BIM TRACKとは|主な機能や特徴、ダウンロード手順などを解説
BIM TRACKとはWeb型のコミュニケーションプラットフォームです。AutoCADを含む多種多様のCADソフトウェアとの連携が可能なため、あらゆるシーンで活用できるプラットフォームといえます。そもそも、BIM TRACKでは具体的にどのような機能を使用できるのでしょうか。
本記事ではBIM TRACKの概要や搭載されている主な機能、ダウンロードの手順などを分かりやすく解説します。BIM TRACKについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
この記事を読むと、以下のことが分かります。
1.BIM TRACKの概要と主な機能
2.BIM TRACKのダウンロードとアカウント作成の手順
BIM TRACKとは
BIM TRACKとはNewForma社が提供している、建設業界などのプロジェクトで活用できるWebベースのプラットフォームです。(*1)事業プロセスにおける設計段階から建設までの全ての調整情報を共有できます。Webブラウザからアクセスすることで、迅速な情報共有が可能になります。AutoCADを含む主要なCADソフトウェアプログラムとの直接統合により、問題の追跡や設計および建設エラーを迅速に修正できる点が魅力です。
搭載されている主な機能
BIM TRACKには多種多様な機能が搭載されているため、建設プロジェクトのあらゆるシーンで活用できるでしょう。搭載されている機能の一部をみていきます。(*2)
アクションアイテム | ・自動レポートのスケジュール設定 ・アクションアイテムと問題のワークフローコネクタ(CADやBIMなど) ・モバイルプロジェクトダッシュボード ・モバイルオフラインモード |
|
---|---|---|
2D/3Dビューア | PDFサポート | ・測定ツール ・2D測定 ・オートスケーリング |
BIMサポート | ・使用モデルのバージョン管理 ・3D測定 ・3Dと2Dをオーバーレイする |
|
ファイルマネージャー | ・ファイル共有 ・監査ログ ・検索 |
|
接続性 | ・オープンAPIアクセス | |
安全性 | ・MicrosoftとSSO ・ISO27001 |
建設事業におけるコミュニケーションの問題点を改善できる
WebベースのプラットフォームであるBIM TRACKの利用により、プロジェクト関係者間で情報を共有したい場合、電子メールやスクリーンショット、スプレッドシートは不要になります。BIM TRACKの1ヵ所で共有しつつ作業を進められるため、円滑なコミュニケーションの実現が可能です。プロジェクトの進行中に問題が発生した場合、インタラクティブな指標とレポートを兼ねた正確性の高いKPIなどの強力な分析を基に、問題追跡パフォーマンスを理解できるようになります。
また、BIM TRACKはAutoCADを含む多様なCADソフトと直接連携できる点が大きな特徴です。AutoCADの他、Civil 3DやBricsCAD、Navisworks、ArchiCADなどのソフトウェアと連携できます。そのため、プロジェクトの関係者間で異なるソフトウェアを使用している場合でも、コミュニケーションを容易に図れるようになるでしょう。
BIM TRACKのダウンロード方法
BIM TRACKはNewForma社の公式サイトからダウンロードできます。ダウンロードの手順は次のとおりです。(*3)
1.NewForma社のWebサイトApp Marketplaceにアクセスする
2.アドインをインストールするソフトウェアを選択する
3.ソフトウェアのべージ上部にある[今すぐダウンロード]をクリックする
4.msiファイルをクリックする
5.インストールウィザードの手順に従い、操作を進める
6.インストール完了後、ソフトウェアを開く
7.リボンメニューに「Newforma Konekt」のタブがあるかを確認する
Newforma Konektのアカウント作成方法
ダウンロードするためにはNewforma Konektのアカウントが必要です。Newforma Konektのアカウントはこちらのページから作成できます。アカウントの作成手順は次のとおりです。(*4)
1.メールアドレスを入力し、利用規約に同意する
2.「Continue(続行)」ボタンをクリックする
3.入力したメールアドレスに電子メールが送信される
4.届いた電子メールを確認し、アクティベーションボタンをクリックする
アクティベーションメールの有効期限は1週間です。期限を過ぎてしまった場合、期限切れを示すページにリダイレクトされるため、再度メールアドレスを入力しましょう。新しいリンクが張られた電子メールが届きます。
作成されたアカウントは全て無料トライアルの状態になります。すぐに料金を支払う必要はありません。
Newforma Konektのアカウントのアクティブ化
自身でアカウントを作成するのではなく、プロジェクトの関係者から共同作業に招待されるケースがあります。そういった場合、アカウントをアクティブ化する必要があります。アカウントのアクティブ化の手順をみていきましょう。(*5)
1.メールボックスに招待メールが届く
2.「Active my account(アカウントをアクティブ化する)」をクリックする
3.遷移先のサイトでメールアドレスと入力し、利用規約に同意する
4.「Sign up free(無料でサインアップ)」ボタンをクリックする
5.完了後、「Log in(ログイン)」ボタンをクリックする
6.個人認証情報を入力する
新たに発表されたNextGen Viewerとは
2022年9月、NextGen Viewerのパブリックベータ版が発表されました。(*6)NextGen Viewerは円滑な3Dピポット機能を搭載している市場最速のWeb型のビューアです。読み込み遅延を最小化し、図面や建築情報のモデルを参照できます。加えて、ビューア内で問題を発見した場合、簡単にコメントを追加できるため、問題点を共有し、問題解決に導きやすい機能といえます。搭載されている機能の一部をみてみましょう。
・外部URLの情報を付加し、ビューアから外部問題へ直接アクセスできる
・コメントおよび問題点はビューア内で編集が可能
NextGen Viewerを使用し実行した作業は従来のビューアにも保存されます。そのため、NextGen Viewerの操作に慣れるまで、従来のビューアを使用しつつ自分のペースで理解を深めることも可能です。
まとめ
BIM TRACKはWeb型のプラットフォームです。情報共有において電子メールやスクリーンショットなどが不要になり、プロジェクトの関係者間におけるコミュニケーションを容易に図れる点が特徴です。また、AutoCADを含む多くのCADソフトウェアとの連携が可能なため、関係者間で異なるものを使用している場合でもプロジェクトに関する情報を円滑に共有できるようになります。
建設業ではプロジェクトが進行するにつれ、関係者の数が増える傾向にあります。膨大な数の関係者間でのコミュニケーションや情報共有には欠かせないプラットフォームともいえるのではないでしょうか。建設業などにおけるコミュニケーションでお悩みの方は、AutoCADとも連携可能なBIM TRACKの活用を検討してみてください。
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*1
「BIM TRACK|What is BIM TRACK?」
https://bimtrack.co/lp/about-bim-track
*2
「Newforma Konekt Packages」
https://www.newforma.com/newforma-konekt/packages/*3
「Newforma Konekt|Download and Install an add-in」
https://konekt.help.newforma.com/360002819171-add-ins/360008690211-getting-started-with-add-ins/360051810472-download-and-install-an-add-in/*4
「Newforma Konekt|Create/Activate an Account」
https://docs.google.com/document/d/1hV7JnnitGp3i0xD14LmgnJu6dc_WUY4iPaqsB7e6Czg/edit*5
「Newforma Konekt|Create/Activate an Account」
https://konekt.help.newforma.com/360002798432-getting-started/360008491811-account-management/360041883851-create-activate-an-account/*6
「BIM TRACK|Release Update: NextGen Viewer」
https://bimtrack.co/blog/blog-posts/nextgen-viewer-now-in-public-beta
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