Appleのサブスクサービス「Apple One」とは?使い方とメリットを徹底解説
Appleが2020年に発表したサブスクサービス「Apple One」をご存知でしょうか。
すでにAppleのオンラインサービスを複数利用している方であれば気になるところです。
今回の記事では、「Apple One」の詳しい内容についてまとめ、お得かどうかを判断していきたいと思います。
この記事でわかること
・Apple Oneのサービスについて
・それぞれのサービスの具体的な内容について
・Apple Oneを契約するべきかどうかについて
Apple Oneとはどんなサービスか
まずは「Apple One」の具体的な内容と料金体系について、まとめておきましょう。
ただし、日本向けと米国内では若干含まれるサービス内容などが異なります。ここでは、日本国内で利用できるサービスということでご紹介します。
Appleというと、iPhone・Apple Watch・AirPodsなどハードウエア製品のイメージが強いのではないでしょうか。しかし、Apple Musicを始めとして様々なオンラインサービスを提供している企業でもあります。
Apple Oneは、Appleのオンラインサービスをまとめてサブスクで提供するというものです。Apple Oneでは以下の4つのサービスが利用できます。
Apple Oneで利用できるサービス
・音楽配信サービス「Apple Music」
・動画配信サービス「Apple TV+」
・ゲーム遊び放題サービス「Apple Arcade」
・オンラインストレージ「iCloud」
音楽・動画・ゲームがアミューズメント関連、それにオンラインストレージであるiCloudがついてくるという構成になっています。
料金体系について
料金体系は以下の通りです。
個人 | ファミリー | |
Apple One | 1,100円 | 1,850円 |
それぞれのサービスを個別に契約した時の料金は次の表の通りです。
個人 | ファミリー | |
Apple Music | 980円 | 1,480円 |
Apple TV+ | 600円 | 600円 |
Apple Arcade | 600円 | 600円 |
iCloud | 130円(50GB) | 400円(200GB) |
個別サービスの合計 | 2,310円 | 3,080円 |
個人プランの場合であれば1,210円、ファミリープランで1,230円お得となっています。
しかし、大抵の方は個別に4つのサービス全てを契約している事はないでしょう。
例えば、Apple MusicとiCloudの2サービスを利用している方の場合、Apple Oneとほぼ変わらない料金になります。同じぐらいならApple TV+とApple Arcadeがついてくる分、Apple Oneがお得になります。
しかし後述する通り、Appleのサービスの中でも「Apple TV+」と「Apple Arcade」は、それほど魅力がない現状ですので、実質的には「Apple Music」と「iCloud」が対象となりそうです。この2つのサービスをすでに個別契約している方であれば「Apple One」は要検討となるのではないでしょうか。
Apple Oneの登録方法と解除方法
Apple Oneの登録はiPhoneから簡単にできます。
1)ホーム画面から「設定」アプリをタップ
2)画面上部の「ユーザ名」をタップ
3)「サブスクリプション」を選択
4) “Apple Oneを入手する”の「今すぐ開始」をタップ
5)プランを選択して「無料トライアルを開始する」をタップ
6)「サブスクリプションに登録」をタップ
数分もかからず登録が完了します。最初の1ヶ月は無料トライアルとなっていますので、いつでも解約可能です。
操作開始時点でiPhoneにサインインしていない場合は、「iPhoneにサインイン」から”Apple ID/パスワード”を入力してください。
Apple Oneの解約方法は次の通りです。
1)ホーム画面から「設定」アプリをタップ
2)「ユーザ名」から「サブスクリプション」を選択
3)「Apple Oneをキャンセル」をタップ
サブスクサービスの中には、登録は簡単でも解約が面倒なものも多くありますが、Appleの場合、実に簡単に解約が完了します。*注1
それぞれのサービスの具体的な内容
Apple Oneで利用できる個別サービスの特徴は次の通りです。
音楽配信サービス「Apple Music」
7,000万曲が聴き放題の音楽配信サービスです。
