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BricsCADの運用メリットとは?選ばれる理由について解説

デジタルトランスフォーメーション(DX)需要の高まりに伴い、最新のCAD製品の導入を検討している企業が増加傾向にあります。CAD製品選びにおいて、頻繁に候補に上がるのがBricsCADですが、同製品が多くの企業に採用される理由はどこにあるのでしょうか。

この記事では、BricsCADの運用メリットについて、他の人気製品との比較も含めながら、最大限同製品を活用するためのポイントをご紹介します。

目次:

  1. BricsCADとは
  2. BricsCADのメリット
  3. AutoCADとの比較からわかること

BricsCADとは

BricsCADは、ベルギーのBricsy社が提供している2D・3DCADソフトです。CADが必要なあらゆる業務に対応できる汎用性を備えていることから、業種を選ばない活躍を期待できるのが強みです。

また、BricsCADは通常のCAD業務はもちろん、BIMにも対応していることから、次世代の3D CAD運用を推進できる力を備えている点も評価されています。

BIMは通常のCADとは異なり、3Dモデルの中にさまざまな詳細情報を内包できることから、プロジェクトの情報を3Dモデルに一本化できるということで、日本でも導入が進みつつある最新技術です。

最新のテクノロジー需要にも応えられるのは、頻繁なアップデートでユーザーニーズの改善に努めているBricsCADならではと言えるでしょう。

BricsCADのメリット

一般的に、BricsCADが高く評価されているメリットとしては以下の理由が挙げられます。

互換性に優れている

BricsCADは、なんといってもソフト間での互換性に優れているのが便利なところです。CADソフトは導入が必須とも言えますが、課題となってきたのが互換性です。

実のところ、各CADソフトで生成されるプロジェクトのデータ形式は、ソフトによって多種多様であり、異なるソフトでは展開や編集ができないというケースも懸念されてきました。

このようなCAD運用の問題を解消すべく、BricsCADはDWG形式のデータに対応させることで、確かな互換性を確保しています。

DWG形式は、Autodesk社が提供しているCADソフトの、AutoCADで採用されている独自のファイル規格です。世界で最もポピュラーなソフト規格に最適化することで、互換性の問題で悩まされるリスクを回避できます。

2D・3Dの両方に対応している

BricsCADは、2Dと3Dの両方のCADを一つのソフトで対応できる、汎用性の高い製品です。CADソフトが片方の業務にしか対応していない場合、2Dの時はこっちのソフトを、3Dの時はあっちのソフトを立ち上げるといった面倒が発生してしまいます。

BricsCADはそんな業務煩雑化を解消できる一体型の製品であるため、現場への負担を最小限に抑えられるのも特徴です。

業務に合わせたカスタマイズができる

BricsCADは、AutoCADとの相性が良いことから評判の良い製品ですが、ただDWGファイルに対応しているだけではありません。同製品はAutoCAD対応の開発ツールを利用できる点もメリットとして高く評価されており、AutoCAD環境からの移行、あるいはAutoCADを主軸としている関係者とのコラボレーションに最適な製品です。

LISPやSDS、.Netといったツールを引き続きBricsCADで利用できるため、これまでAutoCADを使ってきたが、BricsCADに移行したいという経験者にもおすすめできます。

AutoCADとの比較からわかること

BricsCADと頻繁に比較されるのが、AutoCADです。AutoCADとの相性が良いとされる同製品ですが、具体的にはどのような点でAutoCADと異なるのか、比較すべきポイントを確認しましょう。

コストパフォーマンスに優れる

AutoCADとBricsCADの最大の違いは、コストパフォーマンスです。AutoCADを購入する場合、1年間のサブスクリプション契約価格は7万1,500円となります*1。一方、BricsCADの最も安価なプランを利用する場合、1年あたり4万4,000円で利用ができるなど、AutoCADと比べると6割程度の価格帯です。

最新の3DCADソフトを導入したいが、初期費用がかかるために導入を見送ってきたという方は、BricsCADであればその負担を大幅に削減できます。

ライセンスプランが豊富

BricsCADは単に価格が安いだけでなく、用途や予算に合わせてライセンスプランを柔軟に切り替えられるという点も魅力です。

2D・3Dの基本的なCAD機能が搭載されたBricsCAD Proや、BIM機能が搭載されているBricsCAD BIM、プロダクトデザイン向けの機能が搭載されたBricsCAD Mechanicalなど、豊富なラインナップが揃います。

また、BricsCADはサブスクリプションプランだけでなく、買い切り型のライセンスプランも用意されています。サブスクリプションでは常に料金を支払い続ける必要がありますが、買い切りプランを選べば、初期費用こそかかるものの、永年無料で利用できます。

買い切り型はAutoCADには用意されていないプランのため、サブスクリプションが嫌という場合はBricsCADが最適です。

AutoCADとBricsCADで一部異なる機能が実装されている

AutoCADとBricsCADはおおむね同じ機能が搭載されているものの、一部仕様の違いも見られます。

例えばCADの作図方法の一種である2D拘束や3D拘束は、BricsCADだけができて、AutoCADにはできない機能です。逆にCADで作成した図面の一括印刷や、コンセプトデザインと詳細設計の実行は、AutoCADにできてBricsCADにできない機能です。

それぞれの得手不得手を理解しておくことで、より効果的にソフトを運用できます。

まとめ

BricsCADは最新のアップデートが施されている便利なCADソフトで、あらゆるシチュエーションに対応できる強みを備えています。AutoCADと比較されることも多い同製品ですが、コストパフォーマンスの面で大きなアドバンテージを獲得しているため、社内で大量に導入したい時などは便利な製品でもあります。

もちろん、互換性の面ではAutoCADとの相性も良く、併用を想定した仕様になっているので、AutoCADからの意向や、AutoCADを使っている関係者とのコラボレーションにも適しています。

自社の規模やニーズに合わせて、BricsCADの性能を確認しておくと良いでしょう。

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参考:

*1 Autodesk「AutoCAD」

https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/overview?term=1-YEAR&tab=subscription

*2 BricsCAD「BricsCADストア」

https://www.bricsys.com/ja-jp/store/bricscad

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