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Revitにおけるパブリッシュとは何か|実行および自動化の手順やよくある問題と解決策も

パブリッシュとはRevitで保存したファイルをACCのDocsなどに共有する方法です。パブリッシュの実行手順は2通りあり、操作は基本的にユーザーが行います。しかし、ファイルの変更をするたびにパブリッシュを実行すると手間がかかってしまいます。そういった場合、パブリッシュの自動化を活用しましょう。

本記事ではRevitにおけるパブリッシュの概要にふれつつ、実行手順や自動化の手順を解説します。パブリッシュの実行手順や自動化の手順がよく分からないと悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

この記事を読むと、以下のことが分かります。
1.Revitにおけるパブリッシュの実行手順と自動化の手順
2,パブリッシュ時によく発生する問題と解説策

Revitにおけるパブリッシュとは何か

Revitにおけるパブリッシュとは、ワークシェアリングの領域内に保存されているRevitのファイルをブラウザからアクセスするACCのDocsに共有する操作です。ACC(Autodesk Construction Cloud)とはAutodesk社が提供するクラウドプラットフォームです。BIM360の次世代バージョンになります。

ACCの中のRevitファイルの保存先には、クラウドワークシェアリングとDocsの2ヵ所の領域があります。クラウドワークシェアリングはRevitからアクセスする領域、Docsはブラウザでアクセスする領域です。

Revitによる作業はクラウドワークシェアリングの領域で行われており、Docsでは行われていません。そのため、RevitのファイルをDocsにも共有し確認できるようにする操作が必要になります。共有するための操作をパブリッシュと呼びます。基本的にパブリッシュの操作はユーザーが行わなければなりません。

Revitにおけるパブリッシュを実行する手順(*1)

実行する前に、Revitのタブ「コラボレート」から「パブリッシュの設定」でパブリッシュを実行するセットを確認しましょう。以前パブリッシュを実行してある場合、必ず同期作業を行ってからパブリッシュを実行することで、最新の同期データがパブリッシュされるようになります。

Revitにおけるパブリッシュを実行する手順は2通りあります。まず、1つ目の手順をみていきましょう。

1.インターフェースのホームツールを選択
2.最近使用したファイルから「Autodesk Docs」を選択
3.対象となるプロジェクトおよびモデルを選択
4.「パブリッシュ」ボタンを押す
5.ダイアログボックス「クラウドにパブリッシュする」が表示されるため「パブリッシュ」をクリック

2つ目の手順は次のとおりです。

1.タブ「コラボレート」から「クラウドモデルを管理」を選択
2.ダイアログボックス「クラウドモデルを管理」が表示される
3.対象となるプロジェクトを選択
4.対象となるモデルの上にカーソルを移動すると、□↑のマークが現れたらクリック

どちらかの手順を全て実行するとパブリッシュがスタートします。パブリッシュ実行中にRevitの作業を進めても問題ありません。

RevitモデルをBIM360に自動的にパブリッシュを実行する手順(*2 *3)

Revitにおけるパブリッシュの操作は基本的にユーザーが実行します。しかし、自動的にスケジュールを設定することで、パブリッシュの自動化が可能です。パブリッシュの自動化により、プロジェクトのチーム内において最新情報の共有が可能になります。Revitにおけるパブリッシュの自動化の手順をみていきましょう。

まず、プロジェクトの責任者はBIM Collaborate ProサブスクリプションのAutodesk IDへの割り当てが必要です。Revit Cloud Worksharingへのアクセスも済ませておきましょう。パブリッシュのスケジュールを作成し、自動化を実行する手順は次のとおりです。

1.Design Collaborationのパネル「設定」または「ホーム」をクリック
2.「公開をスケジュール」を選択
3.パブリッシュを自動的に実行したい「日」と「時間」を選択
4.「パブリッシュをスケジュール」のボタンをオンにする
5.変更を保存

設定したスケジュールではなく、急遽パブリッシュを実行したい場合、コマンドの「最新のデータを公開」を使用しましょう。

Revitにおけるパブリッシュのよくある質問

Revitでパブリッシュを実行したいものの、次のような問題が発生してしまうケースが多くあります。

・Revitにパブリッシュを実行する設定ボタンが見当たらない
・パブリッシュを実行するとアイコンが壊れる

ここでは、問題の原因および解決策を詳しくみていきましょう。

Revitにパブリッシュを実行する設定ボタンが見当たらない

1つ目は、タブ「コラボレート」に「パブリッシュ設定」のボタンが見当たらないケースです。(*4)そういった問題が発生した場合、次の方法で解決できるか確認しましょう。

・Collaboration for Revitアドオンの再度インストール
・Revitのアドインを無効化する
・ウィルス対策ソフトウェアがCordination.dllをブロックしていないか

3つの方法で解決しなかった場合、Revitの再インストールのクリーンアップを実行します。

パブリッシュを実行するとアイコンが壊れる

Revitのファイルをパブリッシュすると、次のようなエラーが表示される問題も発生します。(*5)

・パブリッシュの対象ファイルのアイコンが壊れる
・ログのステータス列に「処理できませんでした」と表示される

Revitから正常にアップロードされているものの、ブラウザで表示できるビューに抽出できなかったためエラーが表示されます。このような問題が発生する原因として、パブリッシュの対象となるモデルの情報量が多い、または複雑すぎる可能性が想定できます。解決策としては、以下の操作でモデルの健全性およびパフォーマンスの改善を行いましょう。

手順具体的な操作・確認方法
1.モデルのデータ量の大きさや複雑さをチェックする・モデル全体のサイズが3.5GB(推奨最大サイズ)を超えている
2.Revitで全てのモデルを個別に表示する・モデルを表示し、それぞれのメッセージや警告があるかを確認し、解決する・メッセージなどが表示されなかった場合、モデルは1回で開くため、保存後にパブリッシュを実行する
3.モデルの監査を行う・対象となるRVTファイルやリンクされているファイルに対し、「開いて監査」という機能を利用する・監査実行後、ファイルのパージを行う・モデルを保存し、最新バージョンのパブリッシュを実行する
4.壊れた不要なビューの削除・全ての破断図を特定する・「パブリッシュ設定」により、破断図などを非アクティブ化・モデルを保存し、パブリックを実行する

まとめ

Revitにおけるパブリッシュの手順とよく発生する問題および解決策を解説しました。パブリッシュによりRevitに保存したファイルをACCのDocsなどに共有可能です。実行手順は2通りあり、インターフェースのホームツールまたはタブのコラボレートから実行します。

また、パブリッシュを実行する日と時間のスケジュールを設定することで、自動的にパブリッシュを進めてくれます。自動化により、プロジェクトのチーム内で最新の情報を共有できる点が魅力です。

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*1

「クラウドにパブリッシュするビューとシートを選択する」

https://help.autodesk.com/view/RVT/2020/JPN/?guid=GUID-09FBF9E2-6ECF-447D-8FA8-12AB16495BC3

*2

「RevitモデルをBIM360に自動的にスケジュール設定してパブリッシュする方法」

https://www.autodesk.co.jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Is-it-possible-to-set-up-an-automatic-scheduled-publish-of-Revit-models-to-BIM-360-docs.html

*3

「COLLABヘルプ|クラウドワークシェアリング Revitモデルのパブリッシュ スケジュールを作成する」

https://help.autodesk.com/view/COLLAB/JPN/?guid=Design_Collab_Schedule_Regular_Publishing

*4

「Autodesk|Revitにパブリッシュ設定ボタンがありません」

https://www.autodesk.co.jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Publis

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