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BIM objectは無料でダウンロードできる!各サイトの特徴を比較

BIM objectをダウンロードできるサイトをお探しではないですか?

検索すれば、無償でBIM objectがダウンロードできるサイトがちらほら見つかりますが、一つ一つを確認するのは時間がかかりますよね。

そこでこの記事では、それぞれのサイトにどんなBIM objectがあるのかをざっくりまとめています。

お探しのBIM objectを見つける手がかりになりましたら幸いです。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

1.BIM object総合配信サービスの特徴

2.家具・建材メーカーのBIM object配信サービスの特徴

3.BIM objectが見つからないときの対策

BIM objectを探すなら登録点数が多い総合配信サイトへ

BIM objectを探すとき、使いたい部品のメーカーや型式が決まっていない場合もありますよね。

そんなときは、BIM objectの登録点数が多い総合配信サイトがおすすめです。

サイトによっては、BIM objectの寸法や外見からも検索できるので、メーカーや型式がわからなくても探すことができます。

イメージにぴったりのものを探してみましょう。

bimobject

bimobject.com

https://www.bimobject.com/ja/search

「bimobject.com」は、世界的に展開するBIM object配信サービスです。
2018年時点で登録点数は約29万点となっており、BIMコンテンツの世界最大のプラットフォームです。(*1)

「bimobject.com」は、スウェーデンのBIM object配信サービス「bimobject」と、野原ホールディングス株式会社が共同設立しました。(*2)
野原ホールディングス株式会社は、建築DXを推進する事業会社です。

登録点数の多さとファイル形式の豊富さが特徴

「bimobject.com」には、65か国、2300以上のブランドが登録されています。
Revitのデータが約11万点、AutoCADのデータが約5万点ほど登録されています。(*3)
また、ファイル形式は73種類とかなりの種類に対応しています。

BIM objectの検索方法は、ブランド(メーカー)名、カテゴリ、ファイルタイプなどのほか、寸法からも検索できます。
ダウンロードは無料ですが、会員登録が必要です。
会員登録は、メールアドレスのほか、GoogleやAutodeskのアカウントでも登録できます。

海外製品のBIM objectが多い

「bimobject.com」には、欧米メーカーのBIM objectが多く登録されています。
検索カテゴリの「製造国」を見ると、アメリカが約2万点、日本は約3500点ほどとなっています。(*3)
ほとんどが海外製品なので、日本製品を探したい人には物足りないかもしれません。
「日本製以外は使えない」などの縛りがなければ、この機会に新しい建材やデザインを検討してみてはいかがでしょうか。

また、ダウンロードだけでなく、自社製品のBIMデータを登録することも可能です。(*4)
BIM objectを、世界に向けて自社製品をアピールする場としても利用できます。

BIMcatalogs.net

BIMcatalogs.net

https://bimcatalogs.partcommunity.com/3d-cad-models/

「BIMcatalogs.net」は、キャデナス・ウェブ・ツー・キャド株式会社のBIM object配信サービスです。
運営しているのは、日本とドイツの企業が提携して設立された会社です。(*5)
CADENAS社はドイツに本社があり、CADデータの配信サービスを展開しています。

BIM objectはRevitで数十万点

BIMcatalogs.netには、Autodesk Revitで数十万点のBIM objectが登録されています。(*6)
ダウンロードは無料で、メールアドレスで会員登録するとダウンロードできます。

こちらも、自社製品のBIMデータを登録することができます。
BIMcatalogs.netの年間ダウンロード数は年々伸びており、2022年のダウンロード数は6億件以上にもなっています。(*7)
自社製品の国際的な展開を考えている場合は、このような場を積極的に利用してみるといいかもしれません。

2Dスケッチや3Dモデルからの検索も可能

「BIMcatalogs.net」には、形状で探せるビジュアルサーチエンジン「3Dfindit」があります。(*8)

「スケッチ検索」では、2Dのスケッチを描いて検索すると、その形状に似た部品をリストアップしてくれます。(*9)
パーツの名前がわからないときや、イメージはあるけど見つからないときの検索に便利ですね。

「3D形状検索」は、自作の3Dモデルをアップロードして、形状から検索できます。(*10)
3Dモデルがないときは、ブラウザ上でパーツを編集して形状から検索できるので、CADを持っていなくても利用できます。

