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AutoCADユーザー必見!ワークフローを改善できるツール・サービスをご紹介

CADユーザーで知らない人はいない「AutoCAD」。AutoCADはシェア率の高さで知られていますが、実は拡張性やカスタマイズ性も高く、ワークフローの改善が期待できます。

この記事ではAutoCADユーザーの方に向けて、ワークフローの改善に役立つおすすめツールをご紹介します。「AutoCADの活用範囲をもっと広げたい」「ワークフローをもっと改善したい」と考えている方は、ぜひお読みください。

この記事を読むと、以下の3つのことが分かります。

  1. AutoCADの魅力
  2. AutoCADのワークフローを改善できるプログラミング言語
  3. ワークフロー改善に役立つAPIについて

AutoCADの魅力

オートデスク社のAutoCADは1980年代からリリースされており、CADを扱う人に知らない人はいないほどの主流CADソフトの1つです。(※1)

CADソフトの中でトップシェアを占めるAutoCADは、建築はもちろん機械や土木などあらゆる業界で活用されています。

作図板などを駆使して手書きで行っていた設計や作図をコンピューターで行うことができるCADソフトは、何十年もの歴史を経て改善を重ねられました。まずはAutoCADについて、その魅力や支持される理由を見ていきましょう。

2D・3DCADとして高いシェア率がある

AutoCADの大きな魅力といえば、やはり高いシェア率が挙げられます。CADオペレーターの登竜門ともいえるAutoCADは初心者にも扱いやすく、手始めとして勉強し始める方も少なくありません。

AutoCADの大きな特徴として挙げられるのは、2Dだけでなく3DCADの作成も可能である点です。自社の用途に合わせて2Dと3Dを自在に選ぶことができ、2Dのみの場合はLT版として費用を抑えたプランとして製品化されています。

シェア率が高いということは、言い換えるとデータの形式が揃っているということです。共有も簡単で、関係者のやり取りもスムーズにできる点も魅力の1つといえるでしょう。

シェア率が高いからこそ使い方や設定情報がインターネット上でも多く公開されており、情報を得やすいというメリットもあります。国内のITスクールでもAutoCAD講座が多く開設されており、海外のソフトでありながら「ノウハウが学べない」と悩むこともありません。

ワークフローに合わせたカスタマイズができる

AutoCADの魅力といえば、カスタマイズのしやすさも挙げられます。アドオンやAPIといった多くのツールが提供されており、自社のワークフローに合わせて自由にカスタマイズできる拡張性の高さでも人気です。

オートデスク社では建築設計専用や機械設計機能を取り入れたツールセットが多く提供されており、幅広い業界に対応しています。

AutoCADユーザー必見!ワークフロー改善に役立つツール4選

多くの業界で使われるAutoCADですが、ツールを活用することでワークフローを改善できるケースが少なくありません。オートデスク社はAutoCAD以外にも多くのソフトを提供しており、各ソフトがより効率的なワークフローを構築できるよう考えられています。

ここでは、AutoCADユーザーのワークフロー改善におすすめのツールをご紹介します。

Webブラウザを介してCAD操作ができる「Autodesk Platform Services」

オートデスクが提供する「Autodesk Platform Services」はWebサービスのAPIで、以前はAutodesk Forgeという名称でした。

クラウドベース開発プラットフォームであるAutodesk Platform Servicesを使うと、他ツールやデータといったプロセスをつなぐことでワークフローの自動化を実現できます。

例えばWeb上でCAD図面を閲覧できる「Viewer」機能は、外出先やAutoCAD環境がない環境でも設計情報や図面を共有できます。迅速かつ正確なコミュニケーションが実現するので、テレワークが増えても安心です。

また「Model Derivative API」によってクラウド上のデータを様々なデザインファイルに変換でき、データ連携も効率化してくれます。Model Derivative APIを活用することで、クラウドからデータをダウンロードして他の形式に変換→再アップロードという手間が必要ありません。

Autodesk Platform Servicesについては、Autodesk Platform Services (旧 Forge)で出来る事と活用例でも詳しく解説しておりますので、興味がある方はぜひご参照ください。

「Auto LISP」で作図のミスを削減できる

Auto LISPはAutoCAD専用のプログラミング言語でありLISPと呼ばれるものの一種です。Auto LISPにはAutoCAD専用なので独自の関数も充実しており、作図のサポートや自動化を助けてくれます。(※2)

