して、基準点をクリックする

7.プロパティ、拾い集計、電気属性を登録する

ユーザー部材の登録内容は、「ユーザー部材の編集」から何度でも変更することができます。

RebroでPDF読み込みをした後のトラブルシューティング:要素

ここからは、Rebroでよくある、要素についてのトラブルシューティングをご紹介します。

要素が選択できないときは

要素が選択できないときは、次の方法を試してみましょう。(*5)

1.キーボードの「Altキー」を長押しして選択

レイヤーの設定が「非検索」になっている場合は、要素を選択することができません。

「Altキー」を長押しすることで、非検索に設定されているレイヤーの要素でも、一時的に選択できるようになります。

2.作図モードを切り替える

Rebroの作図モードは「ペーパー」と「モデル」がありますが、それぞれの要素は、それぞれの作図モード内でないと、選択することができません。

選択したい要素にあわせて、作図モードを切り替えて作業しましょう。

3.ビューの「重ね順」を変更する

背面のビューにある要素は、選択することができません。

ビューの「重ね順」を変更して、要素のあるビューを前面に配置しましょう。

4.「要素マスク」にチェックを入れる

「要素マスク」でチェックを入れていない要素タイプは、選択することができません。

要素マスクのチェック内容は図面ごとに保存されるものではなく、図面を開く度にリセットされるため、図面を開いた時点で見直しておくといいでしょう。

ハンドルが出ないときは

要素を選択してもコマンドのハンドルが出ないときは、次の操作を試してみましょう。(*6)

・キーボードの「Shiftキー」の長押し

ハンドルが重なっている場合、背面に隠れているハンドルは、「Shiftキー」の長押しで表示することができます。

要素をコピーして貼り付けようとすると表示されないときは

要素をコピーして貼り付けようとしたとき、表示されない場合は、次の操作を試してみましょう。(*7)

1.コピー時に「高さ」のチェックを外す

要素を貼り付けるとき、「高さ」にチェックが入っていると、コピー時の基準点の高さを設定したことになります。

そのため、コピーした要素は、「その基準点の高さが設定されたフロアの要素」になってしまいます。

そして、貼り付けをしたビューでそのフロアを非表示にしていると、要素が表示されません。

要素をコピーする時に「高さ」のチェックを外すと、要素に設定している高さで貼り付けることができます。

2.要素が「クリップ」の範囲内にあるか確認する

「クリップ」で設定した範囲の外にある要素は、表示されません。

ビュー名から「クリップの編集」をクリックして、要素がクリップの範囲内になるように変更しましょう。

また、要素がクリップの範囲外にある場合は、「ビューのクリップ編集」タブの「ビュー専用を含める」のチェックを外すと、要素がクリップの範囲外にあっても表示することができます。

図面上から特定の要素を検索するには

Rebroでは、図面上の特定の要素を検索することができます。(*8)

1.「表示」タブの「パネル」から「検索」をクリック

2.「検索パネル」が開いたら、「検索対象」をクリック

3.「フロア」タブから、検索したいフロアにチェックを入れる

4.「レイヤー」タブから、検索したいレイヤーにチェックを入れる

5.「要素(検索)」タブから、検索したい要素にチェックを入れる

6.次に、「キーワード」タブをクリックして、検索したい項目にチェックを入れる

7.検索窓にキーワードを入力して、「検索」をクリック

これで、検索結果リストが表示されます。

検索結果をクリックすると、図面上の要素を丸で囲んで指示されます。

まとめ

今回は、RebroでPDF読み込みをする方法と、読み込み後のトラブルシューティングについてご紹介しました。

PDF読み込み時に拡大率を間違えてしまった場合は、拡大率を算出して指定するか、図面上で合わせたい図形の大きさを指定して修正しましょう。

Rebroでよくあるトラブルとして、要素が選択できなくなったり、表示されなくなる場合がありますが、要素の設定を見直すなどの方法で解決できます。

PDF読み込みを使うと、これまで変換ができなかったPDF形式の図面も、汎用図形として読み込むことができます。便利な新機能をぜひ使っていきましょう。

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◆参考URL

*1 NYKシステムズ『Rebro2024 機能紹介』

https://www.nyk-systems.co.jp/product/rebro

*2 NYKシステムズ『Rebro2024 解説動画』

https://www.nyk-systems.co.jp/support/users_page/releasenote/releasenote_2024

*3 NYKシステムズ『読み込んだ図面に書き込まれた寸法値とレブロで測定した数値が合わない』

https://www.nyk-systems.co.jp/archives/faq/63

*4 NYKシステムズ『レブロ テクニカルガイド ユーザー部材』

https://www.nyk-systems.co.jp/dl/tecguide_userparts_2023_1.pdf

*5 NYKシステムズ『要素が選択できない』

https://www.nyk-systems.co.jp/archives/faq/543

*6 NYKシステムズ『要素を選択しても目的のハンドルが出ない』

https://www.nyk-systems.co.jp/archives/faq/161

*7 NYKシステムズ『コピーした要素が貼り付け時に表示されない』

https://www.nyk-systems.co.jp/archives/faq/316

*8 NYKシステムズ『特定の要素を図面上から探し出したい』

https://www.nyk-systems.co.jp/archives/faq/437

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