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オープンソースのBIMserverがもたらすBIM運用の変化とは?

BIM運用においては、少しでも多くの人が気軽に利用できるサービスが増えることが重要です。BIMの強みはコラボレーションが容易にできることであるため、ユーザー数が増えるほど強みが発揮されるためです。

そんなBIMの技術とクラウドサービスの相性はよく、最近ではオープンソースの関連プロジェクトも増えつつあります。今回は、そんなBIM関連のクラウドサービスであるオープンソースのBIMserverについて、その特徴を解説しながらBIM運用へもたらす影響を解説します。

目次:

  1. BIMserverとは
  2. BIMserver利用の始め方
  3. BIM運用の課題
  4. BIMserver導入のメリット
  5. BIMserverがオープンソースであることの強みは?
  6. BIMserver導入で実現するOpen BIM環境

BIMserverとは

BIMserverは、BIMserver.orgが開発・提供するオープンソースのクラウドサービスです。BIMserver上にIFC形式のモデルデータをアップロードすることで、クラウド経由で簡単に他のユーザーや関係者との情報共有が行えます。

BIMserverはあくまでクラウドストレージ機能をメインとするサービスであるため、IFCデータを直接閲覧したり、編集したりすることはできません。ただ、サードパーティのプラグインや連携可能なビューワーソフトと連携することで、シームレスなIFCファイルの活用が可能になります。

BIMserver利用の始め方

BIMserverの利用を開始する方法は、至って簡単です。公式サイトにアクセスして、アカウントを作成し、現在使用しているPCのOSに適したダウンロードファイルをインストールすれば、すぐに利用を開始できます。

BIMserverはオープンソースのサービスであるため、利用に当たって費用はかかりません。少しでも興味が湧いた場合には、ひとまずダウンロードして使ってみることをおすすめします。

公式サイト:https://bimserver.center/jp/

BIM運用の課題

では、BIMserverを必要とする機会というのはそもそもどのようなシーンで現れるのでしょうか。それを理解する上では、BIM運用におけるポピュラーな課題を把握しておく必要があります。

BIM運用における大きな問題が、データをどうやって共有するか、というところにあります。BIM利用の際、通常のテキストデータなどとは異なるファイル形式のデータを扱う必要があり、これらは常に最新の状態でやりとりされなければなりません。

BIMモデルはそのデータの専門性の高さから、通常のクラウドストレージなどでは扱えないケースがあります。例え保管はできたとしても、クラウド上でデータを展開したり、編集したりといった使い方はできないわけです。

そうなると、ユーザーはBIMモデルをやりとりする際、逐一データをダウンロードして展開・編集する必要があり、作業負担が大きくなってしまいます。また、クラウド上にあるデータが必ずしも最新であるとは限らず、まだ未更新のデータを誤って別のユーザーがダウンロードしてしまい、最新版として使ってしまうケースもあるでしょう。

こういったデータ共有の不便や問題を解消することが、より優れたBIM利用を実現する上では非常に重要です。

BIMserver導入のメリット

上記のような課題を解消する上で、徐々に普及しつつあるのがBIMserverです。BIMserverはIFC形式のファイルをはじめとする、各種BIMデータに最適化されたクラウドサービスであるため、クラウド上でBIMモデルを扱える環境を構築できます。

クラウド上でIFCファイルの閲覧や展開、編集を可能にするだけでなく、編集されたBIMデータは自動で書き換えられるので、リアルタイムで最新版のプロジェクトを常に更新することが可能です。

わざわざダウンロードしてデータを扱う必要がなくなるため、業務の効率化に貢献するだけでなく、情報の鮮度を維持する上でも役に立ちます。

BIMserverがオープンソースであることの強みは?

BIMserverは単純にBIM特化のクラウドサービスとして優れているだけでなく、これらの機能がオープンソースで提供されていることも特徴です。

オープンソースでBIMserverが提供されていることの最大のメリットは、やはりコストパフォーマンスが挙げられます。BIM関連の製品はまだまだ単価が高く、気軽に導入できない問題を抱えています。ハイエンドなBIMソフトとなると、年間で数十万円のライセンス費用がかかるだけでなく、それが毎年発生するので、無視できない負担です。

BIMデータを閲覧したいだけの営業担当者などは、高額なBIMソフトを丸ごと必要とするわけではないので、機能制限があっても良いのでもう少し安価な製品を求めたいものです。その点、BIMserverは無料での利用ができるため、導入コストは発生しないのが大きな強みとなります。

また、BIMserverはオープンソースのため、今後もユーザーや有志による意欲的な機能改善が進むことも期待できます。UIの改善など基本的なユーザビリティの向上はもちろんですが、新しいクラウド機能の追加など、サービスとしての機能強化が進むこともあるでしょう。

将来性や無料で利用できる点を踏まえると、BIMserverは数あるBIM製品の中でも優秀なサービスであることがわかります。

BIMserver導入で実現するOpen BIM環境

BIMserverを有効活用できれば、将来的にはOpen BIM環境の構築にも大きく貢献することが期待できます。Open BIMとは、クラウド上でBIMデータをプロジェクトメンバーが自由に閲覧、編集し、その都度フィードバックや修正の提案を行ったりできる環境を指します。

IFC形式のBIMデータを使って、関係者がどこにいても高度な編集作業を行えるため、複雑で繊細なプロジェクトであっても、スムーズに改善や修正を加えられるのが強みです。

3D CADやBIMモデルはディテールが細かく、データ容量も大きいためオフラインでの作業が一般的です。しかしBIMserverのようなクラウドサービスが普及し、利便性が向上すれば、Open BIM環境でより生産性の高い業務遂行を実現できるでしょう。

拡張性がありコストパフォーマンスも優れていることから、Open BIM実現の足がかりとして、BIMserverの導入は良い選択肢となるはずです。

まとめ

この記事では、オープンソースのクラウドサービスであるBIMserverについて紹介しました。高額なBIM製品が多く並ぶ中、BIMserberは無料で利用ができるだけでなく、将来性も期待されているため、今後目にする機会も増えることが予想されます。

早いうちからBIMserverの利用を進め、より円滑なBIM運用を実現しましょう。

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