「ボルトにぴったりのナットがほしい」
こんなときは、「逆部位検索」が便利です。(*11)
パーツの形状を指定すると、その形状の対となるぴったりのパーツを見つけ出してくれます。
カタログをめくって探さなくても見つけられるので、作業時間の大幅な短縮になりますね。

Arch-LOG

ここからは、国内メーカーのBIM object配信サービスをご紹介します。

Arch-LOG

https://www.arch-log.com/ja/

「Arch-LOG」は、丸紅アークログ株式会社が運営する建築建材総合検索サイトです。

建材メーカー60社以上、180万点以上のCADデータが登録されていて、そのうち65,000点以上がBIM objectです。(*12)
Revit、ARCHICAD、SketchUPで使えるBIMデータがダウンロードできます。

BIM化されていない製品については、「BIMリクエスト」機能があり、BIM化のリクエストを送ることができます。(*12)

会員登録をしなくても無料でダウンロードできますが、会員登録するとプロジェクト管理や資料作成などの便利な機能が利用できます。
Web上で共有できるサービスもあるので、複数人で図面を共有したい場合は登録してみましょう。

MediaPress-Net

MediaPress-Net

https://www.mediapress-net.com/

「MediaPress-Net」は、TOPPAN株式会社が運営する配信サービスです。
国内の建材メーカー27社、100万点以上のBIM objectが登録されています。(*13)
TOTOやパナソニックホームエレベーター、オーデリックなどのCADデータが検索できます。

メインのカテゴリはCADデータで、ファイル形式はDWG、DXFなどがほとんどです。
BIMデータは、オートデスクのRevit用一般コンテンツのみとなっています。

家具・建材メーカーのBIM object配信サービス

使いたいパーツのメーカーが決まっているときは、メーカーが自社で行っているBIM object配信サービスを利用しましょう。
ここからは、家具や建材などのメーカーが提供する配信サービスをご紹介します。

コクヨ

コクヨ

https://www.kokuyo-furniture.co.jp/cad/download.html

デスクやオフィス家具など、コクヨ製品のBIM objectが無料でダウンロードできます。
会員登録は不要です。
CADデータはSketchUP、AutoCAD、BIMデータはAutodesk Revitのみとなっています。

オカムラ

オカムラ 設計・デザインに関わるプロフェッショナル向け専用サイト

https://www.okamura.co.jp/professional/

オカムラのオフィス家具のBIM object配信サイトです。
会員登録をすると、無料でダウンロードできます。
BIMデータは約5200点で、ファイル形式はAutodesk Revitのみです。
CADデータはAutoCADが約2900点、SketchUPが約1200点となっています。
ほかに、画像や間仕切りの詳細図などのデータも登録されています。

イトーキ

イトーキ 3D MODEL DOWNLOAD

https://design.itoki.jp/index.php

イトーキのオフィス家具、医療・教育施設家具などのBIM objectがダウンロードできます。
BIMデータは、Autodesk Revitが約120点、CADデータはAutoCAD、SketchUPに対応しています。
カテゴリ、ファイル形式、キーワードで検索できるほか、「グッドデザイン賞」などのキーワードでも検索できます。
デザインに優れた家具を探したい場合は、利用してみましょう。

リクシル

リクシル BIMデータ(Revit・ARCHICAD)

https://www.biz-lixil.com/prod_data/bim_rev/

LIXIL製品のBIM objectが無料でダウンロードできます。

上のサイトは旧サイトで、より便利になった新サイトがプレオープンしています。

リクシル ビジネス情報サイト CAD・BIMデータサイトβ版

https://www.biz-lixil.com/service/cad/search/

BIMデータはAutodesk Revit、ARCHICAD、CADデータはAutoCAD、Jw_cadに対応しています。
カテゴリ、キーワードから検索ができます。
会員登録不要でダウンロードできるので、素早く探したい人におすすめです。

TOTO

TOTO 建築専門家のための情報サイト「コメット」

https://www.com-et.com/jp/page/cad/

TOTOの一部製品のBIM objectがダウンロードできます。
会員登録は不要です。
ARCHICAD、Autodesk Revit、Rebro、CADWe’ll Tfas、CADEWA Realと5種類のファイル形式でライブラリがダウンロードできます。
部品を検索するのではなく、一括ダウンロードできるので、型式を指定せずに探したい場合に便利です。