人気の曲を集めたプレイリストやラジオなどのサービスもあり、Appleらしい快適な操作性で好きな音楽を楽しむことができます。Appleのサブスクサービスの中で最も有名なサービスです。
動画配信サービス「Apple TV+」
2019年に開始したばかりの動画配信サービスです。
Appleの完全オリジナル作品を配信していますがタイトル数が少ないため、残念ながらAmazonやネットフリックスには遠く及びません。
よほど見たい作品でもない限り、個別契約している方は少ないのではないでしょうか。
ゲーム遊び放題サービス「Apple Arcade」
これも2019年に提供を開始した新しいサービスです。
100以上のゲームタイトルがあり、広告やアプリ内課金なしでプレイすることができます。また、他のApple製品と連携することで、MacやApple TVなど大画面でプレイすることが可能です。
しかし、これもまたコアなゲームファンに訴求できるような有名タイトルが少ないため、あまり魅力的とは言えない状況となっています。
オンラインストレージ「iCloud」
Appleのクラウド型ストレージサービスです。
個人プランで50GB、ファミリープランなら200GBの容量を最大6人でシェアすることができます。
「iCloud」はキャリアでの契約時点で登録することができますが、実は「自分が登録しているかどうか知らない」という利用者も多いようです。
「iCloud」を使うことで機種変更のiPhoneのデータ移行時に、簡単にバックアップや復元を行うことが出来ます。*注2
Apple Oneを契約するべきかどうか?
いままでの説明を踏まえ、「Apple One」を契約した方がいいのはどんなケースなのか、結論を出してみましょう。
◯Apple MusicとiCloudを個別有料契約している人はApple Oneが若干有利
Appleのサブスクの中で多くの人が利用しているのは、おそらく「Apple Music」と「iCloud」でしょう。しかし、「iCloud」の方は無料プランの利用が多数であり、有料プランで契約している人は少数ではないでしょうか。
この2つを有料契約している方の場合、料金的なメリットはほとんどありませんが、今まで以上の支出なしに「Apple TV+」と「Apple Arcade」がおまけについてくるという感じになります。
お得といえばお得ではありますが、それほど利用しないサービスがついてきても「メリット」とまでは言えないでしょう。
個別に3つ以上のサービスを利用中という方であれば、かなり有利な契約になりますが、残念ながらレアケースではないでしょうか。
サービス提供が始まったばかりの「Apple TV+」と「Apple Arcade」の2つについては、これからのコンテンツ充実が待たれるところであり、契約ユーザは少ないと考えられます。
このような事情から私個人の考えとしては、今回紹介したの「Apple One」については「待ち」と言う判断です。
対象サービスの範囲が広がった時か、魅力的なコンテンツが増えたときに再考したいと思います。
AppleといえばiPhone・iPad・ Apple Watchなど、ハードウエアメーカーとしてのイメージが強くあります。しかし実際には、直近売上の20%程度は「サービス」部門が締めており、ここ数年増加を続けています。
Apple Oneの提供により、今後サービスの提供により力を入れていくことが明確に示されることになりました。
Amazon・ネットフリックス・Googleなど、私たちの選択肢が増えるのは良いことですが、どれをチョイスするかはしっかりと見極める必要がありそうです。
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注1
Apple 「Apple One」
https://www.apple.com/jp/apple-one/
「Apple のサブスクリプションを Apple One でまとめて楽しむ」
https://support.apple.com/ja-jp/HT211659
iPhone Wave 「iPhoneで「Apple One」に登録・加入する」
https://www.ipodwave.com/iphone/howto/apple_one.html
注2
VR Digest+ 「21年8月実施】iOS・SafariとiCloudの利用実態~iOS15アップデートが与える影響を調査!~」
https://www.videor.co.jp/digestplus/market/2021/08/44637.html