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Google Cloud Next ’23の発表内容から知っておきたいポイントまとめ

Googleは強力なクラウドサービスをGoogle Cloudというくくりで提供しています。クラウドコンピューティングにおける基本的な機能から最先端のものまで、あらゆる機能が揃っているこのサービスは、定期的に更新が行われ、拡充が進んでいるのも特徴です。

この記事では、そんなGoogle Cloudの現在地と将来の展望についての情報発信が公式に行われた、Google Cloud Next’23にて発表された内容を、重要性の高い情報に絞ってまとめて紹介します。

目次:

  1. Google Cloud Nextについて
  2. Google Cloud Next ’23の主な発表内容まとめ(生成AI編)
  3. Google Cloud Next ’23の主な発表内容まとめ(その他クラウドサービス編)
  4. 発表からわかるGoogle Cloudの今後

Google Cloud Nextについて

Google Cloud Nextは、Googleの代表的なWebサービスであるGoogle Cloudの技術情報についてまとまった講演などを行う、テクノロジーカンファレンスの一種です。

Google Cloudに関する最新情報の発信が公式に行われるだけでなく、関連するエンジニアやビジネスリーダーたちの公演も行われるなど、コミュニケーションと創造の場としても大きな意味を持ちます。

Google Cloud Nextは2023年「Google Cloud Next’23」として、8月下旬にアメリカのサンフランシスコで、そして同年11月には「Google Cloud Next Tokyo’23」が東京ビッグサイトにて開催されました。

両者で基本的な発信内容が大きく変わるわけではありませんが、この記事では先に開催された、前者のGoogle Cloud Nextの情報を中心にまとめています。

Google Cloud Next ’23の主な発表内容まとめ(生成AI編)

Google Cloud Next’23において、最も多くの関心を惹くとともに、注目を集めていたのがやはり生成AI関連のサービスです。中でも目玉サービスとなったのが、Google Workspace上での使用を想定した「Duet AI」の存在でした*1。

Duet AI

そもそもGoogle Workspaceは、GmailやGoogleドキュメントなど、ビジネス向けに展開されているクラウドサービスを一括管理することができるプラットフォームで、各種サービスを連携して運用することができます。Duet AIは、そんなGoogle Workspaceをより効果的に運用するための生成AIとして誕生し、サポート業務を担当できる高機能なツールです。

Duet AIの強みは、自然言語で指示を送り、さまざまなGoogle Workspace上のタスクを任せることができる点にあります。スライドの作成や文章の要約、サムネイル画像の作成など、極めて多用途な運用に耐えうる高機能性が魅力です。

また、作成した文章やグラフについてはシームレスに作成資料やプレゼン資料の中に挿入され、瞬く間にコンテンツを作成してしまうことができるような、極めて実践力に優れるものになっているとのことです。

今後、Google Workspaceの利用はDuet AIありきのものとなっていくことは間違い無いでしょう。

Vertex AI

Vertex AIは、Google Cloudが提供している機械学習のためのプラットフォームです。今回のGoogle Cloud Next’23においては同サービスの全体的な性能向上が発表されており、より便利で高機能なプラットフォームとしてアップデートされていくことが期待できます。

例えば英語以外の日本語を含めた多言語での運用精度の向上によって、生成AI開発を非英語圏向けに行いやすくなったのは画期的な進化です。

加えてGoogle自社のデータベースはもちろん、他社のデータベースも使用したAI開発も今後強化され、より柔軟性に優れるAIの開発にも貢献が期待できるでしょう。

Google Cloud Next ’23の主な発表内容まとめ(その他クラウドサービス編)

Google Cloud Next’23では、近年注目度が高まっているセキュリティ領域などにおいても多くの発表が行われました。

例えば上で紹介したDuet AIはAIによる業務効率化機能の強化に加え、セキュリティ面のアップデートも行われています。Googleのインテリジェンスが直接反映され、攻撃者が頻繁に使用する戦術や手法などを早期に特定することができるというものです。

また、脅威検出に関するエンジニアリングをAIが簡略化し、セキュリティ担当者の脅威検出や分析業務を大きく効率化してくれるなど、魅力的な機能が揃います*2。

Googleが提供するデータファブリック、つまりデータ配置の最適化を実行してデータの運用効率を高めるアーキテクチャであるDataplaxも、Google Cloudと連携しやすくアップデートされることが発表されました。

具体的には、Vertex AIとDataplaxが連携し、Dataplaxをよりデータ活用の中心サービスとして機能させやすくなったり、Dataplax上のデータ検索や抽出にDuet AIを使えるようになったりといった機能改善です。

データ活用においてはこれから、生成AIの存在が必要不可欠になっていくことは間違い無いでしょう。

発表からわかるGoogle Cloudの今後

Google Cloud Next’23の発表は多岐に渡りましたが、特に関心を集めたのはやはり生成AI関連の発表です。

今回紹介したように、Google Cloudでは今後Duet AIやVertex AIといった、AI関連サービスが同サービスの強力な軸となっていくことが予想されます。これまで面倒だったデスク上のルーティンワークがAIによって効率化されていくことで、デスクワーカーはより複雑で高度な業務に対処できるようになっていくことが期待できるでしょう。

Google Cloudは現在でも多様なデスクワークを一括して担えるサービスとして機能していますが、生成AI周りの機能が整備されれば、よりその重要性は高まっていくと考えられます。

まとめ

この記事では、Google Cloud Next’23にて発表された主なトピックをまとめて紹介しました。やはり生成AI周りの機能面の拡充は見逃せないポイントで、Google Workspaceの利用などに良い影響を与えると期待できます。

今後の更なる機能改善に向け、早期からGoogle Cloudをフル活用し、AIの恩恵を最大限受けられるよう環境を整えておくのも良さそうです。

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出典:

*1 Google「Google Cloud Next ‘23 で発表したこと全 161 件」

https://cloud.google.com/blog/ja/topics/google-cloud-next/next-2023-wrap-up

*2 上に同じ

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