YKK AP

YKK AP BIMデータダウンロード

https://bim.ykkap.co.jp/

YKK APのビル用商品、エクステリア商品のBIM objectがダウンロードできます。
メールアドレス、会社名、都道府県などを入力する会員登録が必要です。
ファイル形式はARCHICAD、Autodesk Revitが用意されています。

ほかにも、連段窓のRevitデータを作成できる「連段窓作成ツール」がダウンロードできます。
連段窓のBIM objecを探している方は、このツールで自作してみてはいかがでしょうか。

BIM objectが見つからないときは?

探しているBIM objectがどうしても見つからないときは、お使いのブラウザからキーワードで検索してみましょう。
メーカー名や型式で検索すると、メーカーが自社で行っているBIM object配信サイトが見つかる場合もあります。
また、「机 BIMデータ」や「メーカー名 BIMデータ」など、カテゴリ名を入れて検索すると、さまざまなメーカーのBIM object配信サイトが見つかります。

いくら検索しても見つからない場合は、RevitやARCHICADなどのBIMソフトウェアを使って、BIM objectを自作する方法もあります。
「そこまで時間をかけられない」という場合は、メーカーに依頼して作ってもらうことも可能です。(*14)

作成は有償になりますが、今後の設計時間の短縮に役立つことは間違いありません。
自社製品のBIM objectを作って公開することで、新しい取引の可能性も広がります。

まとめ

Autodeskによると、75%のユーザーが「将来的にはBIM objectを提供できるメーカーのみを検討する」と回答しています。(*15)
自社製品のアピールと存続のため、各メーカーによるBIM object配信サービスはこれからも増えていくはずです。
設計効率アップに欠かせないBIM object配信サービスを、定期的にチェックしていきましょう。

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◆参考URL

*1 日刊建設工業新聞「BIMのその先を目指して・41/樋口一希/BIMobject Japanの動向」
https://www.decn.co.jp/?p=97674

*2 野原グループ株式会社「グループ会社の新規設立について」
https://nohara-inc.co.jp/news/company/3027/

*3 bimobject.com「検索ページ」
https://www.bimobject.com/ja/search

*4 bimobject.com「建設関係者と繋がる」
https://business.bimobject.com/ja/

*5 CADENAS「キャデナス・ウェブ・ツー・キャドの紹介」
https://www.cadenas.co.jp/jp/company/information

*6 CADENAS「ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)」
https://www.cadenas.co.jp/jp/products/bimcatalogs-net/bim

*7 CADENAS「CADデータの年間ダウンロード数に見るトレンド:CAD、CAE、BIMモデルに対する需要の伸びは持続的に」
https://www.cadenas.co.jp/jp/news/jp-20230213-demand-for-cad-models

*8 CADENAS「3D類似形状検索 GEOsearch」 https://www.cadenas.co.jp/jp/products/partsolutions/finding-information/intelligent-finding/geometric-search-3d

*9 CADENAS「スケッチから検索」
https://www.cadenas.co.jp/jp/products/partsolutions/finding-information/intelligent-finding/search-by-sketching-2d

*10 3Dfindit「3次元CAD、CAE、BIMモデルのビジュアルサーチエンジン」
https://www.3dfindit.com/ja/3d-geometricsearch

*11 CADENAS「逆部位検索」 https://www.cadenas.co.jp/jp/products/partsolutions/finding-information/intelligent-finding/inverse-search-3d

*12 Arch-LOG「ご利用案内 ~WEB編~」
https://marubeni.app.box.com/s/6r4x26k2z24s0z1nu7n14e0ssv3smv8k

*13 MediaPress-Net「MediaPress-Net の使い方 (初めてご利用になる方へ)」
https://www.mediapress-net.com/SITE/help/help_visitor.html

*14 bimobject「自社製品をデジタルデザイン対応製品に変えましょう!」
https://business.bimobject.com/ja/%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/%E3%82%AA%E3%83%96%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E4%BD%9C%E6%88%90/

*15 Contentserv「建築製品メーカーがBIMを重視すべき理由」
https://www.contentserv.com/ja/blog/why-building-product-manufacturers-should-care-about-bim

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