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CATIAにFree版は存在する?無料で使えるCADソフトを紹介

高品質なCADソフトとして知られるCATIAシリーズは、高度な業務に対応できる分、利用に当たってのコストもかかることがネックです。そんなコスト面の問題をクリアする上では、無料版の利用を検討したいところですが、CATIA版にはそんなFreeトライアル版はあるのでしょうか。

この記事では、CATIAシリーズの概要やFree版の有無、そして無料で使える人気のCADソフトについて、解説します。

目次:

  1. CATIAシリーズとは
  2. CATIAの強み
  3. CATIAのデメリット
  4. CATIAにFree版は存在するのか?
  5. 無料で使える主なCADソフト

CATIAシリーズとは

CATIAシリーズは、フランスのダッソー・システムズ社が開発・提供するハイエンド3DCADソフトです。

元々航空機に使用されていた3DCAD技術に汎用性を与えたソフトであり、繊細な技術力が求められる現場でも耐えうるスペックを備えていることから、今ではヨーロッパはもちろん、日本を含め高度なCAD設計が求められる部門で採用されています。

製品設計はもちろんのこと、製品企画や生産、そしてその後の維持管理においてもワンストップでマネジメントができる運用体制を構築できるなど、強力なサポート機能を備えていることが高く評価されています。

運用にあたってはWindowsが搭載されているコンピュータを用意するだけですぐにインストールできるので、セットアップ負担が比較的小さいという点も便利なソフトです。

CATIAはアップデートを重ね、機能の改善や新機能の追加を行ってきた製品であるため、バージョンによって仕様が大きく異なる点も特徴です。現行の最新バージョンは「3D EXPERIENCE CATIA」で、こちらは従来の高度な設計機能をそのままに、オンラインでの協業環境を整備したモデルとなっています*1。

関連ソフトも同じプラットフォーム上で動作する高度な連携体制を構築し、よりシームレスな設計体験を提供する、次世代のCADソフトとしての活躍が期待されている製品です。

CATIAの強み

それでは具体的に、CATIAシリーズはどのような点が高く評価されているのでしょうか。ポイントとしては、以下のような強みが挙げられます。

大規模なプロジェクトでも高いパフォーマンスを発揮できる

CATIAは元々航空業界向けの3DCADソフトであったこともあり、大規模なプロジェクトの運用において効果を発揮できるよう設計されている製品です。

通常のCADソフトだと、どうしてもボリュームの大きな3DCADデータを扱うと、動きが遅くなったり表示に時間がかかったりすることもあります。一方でCATIAはこのような遅延の発生を最小限に抑えている製品であるため、パフォーマンスが落ちてしまう心配はありません。

大きなデータを扱う機会が増えてきた組織やユーザーにとって、CATIAは強力な味方となってくれるでしょう。

多様な業界に対応できるモジュール数を持つ

CATIAはハイエンドな3DCADソフトというだけあり、あらゆる業界のプロジェクトに対応できるモジュール数を備えているのも魅力です。

航空機業界はもちろん、自動車や製造業、さらには宇宙分野においても導入されている3DCADソフトであるため、とにかく質の高い3DCADソフトを探している人にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

クラウドベースの業務環境を構築できる

上でも少し触れましたが、最新の「3D EXPERIENCE CATIA」であれば、クラウドベースの業務環境も構築できます。

データをオンライン上に保存し、各種サービスをクラウド上で利用できるバージョンを利用することで、オンライン環境さえ整っていればいつでもどこでもソフトを使うことが可能です。

働き方改革を推進して、リモートワークなどのオフィスに縛られない就労環境を整備したい人におすすめできる製品と言えます。

CATIAのデメリット

強力な能力を備えるCATIAシリーズですが、一方でデメリットにも注意したいところです。CATIAシリーズの問題は、やはりその価格にあるでしょう。基本的にCATIAを購入するに当たってはどんなプランで導入するかにもよりますが、数十万〜数百万円の導入コストがかかるという、負担の大きいソフトです*2。

個人で気軽に自分のラップトップにインストールするような使い方ができないので、導入ができる組織は必然的に限られてくるでしょう。

CATIAにFree版は存在するのか?

多くの高機能な有料版のCADソフトには、無料体験版が別途提供されているケースも少なくありませんが、CATIAの場合はどうなのでしょうか。

残念ながら、CATIAのFree版や体験版といったバージョンは基本的に存在せず、利用にあたっては直接購入が必要なソフトとなっています。ただ、代理店に問い合わせてみることで、試験導入が可能である場合も考えられるため、どうしても触ってみたいという場合は販売元に尋ねてみるというのも有効です。

ただ、他のCADソフトのようにいつでも気軽にトライアルができるものではないということは覚えておきましょう。

無料で使える主なCADソフト

無料で使えるCADソフトを探している場合、頼りにしたい製品としては以下のようなものが挙げられます。

FreeCAD

FreeCADはオープンソースで提供されている、個人・商用のどちらでも無料で利用可能なCADソフトです。

3Dモデリングができる高機能な無料ソフトとなっており、他のソフトとの連携にも対応し、自分で機能拡張を進めてより高度に利用することもできます。

無料ですぐに使えるCADソフトを探している場合、まず試してみたい製品です。

SketchUp Free

SketchUp Freeは、クラウドで利用可能なCADソフトSketchUpの無料プランです。元々は有料ソフトであるため、無料のFree版は機能制限があるものの、それでも基本機能を使用する分には申し分のない機能性を発揮してくれます。

有料版の利用も視野に入れているが、無料版から段階的に切り替えていきたいという場合、シームレスに運用できるので魅力的な製品です。

Jw_CAD

Jw_CADは、無料で使える2DCADソフトです。日本の開発者が提供しているソフトなので完全日本語対応で利用することができます。

2Dの図面設計などに機能は限定されていますが、基本的な設計機能を網羅しているので、活躍の機会は多いでしょう。

まとめ

この記事では、CATIAの製品利用に伴うメリットとデメリット、そして代替利用を検討したい無料版のCADソフトについて紹介しました。

CATIAは高度な機能を備えている反面、無料版がないので気軽に利用ができないという懸念点があります。まずは無料版のCADソフトを使い、必要に応じてCATIAをはじめとする有料のソフトへの切り替えを進めていくと良いでしょう。

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出典:

*1 CAD Japan「CATIAの歴史を聞いて、3DEXPERIENCE CATIAを知る」

https://www.cadjapan.com/products/items/catia_v5/topics/2015/150123_catia.html

*2 CAD Japan「CATIA V5 価格」

https://www.cadjapan.com/products/items/catia_v5/price.html

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