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AutoCADからクラウドストレージを利用する方法は?使い方を解説

Autodeskが提供する3D CADソフトの AutoCADは、ハイエンドなツールが揃った便利な製品である一方、十分なストレージを用意しておかなければ高度なプロジェクトをスムーズに進めることはできません。

そこで近年多くの事業者が活用しているのが、オンライン上にデータを保存するクラウドストレージで、PCに負担をかけることなく膨大な量のプロジェクトを安全に管理することができます。

今回はAutoCADから、クラウドストレージを利用するための主な方法をご紹介します。

目次:

  1. AutoCADからクラウドストレージを利用するメリット
  2. Autodesk Driveについて
  3. Autodesk DriveとAutoCADを連携して運用する方法
  4. AutoCADとサードパーティのクラウドストレージを連携する方法

AutoCADからクラウドストレージを利用するメリット

AutoCADは便利なCADソフトではあるものの、マシンスペックが満足のいくものでなければ十分にそのポテンシャルを発揮することはできません。特にストレージ面での不足は、AutoCADを使えば使うほど顕著になっていくものです。

1TB級のストレージを積んでいるのであればそこまで大きな問題になることはないものの、これだけのストレージを用意するには相応のコストがかかります。

そこで活用したいのがクラウドストレージで、リーズナブルなライセンス料金で、実質無制限の容量をオンライン経由で利用できます。外付けハードを何台も買い足す必要はないため、容量の大きなデータを扱うAutoCADとの相性は良いと言えます。

また、クラウドストレージを利用すれば関係者間のデータ共有も円滑に行えるので、コミュニケーションの高速化にも貢献します。データを手渡しでUSBメモリなどに入れて共有する必要がないので、オンライン上で業務を完結できます。

働き方改革の影響により、リモートワークを採用する企業も増えつつありますが、クラウドストレージをうまく活用すれば、遠隔でのコミュニケーションも効率よく行えます。

Autodesk Driveについて

このように、AutoCADはクラウドサービスとの相性が良い製品とも言えますが、Autodeskでは公式のクラウドストレージであるAutodesk Driveも展開しています。

Autodesk Driveは、Autodeskユーザーに対して提供されている小規模なストレージサービスで、作成したモデルの保存や共有に利用することができます。

Autodesk公式のクラウドストレージということもあり、Autodesk Driveはモデリングに特化した機能群が充実しています。任意のデバイス上のブラウザで2D・3Dのデザインやモデルを表示したり、他のユーザが共有しているデータにアクセス、あるいは表示や編集を行えます*1。

Autodesk外のデータも併用するのであれば別のサービスを使った方が良いですが、AutoCAD運用に特化したクラウド活用を進めたい場合には、こちらのサービスを使うのが良いでしょう。

Autodesk DriveとAutoCADを連携して運用する方法

ここで、Autodesk DriveとAutoCADを連携して運用する方法について確認しておきましょう。

Autodesk Driveにサインインする

Autodesk Driveは、AutoCADユーザーであればはじめから利用できる状態になっているため、複雑な操作は必要は要りません。保存先をAutodesk Driveに指定するだけで、クラウド上にデータの保管が可能です。

ブラウザからAutodesk Driveにアクセスする場合は、以下のURLからサインインすることで利用できます。

公式サイト:https://drive.autodesk.com

共有したいメンバーを招待する

Autodesk Driveは自分用に利用するのはもちろんですが、他のメンバーとデータを共有する上でも活躍します。メンバー間でデータを共有するためには、共有相手としてメンバーを登録する必要があります。

サインインのあとAutodesk Driveのダッシュボードから、右上にある人型のアイコンをクリックします。すると「他のユーザーと共有」というウインドウを開くことができるので、そこから共有したいメンバーのメールアドレスを入力し、招待を送ります。

招待先のメンバーが承諾すると、メンバーのドライブが表示されるようになるので、データを共有したい場合にはここに送信することで簡単に共有ができます。

AutoCADとサードパーティのクラウドストレージを連携する方法

AutoCADはAutodesk Driveでの運用だけでなく、サードパーティのクラウドストレージとの連携にも対応しています。日頃から使用しているクラウドサービスがあれば、それに合わせて運用のあり方を検討してみるのも良いでしょう。

Dropboxと連携したい場合

DropboxとAutoCADを連携する場合、DWGファイルをそのまま保管すれば問題ありません。また、DropboxではAutoCAD ウェブ アプリで Dropbox から .DWG ファイルを開き、そのままプレビューができる機能を実装しています*2。

普段からDropboxを使っている場合は、こういったブラザ機能を活用してみましょう。

Google Driveと連携したい場合

Google Driveを利用する場合も、基本的にはDWGファイルをそのまま保管しておくだけで良いので、連携の際には特別な操作は必要ありません。

Google Chromeブラウザを使用している場合、拡張機能としてAutoCADビューアを利用することができます*3。これを導入しておくことで、CADファイルをブラウザから直接確認できるようになるため、作業効率の向上に貢献してくれるでしょう。

まとめ

AutoCADは便利なCADソフトですが、その機能を支えるクラウドサービスの存在にも目を向けたいところです。

特にクラウドストレージの利便性は高く、データ容量の大きいCAD関連データを多く扱う場合には、あらかじめAutodesk Driveなどのサービスについての知見を深めておくことをおすすめします。

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参考:
*1 Autodesk「Autodesk Drive とは何ですか?」
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autodesk-drive/learn-explore/caas/CloudHelp/cloudhelp/JPN/DRIVE-LEARNING/files/GUID-A0317A19-4350-4583-A671-1AFFA5C84217-html.html
*2 Dropbox「AutoCAD + Dropbox」
https://help.dropbox.com/ja-jp/integrations/autocad
*3 Chromeウェブストア「Google Drive™用AutoCAD Viewer」
https://chrome.google.com/webstore/detail/autocad-viewer-for-google/afldoemlfmlnpogifjjnngkpfogaamdm?hl=ja

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