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【無料】デザイン業務で使える生成AIサービス7選とプロンプト(指示)について

「デザインで使える無料の生成AIを知りたい」
「いくつか無料生成AIを使ってみたけれど、思ったようなデザインにならない」

とお悩みの方へ。デザイン業界で高い注目を集めている生成AI。イラストや画像、ホームページといったデザイン業務で活用できるAIツールは日々増えており、中には無料で使えるものもあります。

この記事ではデザイン業務で生成AIを活用したい方に向けて、無料でも使えるおすすめ生成AIサービスや完成度を高めるコツ、そして著作権についてご紹介します。興味がある方はぜひ最後までお読みください。

この記事を読むと、以下の3つのことが分かります。
1.無料で使えるデザイン系の人気生成AIサービス
2.生成AIでより自分が欲しい画像・イラストを生成するコツ
3.AIによる生成物と著作権について

【無料】デザインで使える人気生成AIサービス

デザイン業務では、画像やイラスト、ロゴ作成やHPの作成といったさまざまなお仕事があります。今回は、それらデザインに関わる業務で人気が高い無料の生成AIツールをご紹介します。

1.デザイン業界で定番の「Canva(キャンバ)」

無料で使えるデザインツールとしてすでに人気が高いCanvaは、デザイン業界でほとんどの方が知っているでしょう。

Canvaでは大量のイメージ画像を学習したAIが、ユーザーが入力したテキストから自動で画像を生成してくれます。Canvaの生成AIはその多彩なスタイルが人気で、さまざまなテイストを要求されるデザイナーの方におすすめです。画像編集機能にもAIが搭載されており、生成されたものを自由に編集することもできます。

Canvaはスマホでも使える自由度の高いデザインツールで、誰でも簡単におしゃれなデザインができることで有名です。テンプレートの多さも特徴で、おしゃれなテンプレートを活用することで、テクニックやセンスに関わらずおしゃれなデザインができます。

→Canva公式サイト

2.ブラウザで利用できる「MyEdit」(マイエディット)

ブラウザで利用できるMyEditは、PCだけでなくスマホやタブレットからも利用できます。AI画像編集ツールを搭載しており、サイト上でAIによる画像・イラスト生成を行ってくれるサービスです。

AI画像生成では日本語入力に対応しており、言語を気にする必要がありません。また写真を読み込めばイラスト化する機能もあり、プロが仕事としてつかえる高品質な画像を生成してくれます。

無料で利用できますが、有料のプレミアムプランもサブスクリプションとして用意されています。AI機能を無制限に使用できる・AI画像生成を無制限で行えるといった優遇があり、プロとしてデザインを行う方はやはり有料版がおすすめです。

→MyEdit公式サイト

3.LINEが提供する「AIイラストくん」

ついにLINEでも生成AIサービスが提供されています。「AIイラストくん」はイラストモード、人物モード、風景モードの3種類があり、テイストに合わせた画像を生成できます。

AIイラストくんの最大のメリットは日本のサービスである点で、日本語による指示にも対応しています。内部ではChat GPTが使われており、日本語で入力したプロンプト(指示)を一度Chat GPTに送り、Chat GPTが画像生成により適切な指示に変換するという仕組みです。

LINEにて「AIイラストくん」を友達追加するだけでサービスが利用でき、1日3回までなら月額料金が発生しません。ライトプラン(月額1,980)で1日30枚、プロプラン(月額6,980円)で無制限で利用できるので、業務で使うなら有料プランがおすすめです。

学習モデルには商用利用を禁止していないモデルを利用しているようですが、学習モデルの詳細については明らかにしていません。

4.Adobeの無料AI生成ツール「Adobe Firefly」

クリエイター御用達のAdobeでは、2023年9月から生成AIサービス「Adobe Firefly」を一般向けに提供しています。一般向けが解禁されるまでは商用利用不可でしたが、提供後は商用利用もOKとなりました。

日本語を含めた100以上の指示(プロンプト)をサポートしているAdobe Fireflyは、コンテンツの名前や日付、作成に使われたツールなどの情報をメタデータとして生成物に付与しており、アップロードされたものについては、誰でもWebサイトで閲覧できます。

→Adobe Firefly公式サイト

5.Microsoftが提供する「Bing Image Creator」

Bing Image Creator はMicrosoftが提供する画像生成サービスで、指示文(プロンプト)に応じて4枚の画像を生成してくれます。Microsoftのサービスなので対応ブラウザはBingのみで、Microsoftのアカウントが必要です。

Bing Image Creatorの大きな特徴は、Chat GPTの開発で一躍有名となったOpen AI社の「DALL-E 3」が使われていることです。「お任せで探す」という機能もあり、デザイン業務におけるアイデア出しもサポートしてくれます。

しかしBing Image Creatorは商用利用ができません。Microsoftアカウントを持っている方で「ちょっと生成AIを試してみたい」という方や、「DALL-E 3」に触れてみたいという方におすすめです。

