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Unity Reflect Reviewの機能とは?注目の背景をご紹介

建築分野の中でも、特に多くの情報共有が発生する業務が設計プロセスです。図面の編集作業はもちろん、プレゼンやフィードバックを受けての修正作業など、データのやり取りが数多く発生します。

こういった業務を少しでも効率化し、現場の負担を軽減するために登場したのがUnity Reflect Reviewです。今回は、そんなUnity Reflect Reviewの具体的な機能や、登場の背景についてご紹介します。

①Unity Reflect Reviewとは
②Unity Reflect Review登場の背景
③Unity Reflect Review導入のメリット
④Unity Reflect Reviewの具体的な機能

Unity Reflect Reviewとは

Unity Reflect Reviewは、ゲームエンジンでお馴染みのUnityテクノロジーがリリースしている設計効率化ソリューションです。設計レビュー段階におけるコミュニケーションの効率化を目指して登場し、設計者とそのほかのプロジェクト関係者がより密に連携できるよう、調整作業の効率化を促してくれます。

同サービスは、サブスクリプション形式での提供が行われており、一年間あたり690ドル、日本円でおよそ7万5,000円程度の製品です。オンプレミス、あるいはクラウドの両方の運用が可能となっており、自社の環境に最適な形で導入ができます。

Unity Reflect Review登場の背景

Unity Reflect Reviewのようなサービスの登場は、常に必要とされてきた背景があります。Unity Reflect Reviewはどのような課題を解消するために誕生したのか、その理由を見ていきましょう。

BIM環境が統一されていない

一つ目の背景が、BIM環境の整備が進んでいないという点です。

BIM運用は建設業界に確かなメリットをもたらしてくれる取り組みである一方、導入の状況は会社によって開きがあります。BIM環境の整備にはコストがかかるため、設備投資の余裕がある大企業では積極的な取り組みが進んでいますが、中小企業ではなかなか普及まで手が回っていないのが現状です。

加えて、日本の建設業を支えている会社の大半が中小企業です。このため、日本全体の建設業を次世代環境に最適化するためには、中小企業向けのBIM普及を急がなければならないのです。

また、BIMソフトにもさまざまな種類があり、各社で導入しているサービスも多様化しています。BIM運用は大抵の場合ソフトの垣根を超えた互換性を備えていますが、場合によってはそれがうまくいかないこともあります。

そのため、BIM環境を備えている事業者同士であるにもかかわらず、お互いで扱っているデータが異なり、BIMの強みである情報共有能力の高さを活かせないケースも発生しています。

設計レビューに多くの工程が発生する

二つ目の背景は、設計レビューにおける工程の多さです。完成した設計を関係者に共有し、フィードバックを受けたり、それを元に修正したりする作業は、確認や調整に手間を必要とします。そのため、設計レビューの実施は多くの時間的負担が発生します。本来であれば気になる点を指摘し、より良い表現に差し替えてもらうだけで良いはずです。しかしオンラインでこれらの作業を実現するためには、BIM環境を整備し、何度もデータの送受信を繰り返さなければならず、手間のかかる作業として負担を負わせてきました。

Unity Reflect Review導入のメリット

このような問題を解消するため、Unity Reflect Reviewは登場しました。同サービスを導入することで、どのようなメリットが得られるのかを見ていきましょう。

ミスの早期発見

一つ目のメリットが、ミスの早期発見です。Unity Reflect Reviewの優れたところは、データをクラウド経由で人的に閲覧ができるという点です。メールやUSBを使って図面データを相手に共有する必要がなくなるので、迅速な設計確認を相手に依頼することが可能です。

意思決定の高速化

二つ目のメリットは、意思決定の高速化です。Unity Reflect Reviewという一つのプラットフォームを通じて、全ての関係者とコラボレーションを行えるので、レスポンスのスピードを高めることができます。編集作業やフィードバックは直接データに対して行えるので、修正指示も明確に送れるようになるでしょう。

どこからでもアクセスできる

Unity Reflect Reviewをクラウドで導入すると、システム上に共有されたデータはどこからでも閲覧できます。いつも使っているオフィスのパソコンからのアクセスはもちろんのこと、自宅のラップトップからリモートでアクセスすることもできるので、働く環境を選びません。

スマホやPC、タブレットなど、デバイスの様式を選ぶこともないため、万人に開かれたサービスであるとも言えるでしょう。

豊かな表現方法を選択可能

Unity Reflect Reviewを使用することで、設計データをさらに発展して使うことも可能です。ARやVRで出力して、原寸大で建物の様子やその周辺を体験してみるなど、従来の設計プロセスでは体験できなかったような活用方法を実現可能です。

Unity Reflect Reviewの具体的な機能

上記のようなメリットを実現するため、Unity Reflect Reviewにはさまざまな機能が実装されています。順に見ていきましょう。

複数のCADソフトへの対応

一つ目は、複数のCAD・BIMソフトへの対応です。現在Unity Reflect Reviewが対応しているのはAutodesk Revit、Navisworks、BIM 360、SketchUp、Rhinoと、主要なソフトには概ね対応していると言える環境が整っています*1。

複数モデルのデータ統一

二つ目は、複数のモデルとそのメタデータを 1 つにまとめ、関係者に共有する機能です。修正を加えたり共有を行うと、同一データが複数生まれてしまうこともありますが、Unity Reflect Reviewは統合機能を備えています。そのため、ミスの早期発見とやり直し作業の削減に貢献できます。

複数ユーザーのコラボレーション

Unity Reflect Reviewは、クラウドを経由して複数のユーザーがオンラインで同時コラボレーションを行うことも可能です。修正やフィードバックを一つのデータを使って行えるため、業務効率化に貢献します。

おわりに

今回は、Unityの建設業向けソリューションであるUnity Reflect Reviewについてご紹介しました。同サービスはBIM運用における課題を解消してくれる優れた機能を持っており、活用機会にも恵まれています。

BIM運用の効率化を進めたいという方に向けて、特におすすめしたいサービスです。

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*1 Unity「Unity Reflect Review」
https://unity.com/ja/products/unity-reflect-review

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