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CATIA vs SOLIDWORKS!導入すべきソフトはどっち?比較ポイントを解説

3DCADソフトにはいくつかの種類がありますが、人気の製品なのがCATIAとSOLIDWORKSです。どちらもハイエンドなソフトとして知られているため、導入に悩まされる人は少なくありません。

この記事では、そんなCATIAとSOLIDWORKSのそれぞれの特徴について紹介しつつ、比較ポイントも踏まえて導入すべきソフトを解説します。

目次:

  1. CATIAについて
  2. SOLIDWORKSについて
  3. CATIAの強み
  4. SOLIDWORKSの強み
  5. CATIAとSOLIDWORKSの比較ポイント

CATIAについて

CATIAはフランスのダッソー・システムズが開発した、製造業向けの3DCADソフトです。その機能性の高さから高度なプロダクトデザインや3Dモデリングの現場で採用されており、工業機械や自動車、さらには航空宇宙分野など、ハイエンドな性能が求められる現場での導入実績が豊富です。

製品企画から設計、生産などの一元管理に適しており、CATIA単体で大半の業務をカバーできます。曲面設計など、高度な設計業務が発生する場合にも任せることができ、複雑な構造物や、大規模なスケールでの設計が必要なシーンで活躍する3DCADソフトです。

SOLIDWORKSについて

SOLIDWORKSもCATIA同様、フランスのダッソー・システムズが提供している3DCADソフトです。こちらは製造業を含めた、さまざまな業界で活躍ができる3DCADソフトとして導入が進んでおり、ものづくりにおける強力なコミュニケーションツールとしても普及してきました。

3DCADのモデリングやモデルの品質検査、製品データ管理や設計検証に至るまで、多くの業務をSOLIDWORKS単体で担うことができます*1。発売から20年以上が経過するSOLIDWORKSですが、世界でもトップクラスのシェアを誇る大人気製品として、海外はもちろん、日本国内でも導入企業は増えているのが特徴です。

CATIAの強み

CATIAが高く評価されている点としては、以下の強みが挙げられます。

感覚的なモデリングができる

CATIAが便利なところは、まず感覚的なモデリングが行える点です。高性能な製品の多くは運用が複雑で、初心者には使いづらいと感じられる性能となっていることもありますが、CATIAの場合は違います。CATIAではユーザビリティをとにかく優先しており、どうすれば理想のモデルを作成できるか、ということを念頭に設計されています。

そのため、あまりCAD運用に慣れていない設計者でもCATIAであれば使い方に悩まされることなく、すぐにアイデアをモデルに落とし込み、創造的な提案を実現可能です。運用にかかる学習時間やコストを削減できるため、比較的短期間での導入効果も見込めるでしょう。

シミュレーションが実施できる

CATIAには強力なシミュレーション機能が備わっており、シンプルな方法で構造解析(CAE)を実行可能です。シミュレーションは通常、CAE専用のソフトなどを別途用意する必要もありますが、CATIAならその必要がなく、一つのソフトでシームレスにシミュレーションを行えます。また、CAEのためにわざわざ解析モデルを立ち上げる必要がないのも、CATIAの便利なポイントです。

定期的な機能改善や追加が期待できる

CATIAは定期的にバージョンアップを繰り返しており、その度に利便性や機能面での改善が行われてきました。技術の進化や時代のニーズへ常にキャッチアップしてきたソフトであるため、長期的な運用を検討している場合でも安心して使用できるソフトです。

SOLIDWORKSの強み

一方のSOLIDWORKSも、多くのメリットが評価されてきた3DCADソフトです。どのような強みを発揮するのか、代表的な例を見ておきましょう。

生産性向上を強力に支援できる

SOLIDWORKSが高いシェアを獲得しているのは、生産性向上に大きく貢献する機能を備えているからです。SOLIDWORKSはコンカレントな統合設計や製品開発、つまり全てのプロセスを同時並行で進められる機能を備えています*2。

通常の設計や製品開発は、直線的な手順で行われるため、そのプロセスには無駄な待機時間が発生するのが問題視されてきました。一方でSOLIDWORKSは、そのような無駄な時間を回避できる操作性や設計手順を備えているため、全てのメンバーが効率よく業務に携われる仕組みを実現可能です。

従来よりも短い時間で開発を実施できるのはもちろん、製品開発のコストそのものを小さく抑える上でも非常に重要な機能を備えます。

コラボレーション強化に優れる

SOLIDWORKSは複数人でのプロジェクト進行の場合にも、高い導入効果を発揮します。コンカレント業務が可能なこの製品は、設計と製造、そしてエンジニアリングチームがSOLIDWORKSを通じて情報共有や各々の業務遂行を進めることを前提としており、速やかなプロジェクトの遂行が可能です。

これまで業務領域ごとに別個対応が発生し、情報共有などに時間がかかっていた場合、SOLIDWORKSの導入で解決可能です。

国内シェアが広くノウハウを得やすい

SOLIDWORKSは国内で広くシェアを獲得している製品のため、トラブルシューティングやノウハウの獲得も容易です。マイナーな製品の場合、運用に当たっては日本語情報を参考にできない場合があり、すぐに回答を得られないこともあります。一方でSOLIDWORKSなら、よくあるトラブルについてはネット検索や日本語のサポートで、簡単に解決ができるでしょう。

CATIAとSOLIDWORKSの比較ポイント

CATIAとSOLIDWORKSは、それぞれ異なる強みを持った製品です。どのようなポイントを比較しながら導入ソフトを決めれば良いのか、解説します。

汎用性をとるならSOLIDWORKS

まず、3DCADソフトに汎用性を求めるのであれば、SOLIDWORKSの導入をおすすめします。CATIAは製造業に特化した専用CADであるため、別部門でのCAD運用には適していないためです。

幅広い業務での使用、あるいは高度な専門性を必要としない業務での使用には、SOLIDWORKSが適しています。

製造特化ならCATIA

一方、製造業界でCADを運用することを前提としている場合、CATIAの導入がおすすめです。SOLIDWORKSのような汎用CADにはない、業界特化の機能を複数備えているため、優れた利便性を発揮してくれるでしょう。

まとめ

この記事では、CATIAとSOLIDWORKSという、2つのCADソフトの強みや違い、比較ポイントについて解説しました。CATIAは専門CAD、SOLIDWORKSは汎用CADという違いがあり、活躍できるシチュエーションは異なります。

自社で必要としているCADの条件や、どんな課題解決が必要なのかを検討した上で、導入するCADソフト選びを進めましょう。

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参考:
*1 新明和ソフトテクノロジ株式会社「ソリッドワークス(SOLIDWORKS)とは」
​​https://solidworks.stec.co.jp/about.html

*2 SOLIDWORKS「製品開発をSOLIDWORKSに切り替える べき理由トップ5」
https://www.solidworks.com/sites/default/files/2018-12/DS-18021%203D%20to%203D_Whitepaper_c01_JA.pdf p.2

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