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AppleのFitness+にキャスティング機能が追加 オンラインフィットネスの動向を知る!

 昨年から続く巣篭もり生活を受けて、ゲーム業界やネット通販関連が急速に業績を伸ばしています。さらに突然降って湧いたような新たな需要をターゲットにして、新しくサービスを提供する事業者も増加しています。
 現在、需要が伸びている「オンラインフィットネス」に関連して、Appleが昨年末にリリースした「Fitness+」に、早くもキャスティング機能が新規追加されました。
 今回の記事ではこの話題を手始めに、オンライン・フィットネス関連の動きを見ていきましょう。*注1

この記事でわかること
 ・オンラインフィットネス配信サービス「Fitness+」について
 ・オンラインフィットネス関連の注目サービスについて
 ・コロナ禍で注目されるコネクティッド・フィットネスとは何か

Appleがスタートしたオンラインフィットネス配信サービスFitness+について

 「Fitness+」は、Appleが2020年12月にスタートさせた新しいサービスです。
 フィットネスプログラムの映像をストリーミング配信するもので、サブスクで課金をおこなっており、月額10ドルで使用できます。年間契約をした場合、年80ドル程度の料金設定となっています。
 家族でシェアすることもできますが、その場合は月額30ドルになります。料金的には内容さえ充実していれば妥当な金額と言えます。

 「Fitness+」は、Appleの各種デバイスに対応していることがメリットでもあり、デメリットにもなる部分です。映像に合わせてワークアウトする際に、心拍数などの身体情報をApple Watchが収集し、画面上に表示する機能に特徴があります。
 つまりこのサービスを利用するにはApple Watchが不可欠です。すでにApple Watchのユーザーであれば問題ないでしょうが、そうでない場合はApple Watchの購入から検討する必要があります。
 当然、Apple Watchを使用するためにはiPhoneも必要ですし、TV画面に映像を表示するにはAppleTVも必要であり、「Fitness+」サービスだけを単独で利用することができません。

 なお「Fitness+」は、現時点で米国と一部地域でのみ利用することができます。日本での対応は未定となっています。このようなフィットネス・ワークアウトのオンラインシステムについては米国が盛んであり、サービスが受け入れられる素地があります。
 日本のマーケットは、米国に比べて小さいということもあり、提供はやや遅れてくるのではないでしょうか。
しかし巣篭もり需要もあり、日本でも今後は有望なサービスになるのは間違いないことから、今後の展開に期待したいところです。*注2

 「Fitness+」で提供されるプログラムとして、トレッドミルでのランニング・ウォーキング・サイクリング・ローイング・ダンス・筋力トレーニング・体幹トレーニング・ヨガ・高強度インターバルトレーニング(HIIT)・クールダウンの10種類が用意されています。初心者から上級者まで利用できるガイド付きのトレーニングを、自宅で楽しむことができます。

 Appleユーザーであり、iPhone・Apple Watch・Apple TVをすでに持っており、この機会に自宅でフィットネスに取り組んでみたい!そんな方にはFitness+はまさに最適です。
 サブスクの月10ドルだけ支払えばすぐに始めることができます。ただし、米国在住の方に限りますが。

 反対に、Apple製品、特にApple Watchをまだ持っていない方には、あまりお勧めできません。Fitness+のためだけにApple Watchの購入が必要というのは、ややコストがかかりすぎます。
できればApple TVも欲しいところですし、これらの投資分で一般のフィットネス関係のグッズが購入できてしまいます。
 また、Appleにこだわる必要がないのであれば、他のオンラインサービスも検討した方が良いでしょう。コストをかけず、登録されているフィットネス動画を見るだけなら、Youtubeにいくらでも無料コンテンツがあります。

 「Fitness+」は、単純にオンラインサービスとして見ると、コンテンツとして始まったばかりということもあり、やや不十分であることは否めません。動画コンテンツの数もそれほど多くありませんし、ライブもありません。
 他社のサービスであれば、SNSを通じてユーザーコミュニティに参加できるものなどもあります。Fitness+の場合、リアルなフィットネスクラブのように、トレーナーがマンツーマンで指導することもありませんので、モチベーションを維持するには工夫が必要です。

 このようにApple製品ユーザー以外には、やや魅力が薄い「Fitness+」ですが、今後Apple TVを介さなくてもモニターにキャスティングできる機能が実装されるようです。
 ベータ版のwatchOS 7.4とiOS 14.5では、AirPlay対応テレビにワークアウトをストリーミングすることが可能となると報道されています。
 しかし、まだ開発者向けということもあり、一般ユーザーが利用できるようになるのはもう少し先になりそうです。ただし、Apple Watchで測定したデータ表示などは反映されないようで、やや不満の残る仕様であることも判明しています。*注3

