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ウッド・チェンジとは?考え方から先進事例まで解説

今回は「ウッド・チェンジ」について、ピックアップします。ウッドチェンジは、大規模なものは木造建築の推進と実施、小規模なものでは身の回りのものを木に置き換える運動を意味します。

本記事では、ウッドチェンジが注目される理由と各団体や企業の事例について詳しくみていきましょう。

ウッド・チェンジとは

https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/kidukai/top.html

ウッド・チェンジは、林野庁が2005年からスタートした身の回りのものを木に置きかえる運動のことです。住宅業界においては、建築及び住宅の材料を木材に置き換えることを意味します。たとえば、高層ビルや商業施設の建材として木材を使用するといった取り組みが代表的です。

2021年改正の公共建築物等木材利用促進法の影響

公共建築等木材利用促進法は、2021年に改正が行われ、官民一体となって木材の利用促進を行う目的で施行されました。2021年の改正のポイントは次のとおりです。

  • 木材の利用によって、林業・木材産業の活性化と二酸化炭素の排出を抑えるための目的や指針を変更した(カーボンニュートラルの実現のため)
  • 官公庁の建築物に限られていた対象範囲が一般建築物まで広がった 
  • 国や地方団体と事業者が協定を結べる建築物木材利用促進協定制度が作成された
  • 農林水産省に木材利用促進 本部が設置された
  • 事業者に対する木材の安定供給の努力義務を規定した

あくまでも努力義務であるため、罰則はありません。しかし、国や地方自治体が注力している点から、今後より木材を使用した建築物が増加していく可能性があります。

木使い運動はウッド・チェンジの一環

ウッド・チェンジは官民一体の動きであるため、大規模な取り組みが多いといえます。対して、木使い運動はウッド・チェンジの一環ではあるものの、個人が木にふれる・木製の製品を使用するところから推進するものです。たとえば、次のような取り組みは木使い運動に該当します。

  • 家具や雑貨から木製製品を使用し、木でしか味わえない温かみや落ち着きを得る
  • オフィスに木材や植物を取り入れ、ストレス軽減や集中力アップにつなげる 

また、企業や個人での木材製品の利用促進が活性化すれば、SDGsの目標達成やカーボンニュートラルにつなげられるでしょう。 

ウッド・チェンジに注目が集まる理由

ここでは、ウッド・チェンジに注目が集まる理由についてみていきましょう。外装や内装、高層ビルにおいても木材が使用される事例は増加傾向にあります。

加えて、企業のブランディングや評価にもSDGsへの貢献が影響することから、今後も注力する企業が増加すると想定されます。

人工林が使用しやすい環境となっている

日本の面積は3,779万ヘクタールほどであり、人工林の面積は1,020万ヘクタールほどの面積があります。そして、人工林のほとんどは戦後に植えられたため、活用・使用するのに最適な時期に差し掛かっている状況です。

また、以下のような木の循環サイクルを守るためにも、人工林の利用促進を国や自治体単位で行っていく指針を示しています。

  • 木を植える(植樹・植林・造林など)
  • 木を育てる
  • 木を伐る(伐採・間伐など)
  • 木を使用する(住宅や内装の材料にする、木を使った製品を作る)

SDGs、カーボンニュートラル実現の促進につながる

SDGsとカーボンニュートラル を実現するためには、脱炭素を意識した製品や住宅作りが大切になります。たとえば、建設業でウッド・チェンジの考え方が広まった場合、次のようなSDGsの目標を達成できる可能性が高まるでしょう。

  • 目標11住み続けられるまちづくりを
  • 目標12つくる責任つかう責任
  • 目標13気候変動に具体的な対策を
  • 目標15陸の豊かさも守ろう

木の循環サイクルを意識したうえで、継続的に住み続けられるまちづくりや伐られた木が炭素を固定する性質から気候変動への対策につながるといえます。

ウッド・チェンジの取り組み事例

ここからは ウッド・チェンジの取り組み事例についてみていきましょう。 

続きは、Build App Newsにて公開していますので、是非ご覧ください。


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