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ChatGPTのAPIを導入する方法は?仕様を解説

ChatGPTは生成AIの先駆けとして、世界に大きな衝撃を与えているAIアプリです。近年では生成AIの理解も進み、日本でも積極的にビジネスに活用しようという動きも大きくなっています。

そんなChatGPTの活用をより促進する上で、欠かせないのがChatGPTのAPIに対する理解を深めることです。この記事では、そんなChatGPTのAPIについて、主な機能や導入方法、具体的な仕様を紹介します。

目次:

  1. ChatGPTのAPIとは
  2. ChatGPTのAPIを活用するメリット
  3. ChatGPTのAPIが持つ主な機能
  4. ChatGPTのAPIでどんなアプリを作れるのか
  5. ChatGPTのAPIの仕様について
  6. ChatGPTのAPIの使い方
  7. ChatGPTのAPIの今後

ChatGPTのAPIとは

ChatGPTのAPIは、ChatGPTの開発会社であるOpenAIが公式に提供している、第三者のアプリなどにChatGPTを組み込むためのツールです。APIは開発元が異なるソフトウェア同士であっても、ソフトウェア間の円滑な情報共有を可能にするため、近年のアプリ開発においては重要な役割を果たす機能と言えます。

APIはさまざまなWebサービスなどから提供されていますが、ChatGPTも一般向けにAPIの公開が始まっています。自社アプリに生成AIを組込みたい場合、ChatGPT APIが大いに役立つでしょう。

ChatGPTのAPIを活用するメリット

ChatGPT APIを活用することの最大のメリットは、やはりアプリの開発効率を飛躍的に高められる点です。

ChatGPTのような生成AIを独自に開発する場合、学習データの確保や学習モデルの構築などが必要となるだけでなく、学習のための多くの時間を必要とします。そのためオリジナルのAI開発においては途方もないリソースがかかるのですが、ChatGPT APIがあればそのような開発コストをほぼゼロに抑えることが可能です。

APIを使ってアプリを開発する技術さえあれば、高度なAIを実装した自社オリジナルのアプリを社内向け、あるいは一般向けに公開できます。

ChatGPTのAPIが持つ主な機能

ChatGPT APIがAPIを通じて提供する主な機能は、

  • テキストの生成
  • 会話モデルの構築

という2つの機能です。あらかじめChatGPTにどのような回答を行うのかというプロンプト(命令)を指示しておくことで、ある程度自由にテキストを生成することができます。ユーザーからの質問に応えたり、ユーザーの出す指示に基づくテキストやコードの作成をしたりといった業務に役立ちます。

ChatGPTの優れたところは、ただ言われた通りにテキストを生成するだけでなく、自然な会話となるよう会話モデルを構築できる点です。まるで人間が応答しているかのような、芯のあるコミュニケーションを取りつつユーザーの指示に応えられるため、ユーザーに違和感を与えません。

ChatGPTのAPIでどんなアプリを作れるのか

上記のような機能を活用することで、ChatGPT APIを使いさまざまなアプリを構築することができます。代表例としては、

  • チャットボット形式のカスタマーサポート
  • データベース・レファレンス
  • クリエイティブ支援ツール

といったものが挙げられるでしょう。顧客向けのカスタマーサポート対応をChatGPTに任せることで、よくある質問については24時間365日、ChatGPT組み込み型のチャットボットで対処可能です。

あるいは社内向けのデータベースとして、ChatGPTが役に立ちます。社内のデータベースとChatGPTをAPI連携し、社員が必要な情報をChatGPT経由で検索することで、すぐに出力できるというサービスです。

コピーライティングなどのクリエイティブ業に従事している場合、アイデアの叩き台をChatGPT経由で創出するような使い方もできるでしょう。キーワードを入力して脚本の下書きなどを生成して、従来よりも飛躍的に生産性を高められます。

ChatGPTのAPIの仕様について

ChatGPTのAPIの仕組みは、まず開発者がAPIに対して実行したいプロンプトを作成、送信することで、ChatGPTがテキストを生成することが要となります。その後接続されているアプリケーションに対してAPIが生成したテキストを送信し、アプリとして機能するというものです。

これらの一連のやり取りは、極めて高速でAPIとアプリの間で行われるため、リアルタイムでのテキスト生成を簡単に実現します。なかなかテキストが出力されず不便という心配がない点も、ChatGPTの魅力と言えるでしょう。

AI関連の処理は全てChatGPT APIが引き受けてくれるので、自社で開発する必要はありません。

ChatGPTのAPIの使い方

ChatGPTを自社で運用する場合、

  1. APIキーを取得する
  2. APIに接続しプロンプトを送信する
  3. 結果をアプリで受け取る

という3つのステップを踏むことが必要です。それぞれの手続きについて、解説します。

APIキーを取得する

初めてのChatGPT API使用の場合は、APIキーをOpenAIから取得しなければなりません。まずはOpenAIの公式サイトにアクセスし、サインインしましょう。

そして右上にあるアカウントアイコンをクリックするとメニューが表示されるので、そこにある「View API Keys」をクリックします。その後下部に「Create new secret key」が表示されているので、それをクリックし、キーの名前を作成します。するとAPIキーが表示されるので、これをコピーすれば取得は完了です。

APIに接続しプロンプトを送信する

APIへの接続は、自社アプリから手続きを行います。普段使用しているHTTPライブラリから作業しましょう。

接続が完了したら、具体的にChatGPTに何をして欲しいかを示すプロンプトを作成し送信します。プロンプトの書き方については今回は省略しますが、ChatGPTを自社アプリでどのように活用したいかを考えながら検討・作成すると、上手く機能するプロンプトを用意できるでしょう。

結果をアプリで受け取る

プロンプトを作成しAPIに送信すれば、それに応じたテキストをChatGPTが作成して、アプリに送り返してくれます。

送り返された結果をユーザー向けに表示できるよう設定すれば、APIの組み込みは完了です。

ChatGPTのAPIの今後

ChatGPT APIは、現在もアップデートを繰り返しながら新機能の追加が進んでいます。例えば2023年6月に実施されたアップデートでは、新たにChatGPT APIを通じた関数の呼び出し機能が実装され、API活用の幅が広がっています*1。

今後も同様の機能追加や改善が進んでいくことが予想され、ユーザーが増えれば増えるほど、ニーズに最適な機能の実装が進むかもしれません。

まとめ

この記事では、ChatGPT APIの仕様や導入方法について解説しました。ChatGPTの導入は決して難しいものではなく、生成AIを手軽に活用するための有力な手段です。

今後もChatGPT APIはアップデートによって機能の改善や追加が進むとも考えられるため、早い段階から試験的に導入を進めていくことをおすすめします。

 

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参考:

*1 PC Watch「ChatGPTのAPIに関数呼び出し機能が追加」

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1508734.html

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