→Bing Image Creator公式サイト

6.シンプルさが人気の「Fotor(フォター)」

写真補正やコラージュができる無料写真編集「Fotor」では、AIイラストの生成機能が搭載されています。シンプルな操作性が人気で、初心者の方も気軽に利用できるサービスです。

Fotorはテキストと画像の両方からAIイラストを作成でき、5回までは無料で利用できます。無料版は広告が表示されること、5回のクレジットを使い終えると課金が必要といった注意点があります。

→Fotor公式サイト

7.HP作成も手伝ってくれる「Wix Studio」

イスラエルに本社があるWeb制作ツール「Wix」では、2023年にAIを使ったWeb制作プラットフォーム「Wix Studio」を発表しています。AIアシスト機能によってWebデザインからコンテンツ作成までを効率化でき、Webデザイナーにおすすめのサービスです。

他のツールと同じく画像やテキストを生成できますが、それ以外にもノーコードでサイトをカスタマイズしたり、コーディングをアシスタントしたりもできます。

エンタープライズ、エリート、プラス、スタンダード、ベーシックという5つのプランがありますが、エンタープライズは無料です。無料は広告やロゴの表示がありますが、有料プランと同じくテンプレートが用意されています。

→Wix Studio公式サイト

生成AIでより精度の高いデザインを作るコツ

その手軽さや品質の高さから一気に注目度が高まっている生成AIですが、あくまでも指示を出すのは人間です。生成AIによりイメージに合った画像を作ってもらうためには、AIに配慮した指示を出さなければなりません。

生成AIを作成する際は、AIとの対話やコマンドである「プロンプト」(指示文)を出す必要があります。指示を出す私たち人間側が入力する文字や文章のことで、今後生成AIを使っていくうえで、どのサービスにおいても必要です。

プロンプトでまず大事なポイントとなるのは「明確さ」です。例えば「かわいい動物」ではなく、「犬」や「猫」と具体的なワードを入力します。

そして複数のキーワードを組み合わせ、より具体的かつ明確なプロンプトを作ります。「大型犬」「赤ちゃん」「庭」など、欲しい要素をわかりやすく入力することが大事です。

一度生成してみて「イメージが違うな」と思ったら、恐れずに再試行してみましょう。何度も使ううちにプロンプトの入力に慣れるため、よりAIが分かりやすい指示を出せるようになります。

また日本語に非対応の生成AIを使う場合、英語で入力しなければなりません。「適切な英語がわからない」という場合は、ChatGPTなど別のAIツールを活用し、英訳もAIに任せてしまいましょう。

デザイナーが知っておきたい生成AIと著作権問題

デザインで生成AIによる制作物を使うとき、知っておきたいのが著作権問題です。自分で1からデザインすれば不安を抱くことは少ないでしょうが、生成AIとしてコンピュータに任せたものに関しては不安がよぎる方も多いのではないでしょうか。

AIが自動的に作った生成物は、人が表現の結果に創作的に関与しません。そのため、著作物には該当せず著作権は発生しないというのが基本的な考えとなります。

生成AIにおける著作権問題の考え方の基本は、ほかの制作物と変わりません。「類似性」と「依拠性」、この2つが主なポイントです。(※1)

既存の他人の著作物と類似しているかどうかは、「表現上の本質的な特徴を直接感じることが」が必要とされます。

例えばシンプルなグレーのネズミのイラストや画像なら問題ありませんが、黒い大きな耳に肌色の顔、タキシード姿といった要素があれば類似性があり、ディズニー社の“あのキャラクター”に似ていると感じる方は多いはずです。それを全く別のキャラクターとして商用利用すれば、著作権の侵害を訴えられる可能性はあるでしょう。

そして依拠性については、AIが学習したデータの中に著作権の侵害となる対象物が含まれているかが影響します。学習済モデル内にディズニーキャラクターが多く存在していれば、AIの生成物が似るのは無理もありません。

依拠性については、商用利用OKのデータのみで学習させていると明言するベンダーもあれば、明らかにしないベンダーもあります。

上記のようにAIと著作権の問題はまだまだ諸説ある状況で、判例も多くありません。パッと生成物を見た時に明らかに「似ているな」と感じるのならば、その画像・イラストは避けるのが無難です。

最近話題の生成AIについて、デザイン業務で使える無料のサービスをご紹介しました。プロ顔負けの画像・イラストも作れる生成AIは、多くのデザイナーの業務をサポートしてくれるでしょう。

ご紹介したように無料生成ツールは回数などの制限があり、やはり使い放題とはいきません。いくつか無料で生成AIサービスを使ってみて、自分が気に入ったものを有料契約すると良いでしょう。

国内外で生成AIは日々増えています。ぜひご自分に合ったものを選び、お仕事にお役立てください。

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参照サイト
※1 https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93903601_01.pdf P.16

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