1. TOP
  2. ブログ
  3. Unity Reflection Probeの効果的な使い方とは?運用方法をご紹介

Unity Reflection Probeの効果的な使い方とは?運用方法をご紹介

Unityは世界的なゲームエンジンとして活躍している一方、3Dモデリングの分野でも高い技術力を発揮し、世界をリードする技術の提供に貢献しています。単に正確なモデリングを実現するだけでなく、ディテールを強化したデザインを追及できるので、ハイエンドな仕上がりを期待できます。

今回は、そんなUnityで高いパフォーマンスを発揮するための機能の一つである、Unity Reflection Probeの使い方や具体的な活用シーンについて、ご紹介します。

①Unity Reflection Probeとは
②Unity Reflection Probe導入で得られる効果
③Unity Reflection Probeの主な機能
④Unity Reflection Probeの主な使用シーン

Unity Reflection Probeとは

Unity Reflection Probeは、主にオブジェクトの反射表現を強化するために用いられる機能です。現実世界においては、鏡やガラスのように光を反射することで、周りの空間を虚像を映すオブジェクトが多数存在しています。Unity Reflection Probeは、そんな鏡面反射の効果を3D空間でも再現し、3Dモデルをより写実的にするべくディテールを強化できる機能を備えています。

Unity Reflection Probe導入で得られる効果

Unity Reflection Probeの反射効果を実装することで、3D空間にさまざまな効果をもたらすことができます。具体的にどのような効果が得られるのか、実際に見ていきましょう。

3D空間に奥行きが生まれる

一つ目の効果が、3D空間をより立体的に見せる視覚効果です。表面がマットで、3D空間上に表示されるデフォルトのオブジェクトは、確かにそれが立体的な構造物であることは理解できる一方、現実のそれとは隔たりを覚えるところです。

そんな不自然な3Dモデルも、Unity Reflection Probeによって光を反射させられれば、大いにリアリティあふれる質感を表現することができます。鏡を室内に設置することで、その空間が広く見える効果は実世界でもさまざまな場所で採用されていますが、Unityにおいてもこの機能で同様の効果を得られます。

最低限の物体を設置しただけのプロジェクトに比べ、Unity Reflection Probeを要所に適用したプロジェクトは、同じ設計であるにもかかわらず、どこか奥行きを感じる世界観に仕上がります。

臨場感のある環境を生み出せる

Unity Reflection Probeによって、オブジェクトが光を反射できるようになれば、3D空間における空気感にも変化をもたらします。Unity Reflection Probeを設置しないと、オブジェクトは光の影響を受けづらくなってしまうため、光の当たらない側面は極端に暗くなってしまいます。しかしこの機能を実装することで、現実世界では当たり前の微妙な反射を再現できます。各オブジェクトの質感はより写実性が高まり、臨場感のあるプロジェクトへアップグレードできます。

まるで本物の建物のような印象を与えられれば、関係者の間で情報共有を行う際にも役立ちます。周辺住民や施工主に向けた説明会においても、どんな建物が完成するのかについての感覚的な理解を得やすいため、同意を得やすくなります。

Unity Reflection Probeの主な機能

このように、Unity Reflection Probeを上手く活用することで、高い実装効果を得られるようになります。続いて、このツールの主な機能の仕様について、ご紹介します。

オブジェクトの設置

Unity Reflection Probeを利用する上では、まずオブジェクトの設置が必要です。Reflection Probeを有効にすると、3D空間には目に見えない反射適用エリアが表示されます。ここに反射効果を適用したい物体を配置することで、詳細な反射設定を適用できるようになります。

反射表現の詳細設定

Unity Reflection Probeにおける反射表現の設定は、実に多彩です。まるで鏡のように近くの景色を反射させたい場合は、解像度を高めることで鏡張りにしてしまうことができます。一方、解像度を低下させることで、淡く景色を反射させるといった微妙な表現を実現することも可能です。

必要に合わせて、反射の塩梅を細かく設定できるのがこのツールの強みです。

マテリアルの設定

Reflection Probeそのものの設定がオブジェクトに反映されるのはもちろん、オブジェクトのマテリアル、つまりどんな素材を設定するかによっても、表現を多様化させることが可能です。基本的に反射を適用したいオブジェクトのマテリアルは、全ての値を最低値に設定することで、Reflection Probeの設定をムラなく適用できるようになります。ただ、マテリアルの設定値を必要に応じて変動させれば、より細かい表現を演出できます。

マテリアルの設定は、表面の金属感や、滑らかさをいじることが可能です。どんな構造物を3Dモデルで表現するのかを踏まえ、実装してみることをおすすめします。

Unity Reflection Probeの主な使用シーン

Unity Reflection Probeの具体的な活用機会としては、以下のようなシーンが想定されます。もちろん、自分なりにさまざまな使用機会を想像して、独自に使い込んでみるのも良いでしょう。

建造物の正確な描写

例えば、建造物の3Dモデルをより写実的に描写したい際に、Unity Reflection Probeは活躍します。鏡張りでなくとも、立体物にはある程度光を反射する効果があるものです。Reflection Probeは、そんなディテールの追求に役立ちます。例えば水面の光の反射を再現したり、大理石のタイル張りを高級感あふれるように表現したりと、さまざまな箇所に適用できます。導入前は紙で作ったかのような窓や壁面も、反射効果を適用し、立体感が現れます。

金属表現の強化

また、Unity Reflection Probeは金属表現の強化にも活躍します。金属は木やコンクリートとは異なり、特にメタリックな表現が重要視される素材です。反射効果を適用することで、デフォルトで用意されているマテリアル設定では表現しきれなかった、奥行きのある反射表現を適用し、ディテールを強化しましょう。

おわりに

Unity Reflection Probeは、3Dモデルの写実性を強化する上で非常に重要な役割を持ったツールです。

少しの工夫で臨場感が現れるのはもちろん、設定は簡単に行えるのも特徴です。基本的な使い方を学び、スムーズに適用できるよう準備しておきましょう。

建設・土木業界向け 5分でわかるCAD・BIM・CIMの ホワイトペーパー配布中!

CAD・BIM・CIMの
❶データ活用方法
❷主要ソフトウェア
❸カスタマイズ
❹プログラミング
についてまとめたホワイトペーパーを配布中


▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP