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Metaの「Project Cambria」はどんなVRデバイスになるのか?

旧Facebook社のMetaは、その名の通りメタバース領域をはじめ、ソフトとハードの両面からデジタル空間ビジネスへ積極的に取り組んでいます。VR領域でも多様なハードを開発してきた同社ですが、2022年10月に発表されると言われているのが「Project Cambria」と呼ばれる、全く新しいVRデバイスのラインナップです。

この記事では、これまで明らかになっている情報をもとにしながら、MetaのProject Cambriaがどのようなモデルなのか、そしてどんな役割を果たすことになるのかについて、解説します。

目次:

  1. Project Cambriaとは
  2. Project CambriaはMeta Quest 2の後継機なのか?
  3. Project Cambriaについてわかっていること
  4. Project Cambriaが目指すもの

Project Cambriaとは

Project Cambriaは、2021年にMetaが発表した全く新しいVRデバイスのコードネームです。まだProject Cambriaとして販売されるかどうかも判明しておらず、詳細情報についてはその一切が不透明なままとなっています。

これまでMetaは、「Oculus Go」や「Oculus Quest」など、民間向けの比較的リーズナブルなVRデバイスを複数公開してきました。しかしProject Cambriaについてはこれらとも一線を画すモデルと発表しており、その更なる詳細について待たれるところとなっています*1。

Project CambriaはMeta Quest 2の後継機なのか?

Metaが開発する最新のVRデバイスということで、多くの人が噂にしているのが「Project CambriaはMeta Quest 2の後継機ではないか」という話題です。Meta Quest 2はMetaが現在販売している、低価格を強みとする最新のVRデバイスです。

Meta Quest 2とは区別されるProject Cambria

結論から言うと、Project CambriaについてはMeta Quest 2の後継機でもなければ、Oculusシリーズの最新モデルでもない、新しいVRデバイスのラインナップになると言われています*2。

Project CambriaはMetaの最新技術が惜しみなく実装されますが、Meta Questのマーケットと並列して展開するため、VRデバイスや市場の多様化に貢献することが期待できます。

Project Cambriaの利用シーン

関係者へのインタビューによると、Project Cambriaは従来のVRデバイスと比較して、よりビジネス向けのモデルになることがわかっています*3。高価格帯のハイエンドデバイスとしてのリリースを予定しており、従来のデバイスよりも本格的な事業での運用が想定されています。

最終的には既存のラップトップや仕事環境に置き換わることのできるデバイスとなることを目標としており、その機能性には注目が集まるところです。

Project Cambriaについてわかっていること

Project Cambriaについて具体的にわかっていることは少ないものの、現時点で明らかになっていることをここで確認しておきます。

リリース時期

Project Cambriaの発売時期については今のところ不明ですが、発表によると2022年の10月には正式なリリースが行われる予定です*4。この発表時期については確定事項ではないため、遅れが出る可能性はあるものの、近いうちに発表があることは間違い無いでしょう。

フォルム

Project Cambriaの具体的なフォルムについても明らかになっていませんが、基本的な形状は従来のVRデバイスと大差のないものになると考えられます。頭に装着するVRゴーグルと、画面を操作するためのコントローラーが1セットとなって運用できる見込みです。

性能

Project Cambriaは最新のVRデバイスとして注目されていますが、実際にはMR(複合現実)にも対応することが予想されます。

MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏はProject CambriaのMR体験をほのめかすコメントを過去に残しており、カラーで高解像度な「フルカラーパススルー」により、豊かな複合現実(MR)体験を実現できるとしています*5。

Twitter常にはザッカーバーグ氏が実世界に重ねて動いているキャラクターを捕まえたり、手書きの文字をコンピュータにコピーしたりする様子も紹介されており、同デバイスの汎用性や、ラップトップに置き換わる可能性を十分に感じられるものとなっています。

従来のQuest 2におけるMRは、解像度が低いことや、画面表示がモノクロに限定されているなど、その仕様には課題もあったことが指摘されてきました。

これはMetaの技術力よりも、民間向けの価格に抑えることを優先したが故の仕様であり、Project Cambriaではコスト面の問題をクリアにしながら先端技術を存分に活用できることが期待されています。

Project Cambriaが目指すもの

Project Cambriaは単なるVRデバイスにとどまらず、MR空間をも掌握するビジネス向けのデバイスとなることが期待されています。Metaはハード開発もさることながら、仮想空間であるメタバースの開発やその運用についても様々なプロジェクトが展開されています。

今後はProject Cambriaのリリースを機に、現実空間とメタバースの融合も進み、その境界線も良い意味で薄れていくでしょう。

まとめ

Metaの最新VRデバイスと言われているProject Cambriaは、現在もその詳細が一切明かされることはないものの、多くの関係者がそのポテンシャルに大きな期待を寄せています。

従来のVRデバイスでは実現できなかった技術が盛り込まれると言われており、近いうちに行われるであろう発表を心待ちにしたいところです。

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参考:
*1 MoguraVR news「Metaの次世代デバイス「Project Cambria」は、VRに何をもたらしうるのか?(前編)」
https://www.moguravr.com/project-cambria-3/
*2 上に同じ
*3 窓の杜「“VRヘッドセット「Project Cambria」は「Quest 2」の後継機ではない。” Metaの日本マーケティング担当にインタビュー【TGS2022】」
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/special/1440961.html
*4 *1に同じ
*5 Impress Watch「Meta、ハイエンドVRヘッドセット「Project Cambria」をプレビュー」
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1408910.html

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