オンラインフィットネス関連の注目サービス

 「Fitness+」以外に、現在オンラインフィットネス関連で注目を集めているサービスをいくつかご紹介しましょう。
 カナダ発のファッションブランドであり、ヨガウエアを中心としたブランド展開で人気の「ルルレモン(lululemon)」という企業があります。小ロットで商品サイクルの早い販売戦略を行い、希少価値を演出することでブランディングに成功し、急速に業績を拡大してきました。現在ではヨガウエア以外にもラインナップを拡大し、日本にも出店するなど世界展開を進めています。*注4
 しかし、昨年から続くパンデミックの影響もあり、店舗での販売は不振となっています。 
 そのルルレモンが昨年、オンライン・フィットネスサービスを展開するスタートアップ企業「ミラー(MIRROR)」を、5億ドルで買収したことが話題となっています。
 鏡型のデバイスを利用して、ライブや1,000種類以上の豊富なフィットネスクラスを受講することができます。パーソナルトレーニングも受講することができるなど、自宅にいながらフィットネスクラブと遜色ないサービスを享受できることが特筆すべき点です。

 また、オンライン・フィットネス分野で、AppleやTeslaなどの企業と比較されるほどの革新的なサービスを展開し、急速に業績伸ばしている企業「Peloton(ペロトン)」も注目です。
 「Peloton(ペロトン)」のビジネスモデルは、トレーニングマシンと有料のオンライン・トレーニングのセット販売が基本となっています。バイクやトレッドミルなどのマシンを購入し、月額39ドルのサブスクを支払うと、豊富なオンライン・トレーニングコンテンツを受講することができます。*注5

 トレーニングマシンは一般的なものに比べて高級感があり、価格は高いものの素晴らしい使用体験を得ることができることから、人気を集めています。特に、豊富なコンテンツを、マシンに付属するモニターで受講しながらトレーニングできることや、ユーザー同士の交流ができる仕組みがあることから、モチベーションを維持しやすいため、現在順調に会員を増やしています。
 パンデミックの影響も後押しとなり、店舗型のフィットネスクラブを解約して、オンラインのペロトンに乗り換える人も増加していると考えられます。

コロナ禍で注目されるコネクティッド・フィットネスとは

 ルルレモンが買収したミラーや、ペロトンのようなタイプの新しいフィットネス関連サービスは、「コネクティッド・フィットネス」と呼ばれています。
 「コネクティッド・フィットネス」とは、ウェラブル端末などを利用して、ユーザーの体調や運動の状況などをオンラインを通じて記録しながら、オンデマンド・フィットネスプログラムを提供するようなモデルのことを言います。
 Apple Watchでこの分野をいち早く開拓してきたAppleが、ついに自前でのコンテンツ「Fitness+」の提供に進出してきたというのがこの記事のテーマです。

 Appleやルルレモンは、すでにそれらの製品を愛用するコミュニテイが存在しており、ユーザーへの新たなサービスとして、オンライン・フィットネスプログラムが提供できることが大きな優位性となります。
 ペロトンの場合は、新規ユーザーの獲得からスタートしなくてはいけない分、やや不利に見えます。しかしペロトンは、非常によく考えられたコンテンツやサービスに加えて、パンデミックによるリアル・フィットネスからの代替手段として受け入れられたことから、順調に会員を伸ばす快進撃を続けています。

【まとめ】
 新型コロナの影響で私たちの生活や経済活動は、これまでにない大きな影響が出ています。中でもオンラインサービスへのニーズが高まり、それをチャンスとして業績を伸ばしている企業も多く出ています。
 この記事では、Appleの注目の新サービスである「Fitness+」に追加された新機能をきっかけとして、コネクティッド・フィットネス分野の話題を見ていきました。
 今の所、日本国内ではミラーやペロトンのような有力サービスは見当たらず、マーケットは手付かずに近い状態です。今後、どのようなサービスが日本で生まれてくるのか、ぜひ注目しいきたいものです。

 


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■参考文献

注1 
ニュースイッチ 「テレワーク需要、巣ごもり需要…コロナ禍で好調だった業種を解説!」
https://newswitch.jp/p/24616
注2
WIRED 「「Apple Fitness+」は優れたワークアウト体験を提供しているが、まだ未成熟な点も少なくない:製品レヴュー」
https://wired.jp/2021/02/07/apple-fitness-plus/
Cnet Japan 「アップルの「Fitness+」を体験–「Apple Watch」ユーザーなら悩む余地なし」
https://japan.cnet.com/article/35163960/
Apple 「Apple Fitness+:夢中になれるパーソナライズされた新しいフィットネス体験をApple Watchで実現」
https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/09/apple-fitness-plus-a-personalized-fitness-experience-comes-to-life-with-apple-watch/
注3
Tech Crunch 「Apple Fitness+にAriPlayでのキャスティング機能追加、ただし消費カロリーなどは表示されず」
https://jp.techcrunch.com/2021/02/02/2021-02-01-apple-fitness-is-adding-airplay-casting/
注4
Freshtrax 「ヨガウェアファッションブランド|ルルレモンが成功した訳とは」
https://blog.btrax.com/jp/lululemon/
total engagement group 「【事例】顧客の信頼を失ったヨガウェアブランド・ルルレモンの取り組みと、その活動を計測するNPS」
https://www.total-engagement.jp/839/
東洋経済 「ルルレモン、「商品を売らない」異色の成長戦略 カナダ発「衣料品ブランド」が六本木に旗艦店」
https://toyokeizai.net/articles/-/358290
注5
TABI LABO 「アメリカで熱狂する人続出。「Peloton(ペロトン)」の魅力とは?」
https://tabi-labo.com/298770/peloton
講談社 「全米で人気沸騰中の「フィットネス業界のアップル」、じつはその正体は「巨大宗教」だった…!」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76806

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