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Google Jamboardが提供終了へ。背景や移行先を解説

オンラインで使えるホワイトボードとして活躍していたGoogleのJamboardは、2024年にサービスの提供を終了することが発表されました。終了後はこれまでのようにJamboardを使うことができなくなるため、代替サービスの利用や業務のあり方の見直しを検討する必要があるでしょう。

この記事では、そんなGoogle Jamboardの提供終了に関する詳細を解説しながら、利用を検討したい移行先サービスについて紹介します。

目次:

  1. Google Jamboardの概要
  2. Google Jamboardの提供終了について
  3. Jamboardの提供終了に伴う注意点
  4. Google Jamboardの移行先は?

Google Jamboardの概要

Google Jamboardは、ビジネス向けクラウドサービスであるGoogle Workspaceの機能の一環として提供されてきたアプリです。Jamboardは一言で言えばオンラインで使用できるホワイトボードサービスで、画面上に表示されるスクリーンを自由に使用することができます。

テキストや画像を挿入したりするのはもちろん、本物のホワイトボードのようにペンで書き込みを入れたり、付箋を貼ったりといった立体的な使い方ができることから利便性が高く評価され、オンライン作業を行う際には重宝していた組織も多いのではないでしょうか。

また、55インチの専用ディスプレイを購入することで、ディスプレイ上にJamboardの画面を表示し、本物のホワイトボードのように現実世界で使用することもできます。PCやタブレットからアクセスするユーザーも交えてホワイトボード活用ができるため、オフラインとオンラインが融合した次世代のコミュニケーションを支えるサービスでもあるわけです。

Google Jamboardの提供終了について

そんな便利な機能が揃ったGoogle Jamboardですが、2023年9月、Google WorkspaceからJamboardの機能が削除されることが発表されました*1。Jamboard終了の理由としてGoogleは、Jamboard以外のホワイトボードアプリが多くのユーザーからWorkspace上で利用されており、Jamboardを提供する必要性が薄れていることを挙げています*2。

Jamboardは2024年10月1日までこれまで通り利用ができますが、以降は表示専用のアプリとして機能し、Jamの作成や編集ができなくなります。また、同年12月31日には完全にJamboardのサービスが終了し、2025年以降は別のサービスを利用しなければなりません。

Jamboardの提供終了に伴う注意点

Google Jamboardのサービス終了に伴い、覚えておきたいのは以下の2つの注意点です。

Jamデータの移行を進めておく

まず、これまで作成してきたJamデータについてはサービスの終了に伴い全て削除されてしまうため、必要な場合は事前にデータ移行を行っておく必要があります。作成したJamデータはPDFやPNGデータとして保存・移行ができるので、データをまとめて整理しておきましょう。

Jamboardデバイスのサポートも終了する

Jamboard専用のデバイスである55インチディスプレイも、アプリの終了に伴いサポートは2024年9月30日で終了します。同年10月1日以降はオフラインでの利用に限定されるため、それまでに別途対応スクリーンなどを新たに導入する必要があります。

ただ、55インチの外付けディスプレイとしての利用は可能であるため、サービスが終了したら廃棄しなければならない、ということはありません。

Google Jamboardの移行先は?

Google Jamboardの終了に伴い、気になるのがその移行先です。幸いなことにJamboardのようなホワイトボードアプリのバリエーションは充実しており、これまで通りの業務プロセスを継続できるでしょう。

ここでは、主要なJamboardの移行先を紹介します。

FigJam

Google Jamboardの最も有力な移行先は、FigJamです。GoogleはJamboardのサービス終了に伴いFigmaとの提携を発表し、ホワイトボードアプリとしてFigJamの使用を推奨しています*3。

基本的な機能はJamboardと大きな違いはない上、専用の移行ツールもリリース予定とのことなので、最も簡単に移行を進められるでしょう。

Lucidspark

Lucidsparkも、Googleが移行先として推奨しているホワイトボードアプリです。柔軟性の高いホワイトボードツールをオンラインでスムーズに利用できるだけでなく、SlackやGoogleドライブなどの他のツールとの連携機能にも優れ、導入に伴う移行負担を最小限に抑えられます。

Miro

Miroは欧米で広く普及しているオンラインホワイトボードツールで、こちらもGoogleが移行を推奨しているサービスです。アイデアや意見をすぐに反映できる便利なツールが揃っているだけでなく、ゼロトラストに基づく強力なセキュリティ機能を実装しているため、リモート環境でも安心してサービスを利用できます。

最近ではタスク自動化ツールも試験的に実装されるなど、導入が直接ユーザーの業務効率化に貢献する機能拡充も進んでいるサービスです。

Suiteツールfor Education

Suiteツールfor Educationは、Google Workspace for Education向けに開発されたアプリケーションです。生徒と教師がオンラインでホワイトボードを使って授業を実施するのに最適化されたサービスとなっており、学校におけるICT活用を強化する目的で運用することを想定しています。

生徒のデスクトップを一覧表示するモニタリング機能や、資料作成を効率化するテンプレート機能など、学校教育の生産性を高めるための機能群が充実しているサービスです。

まとめ

この記事では、Google Jamboardの終了に関する概要と、終了に伴う注意点、そして有力な移行先について解説しました。

Google Jamboardは便利なサービスでしたが、すでに優れたホワイトボードアプリは複数存在し、Google Workspaceとの互換性も備えています。これらのサービスへの移行を早期に進め、業務効率化を実現しましょう。

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出典:

*1 エドテックジン「「Google Jamboard」が2024年12月31日に提供終了、「FigJam」への移行方法が案内される予定」

https://edtechzine.jp/article/detail/10129

*2 Google「Google Jamboard の提供終了について」

https://support.google.com/jamboard/answer/14084927?hl=ja

*3 *1に同じ

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