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Apple watchの転倒検出機能はこんなに便利!機能と設定方法を解説

 Apple Watchには、着用者が転倒したことを検知し、緊急通報サービスに通知する機能があることをご存知でしょうか。
 今や個人の身体情報を常時モニタリングし、フィットネスや健康管理に欠かせないツールとなったApple Watch。今回は、Apple Watchの便利機能のひとつ「転倒検出機能」についてまとめていきましょう。

この記事でわかること
 ・Apple Watchの転倒検出機能について
 ・実際の設定方法
 ・Apple Watchの進化について

Apple Watchの転倒検出機能とは

 Apple Watchのシリーズ4以降の機種には、着用者が転倒したことを検知し必要に応じて緊急通報サービスに連絡する機能があります。ただし、基本的にはデフォルトで機能しませんので、利用したい場合にはいくつかの設定を行う必要があります。
 対象となるApple Watchは、現行品(2022年1月時点)ならシリーズ7、シリーズ4、SEの3機種です。過去のものまで含めるとシリーズ4以降となります。

転倒を検出した時の動作

 では実際に着用者の転倒を検知した時、どのように動作するのか見ていきましょう。

 1)転倒を検出したことを画面に表示する

 これは着用者に対する確認を意味します。転倒していない、もしくは転倒したとしても大したことがないようなら、着用者は通知画面を閉じたり、「私は大丈夫」をタップすることで動作は完了します。
 ただしこのような場合でも、転倒したこと自体はApple Watch内に記録として残ります。

 また、もし転倒し意識があって助けを呼びたい場合は、画面に表示されている「緊急通報サービスに電話」をタップします。「緊急通報サービス」は国や地域によって異なりますが、日本国内の場合なら119番へと繋がります。

 2)1分間反応がない場合、30秒間のカウントダウンが開始される

 Apple Watchは転倒した着用者の反応を1分間だけ待ちます。
 1分間の間なんの反応もない場合、着用者が転倒し動けない状況にあると判断し、次のアクションに移ります。
 まず、30秒間のカウントダウンを開始し、同時に手首を叩く動作を行います。転倒し、ぼーっとしている時など、このアクションで正気に戻ることもあるでしょう。

 さらに、警告音を鳴らします。警告音は放っておくと段々と音量が大きくなるため、本人だけでなく周辺の人に気づかせてくれる効果が期待できます。
 30秒経過しても反応がない場合、いよいよ深刻な事態であると判断し、Apple Watchは次のアクションを実行します。

 3)緊急通報サービスへ自動で連絡

 転倒検出から最初の1分間は、本人への確認のためウエイトの時間。その後30秒間使って本人や周辺への通知。それでも反応がない場合は、深刻な事態になっており周辺に助ける人もいないと判断し、119番通報を自動で実施します。

 アメリカなどのように、119番に相当する緊急通報サービスがテキストメッセージを受信できるような国であれば、メディカルIDに登録されている情報や着用者の現在位置(緯度経度)も同時に送信されます。
 残念ながら日本国内では、この機能には対応していません。緊急通報サービスに対して、着用者が転倒したことを音声メッセージで再生し伝えます。

 この音声メッセージは、着用者がなんらかの反応をするまで繰り返し再生され続けます。ただし着用者と近くにいる人との会話であることを想定し、2回目以降はボリュームを少し下げて会話の邪魔にならないように配慮されています。
 同時にiPhoneのメディカルIDに登録されている緊急連絡先に対しても、メッセージが送信されます。

 いかがでしょう。Apple Watchの転倒検出機能は、万が一誰もいないところで転倒し、頭を強く打って気を失ったとしても、90秒後には119番通報を自動でおこなってくれます。
 同時に警告音を出して周辺に助けを求めるとともに、緊急連絡先に指定した身内にもその事実を通知してくれます。
 もし、この機能だけを抽出した端末が販売されたとしても、購入したいと思う人は多いのではないでしょうか。*注1

 実際に、命を救われたというレポートをいくつか確認することができます。
 ミズーリ州の保安官補である「チェーセディ・ボタロン氏」が、高速道路を走行中に壁に激突した際、Apple Watchが自動で緊急通報サービスに連絡し、すぐに救急隊員が到着したため、ことなきを得ました。
 ボタロン氏は当時の記憶が曖昧だと語っており、運転中に意識を失った可能性もあるようです。

 ニューヨーク州ロングアイランドに住む「ブレンドン・シュナイダー氏」のケースは、Apple Watchを装着してなかったら発見が遅れた可能性がある深刻なものでした。
 激しい腹痛で救急外来に来ていたシュナイダー氏はトイレで転倒し、頭部を強く打って意識を失ってしまいます。
 転倒を検出したApple Watchから、病院に同行していた父親へメッセージが送信されたことにより、早期に発見されました。
 その後の検査の結果、頭蓋骨骨折といくつかの血腫が確認され緊急手術が実施されました。これにより無事生還したシュナイダー氏は「Apple Watchは私の命を救ってくれた」と述べています。
 スポーツマンとしてフィットネス目的で装着していたApple Watchが、重要な場面で思わぬ成果を出したと言えるでしょう。*注2

実際の設定方法について

 Apple Watchの転倒検出機能を有効にし適切に機能させるためには、いくつかの設定をしておく必要があります。簡単な手順で設定が可能ですので、万が一に備えて準備しておくことをお勧めします。