自動化業務はマクロで十分、と思われるかもしれませんが、Auto LISPはマクロのように割り当てるべきアイコンが必要ありません。特別な開発環境も不要で、テキストエディタやメモ帳があれば作ることができます。

Auto LISPは、図形の描写やテキスト入力といった手間のかかる作業の自動化が主な役割です。またAuto LISPはAutoCADの標準機能なので、オプション料金なども発生しません。

Auto LISPでコマンドを1つ作るだけで、レイアウト上のすべてのブロック属性値を一度に書き換えることもできます。もちろん書き換えるだけでなく、合計金額の自動計算も同時にしてくれるのです。

Auto LISPはAutoCADの提供が始まった頃とほぼ同時期に実装された機能であり、さまざまなバージョンで使える点も魅力です。アップデートの際「非対応だったらどうしよう」と心配することもありません。

現場やリモートワークで活躍する「AutoCAD Webアプリ」

ワークフローを多様化させたいなら、「AutoCAD Webアプリ」がおすすめです。AutoCAD WebアプリはAutoCADのサブスクリプションメンバーであれば利用できます。(※3)

AutoCAD WebアプリはutoCADをインストールしたPCがなくてもブラウザがあれば利用でき、その手軽さが魅力です。

AutoCADの環境が不要なAutoCAD Webアプリは、外出先での自動化に大変向いています。PCを取り出しにくい現場や自宅PCで作業するリモートワークユーザーが多いなら、AutoCAD Webアプリの活用がおすすめです。

またAutoCAD Webアプリは先ほどご紹介したプログラミング言語「Auto LISP」も活用できます。AutoCAD WebアプリにはPDF出力機能があるので、顧客や関係者に図面を送るといった作業も効率化でき、ワークフロー改善に効果的です。

事前ダウンロードでオフラインでも使える「AutoCADモバイルアプリ」

山奥や飛行機など電波が届きにくい場所でもAutoCADを使いたい時は、「AutoCADモバイルアプリ」がおすすめです。AutoCAD専用アプリであるAutoCADモバイルアプリは、作図や編集、計測などの製図ツールを活用できます。

AutoCADモバイルアプリの最大の魅力は、オフライン環境でも利用できる点です。事前に端末にダウンロードしておけばインターネット環境がなくても操作できるので、利用場所を選びません。

AutoCADモバイルアプリは無償版・Premium・Ultimateの3種類があり、利用できる機能も異なります。2D図面の作図やマークアップなどある程度の操作を想定しているなら、Premium以上の有料プランが必要です。プランごとの機能については、オートデスク公式サイトをご参照ください。

→AutoCAD モバイル アプリ プランの比較
https://www.autodesk.co.jp/products/autocad-mobile/compare-plans

Dropboxとの連携でデータ連携・共有機能アップ

オンラインストレージサービスとして人気が高いDropboxは、2017年からAutoCADと連携しています。オートデスクデスクトップ向けのDropboxアプリを提供しており、Dropboxのネイティブアプリ上でのプレビュー機能をAutoCADに適用することができます。(※4)

Dropboxアプリを使えば、Dropbox上に保存したプロジェクトファイルをAutoCADのデスクトップアプリで開き、再度保存が可能です。この仕組みによってコンテンツが孤立してしまう“サイロ化”を防止でき、最新ファイルをAutoCADのワークフローに組み込むことが可能です。

またAutodesk Platform Servicesを活用すれば、プレビュー機能で「.DWG」のサポートが可能になります。Dropbox内で.DWGのファイル閲覧・コメントができ、Dropboxをインストールしていない相手とも共有可能です。

つまり.DWGファイルであれば、取引先や顧客といった相手ともスムーズに共有できるようになります。これにより、データ共有におけるワークフローの改善が期待できるでしょう。

AutoCADのワークフロー改善を検討している方に向けて、おすすめのツールをご紹介しました。

建築や建設、設計において圧倒的なシェアを持つAutoCADは、多くのものづくり企業にとって欠かせないソフトです。DXが重視される背景もあり、より生産性を高めるワークフローを構築していかなければなりません。

AutoCADのワークフロー改善を考えている方にとって、今回の記事が参考になれば幸いです。

 

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参照サイト:
※1  https://www.autodesk.co.jp/solutions/what-is-autocad
※2  https://autocadresources.autodesk.co.jp/home/lisp1
※3  https://www.cadjapan.com/special/autodesk-concierge/useful/article/200319-01/
※4  https://japan.zdnet.com/article/35110748/

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