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設備図と構造図の違いとは?作成に強いCADソフトも解説

建築設計においては様々な図面を取り扱うことになります。どのような図面が存在し、いつどのように作成・活用すれば良いのかを理解しておくことが大切です。

また、設備図や構造図の作成に役立つのが専用CADソフトの存在です。この記事では、設備図と構造図の違いに注目しながら、それぞれの作成に役立つCADソフトについて、解説します。

目次:

  1. 設備設計とは
  2. 構造設計とは
  3. 設備図と構造図の違い
  4. 意匠図と設備図・構造図の違い
  5. 設備設計に強いCADソフト
  6. 構造設計に強いCADソフト
  7. CADソフト選びのポイント

設備設計とは

設備設計は、建築物の環境最適化のために必要な設計を行う業務です。正しく室内の温度を保てるようにするための空調設備や、各種電化製品を扱うための電気設備、常に空気を循環させるための換気設計など、さまざまな役割を担います。

またいずれの建築物においても、かけられる予算は限られています。設備設計においてはそのようなコストの視点も取り入れ、優れた環境と費用対効果の両立を実現するための設計を実現するのも業務の一環です。

構造設計とは

構造設計は、建物の強度を確保するための設計業務を指す言葉です。理想的な機能や概観を備えた建物であっても、建築基準を満たす強度を担保できていないのであれば、施工はできません。

構造設計においては、このような強度面での条件を満たすべく、建物の骨組みや土台の設計がどうなっているのかを示すための図面を作成します。安全性と機能性を両立するためにはどのような設計が必要かということを、このプロセスを通じて具体的にするのが特徴です。

構造設計では、土台や柱、壁、梁といった各パーツを扱うのが特徴です。耐久性が年月を経ても劣化しないか、地震や積雪にも耐えられるかなどの条件に照らし合わせ、検証していく作業が発生します。

設備図と構造図の違い

設備設計と構造設計の業務においては、それぞれ設備図と構造図と呼ばれる図面を作成します。上述の通り、設備設計と構造設計では目的としている設計業務の内容に違いがあるため、それぞれの図面においても描かれるものが大きく異なります。

まず設備図についてですが、ここでは設備の使用や配線、換気設計などの情報に注目した図面を作成します。建物内部の機能がどういう仕組みで作用するのかを示し、図面上では専用の記号が用いられるのが特徴です。

一方の構造図は、建物がどのように支えられているのかを図面上で示します。それぞれの柱や壁などがどこに配置され、どんな役割を果たしているのかについての情報が含まれる図面です。

設備図と構造図は、いずれも建築物の図面設計において欠かせない点は共通しています。ただし例外的に、小規模な建物の設計においては設備図は簡素化されることもあります。

意匠図と設備図・構造図の違い

建物の設計においては、設備設計と構造設計の前に意匠設計を行うのが一般的です。

意匠設計は、簡単に言えば建物の概要を固める設計業務です。どんな建物を作るのかについてのほぼ全ての要件を、意匠設計の段階で固めます。建物の外観や内部の構造に至るまで、意匠設計の段階で決定し、その事項を設備設計や構造設計にも反映する手順です。

そのため、設備図や構造図を作成する場合も意匠図を先に用意してから行います。意匠設計で固まっている要件を踏まえ、どのように快適で費用対効果に優れる建物に仕上げるか、構造上のリスクを回避するかといったプロセスです。

優れた設備設計や構造設計に際しては、まず意匠設計の品質向上に目を向けると良いでしょう。

設備設計に強いCADソフト

設備設計を効果的に進めていく上では、その業務に対応するCADソフトの導入が重要です。CADソフトを有効活用することで、効率的かつ品質に優れた設備設計を促せます。

ここでは、設備設計機能が充実しているCADソフトをピックアップして紹介します。

Rebro

Rebroは設備設計に強いCADソフトとして人気の高い製品の一つです。建築物の3Dモデルデータから、平面図や断面図、詳細図といった各種図面作成をまとめて実行できます。

CADだけでなくBIMにも対応しているため、次世代の設計環境を整備する上でも重要な役割を果たすサービスです*1。

CADEWA Smart

CADEWA Smartは、設備設計業務の効率化に重点を置いた設備CADです。施工検討図作成における各種プロセスを自動化によって業務負担を削減し、従来手法よりも遥かに小さい負担での業務遂行を促します*2。

3D図面の作図も簡単に作画できる操作性を備え、図面確認までの工程を大幅に短縮できるでしょう。

構造設計に強いCADソフト

続いて、構造設計に強いCADソフトを紹介します。構造設計業務が大きな負担となっている場合、こちらのCADソフトの導入を検討しましょう。

ARCHITREND ZERO

ARCHITREND ZEROは、あらゆる工法における構造設計に対応している、柔軟性の高い構造設計CADソフトです。

木造建築物電算プログラム認定を取得しており、中でも木造住宅合理化に特化した機能性の高さが評価を集めています*3。

DRA-CAD

DRA-CADは構造設計関連の機能が充実している、国産のCADソフトです。構造設計に特化したコマンドを、各種建物の特性に応じて豊富に備えているため、より正確でスピーディな作図に活躍します。

オンラインでのサポート環境が充実しているため、初めてのCAD導入でも安心です*4。

CADソフト選びのポイント

CADソフトには複数の種類が登場している為、一つを選定して導入するというのは悩ましいところでもあります。CADソフト選びにおいて、主な選定ポイントとなるのは

  • 自社課題に適した製品か
  • 費用対効果は期待できるか
  • 導入サポートが得られるか

の3つです。自社の課題に適したCADソフトを選ぶには、まず自社でどのような課題を抱えているかを明らかにする必要があります。その上で予算内で導入できる製品を選び、費用対効果を最大限得ることが重要です。

また、初めてのCAD導入の場合は導入サポートの有無についても確認し、導入前後の支援を受けられるか確認しておきましょう。

まとめ

この記事では、設備設計と構造設計の違い、そしてそれに伴い導入すべきCADソフトについて解説しました。

高度な図面作成においてCADソフトは不可欠の存在ですが、どのような製品を導入するかによって、得られる導入効果は異なるものです。自社の課題を踏まえ、適切な製品導入を進めましょう。

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出典:
*1 NYKシステムズ「Rebro」
https://www.nyk-systems.co.jp/feature/bim

*2 富士通四国インフォテック「CADEWA Smart」
https://www.fujitsu.com/jp/group/fsit/services/pkg/cadewasmart/#cadewa-02

*3 福井コンピュータアーキテクト「ARCHITREND ZERO」
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/architrendzero/structural.html

*4 建築ピボット「DRA-CAD」
https://www.pivot.co.jp/post/advantage.html

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