ステップ1)iPhoneの「Apple Watch」アプリで転倒検出をオンにする

 iPhoneの「Apple Watchアプリ」から「マイウォッチ」をタップ→画面にある「緊急SOS」を選択し、「転倒検出」を有効化にします。
 ヘルスケアアプリで年齢を設定しており55歳以上の方の場合は、この機能がデフォルトでオンになっています。メディカル ID とヘルスケアプロフィールに、正しい年齢が登録されているか確認しておきましょう。
 また、転倒検出機能は18歳以上の場合のみ、設定可能となっています。

ステップ2)「ヘルスケアアプリ」から「メディカルID」を設定する

 転倒検出機能が動作した時に必要となる緊急連絡先などの情報は「ヘルスケアアプリ」から設定します。
 iPhoneの「メディカルID」の「編集」をタップし、生年月日などの情報を登録しましょう。緊急連絡先を追加するには、「緊急連絡先」の下にある追加ボタンをタップします。

 着用者が病気や事故などで意識を失ってしまっているケースにおいて、助けに来た人がiPhoneのロックを解除しなくても、医療情報や緊急連絡先を参照できる機能が「メディカルID」です。
 このようなケースを想定して、情報を提示していいと思う方は「ロック中に表示」をオンにしておきましょう。

 ■メディカルIDに登録できる情報
 ・氏名
 ・生年月日
 ・病気やけがについての情報
 ・医療メモ
 ・アレルギーや反応に関する情報
 ・使用中の薬
 ・血液型
 ・臓器提供の意思
 ・体重
 ・身長
 ・緊急連絡先

 個人情報を含みますので、プライバシーとの兼ね合いを図りながら個人で判断して登録し、表示の有無を設定することをおすすめします。*注3

Apple Watchの進化について

 Apple Watchが登場した当初は、多くのスマートウォッチがそうであったように通知機能がメインでした。いわば、iPhoneの機能を一部切り取って簡単に閲覧できるようにしていたイメージです。
 メールや着信の確認、スケジュールのチェックなどが中心であり、ユーザーもどちらかというと「ガジェット好き」な層が多かったのではないでしょうか。
 当初はAppleが、高級ファッションブランドのようなマーケティング手法を採用していたこともあり、ファッションアイテムとしても注目されていました。

 その後、「体に常時密着している」という特性を活かし、フィットネス・ヘルスケア分野での機能が大幅に強化されてきました。
 心拍数や運動状況を常時モニターし記録することによって、iPhoneとは異なる新しいデバイスとしての進化を遂げてきます。
 この段階で単なるガジェットとしてだけでなく、日常生活に必要なデバイスとして一般ユーザーにも広く訴求していくことになりました。

 さらにwatchOS 8.1では、転倒検出のアルゴリズムが大幅に強化されています。
 Apple Watchの転倒検出機能については、運動中に受ける強い衝撃と実際の転倒を明確に区別できるのかが気になる点でした。
 激しいスポーツをする場合、実際に転倒することもあるでしょうし、その度にアラートが鳴ったり119番にコールされるのも煩わしく感じます。
 そこでAppleは、15万人以上の利用者から130万件以上のワークアウト時のデータを収集し、深刻な転倒と運動時の転倒を区別するためのアルゴリズムを新たに導入しました。
 このことにより、転倒検出機能をオンにしたままでも激しい運動をすることが可能になる予定です。

 Appleは新たなデバイスを、洗練されたデザインと機能で創造してきた企業です。
 パーソナルコンピューターとしてのMacシリーズ。さらに「電話を再定義」したiPhoneを代表として、さまざまなデバイスとそのマーケットを生み出してきました。
 しかし、現在このようなPCやスマホは成熟したデバイスとなっており、注目されるような画期的な進化は停滞しつつあります。

 それらのデバイスに比べると、Apple Watchはまだ進化の過程にある製品であり、今後もさらなる機能追加や性能の向上によって、もっと「使える」ツールへと変貌していく可能性を秘めているように感じます。
 単なるガジェット製品から、健康や生命を守るための非常に有効で他には代用できないツールへ。Apple Watchのターゲットとなるユーザー層は、今後も拡大していく余地を十分に持っているのではないでしょうか。*注4


 今回の記事では、Apple Watchの「転倒検出機能」についてまとめてみました。
 実際に年齢を重ねていくと、ちょっとしたことでつまずいたりする場面が多く、この機能だけでもApple Watchを身につける意味があるように感じます。
 ファッションアイテムでもヘルスケア製品でもなく、「命を守る」ためのツールとしてApple Watchの価値を再評価する機会となりました。

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注1
Apple 「??Apple Watch で転倒検出機能を使う」
https://support.apple.com/ja-jp/HT208944
注2
iPhone Mania 「Apple Watchの転倒検出機能、車で塀に激突した保安官補を救う」
https://iphone-mania.jp/news-392101/
「Apple Watchの転倒検出機能による通報で、意識を失った25歳の男性が救命」
https://iphone-mania.jp/news-387939/
注3
Apple 「Apple Watch で転倒検出機能を使う」
https://support.apple.com/ja-jp/HT208944
アナザーディメンション 「Apple Watchの転倒検出機能とは。緊急通報も自動!倒れた時、自分の命を救うために設定して欲しい頼れる「保険機能」」
https://estpolis.com/2020/04/69318.html
注4
flick! 「命を救うApple Watchの転倒検出、watchOS 8.1で更新。高齢者以外のワークアウトにも」
https://funq.jp/flick/article/749466/

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