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初心者でも3Dモデリングできる! SOLIDWORKSの使い方・はじめの一歩

1. はじめに

製造業の設計部門に配属され、「これから3D CADをしっかり学びたい」と考えている方にとって、SOLIDWORKS(ソリッドワークス)は非常に始めやすいCADソフトです。  

とくに新入社員や設計補助の業務を任されたばかりの方にとって、**操作が分かりやすく、習得しやすいツールを選ぶことが、最初につまずかないための大切なポイント**になります。

その点、SOLIDWORKSは多くの企業で導入されている信頼性の高いソフトで、操作画面が直感的でわかりやすく、初心者でも学びやすい環境が整っています。また、使い方に関する情報やコミュニティも豊富にあり、周りにすぐ聞けない状況でも一人で学習を進めやすいのが大きな魅力です。

本記事では、SOLIDWORKSが初心者におすすめされる理由から、インストール方法、基本操作(スケッチ・押し出し・フィーチャー)、さらには図面作成やアセンブリ機能といった実務に役立つ内容まで、幅広くやさしく解説していきます。

最後まで読んでいただければ、自信を持って職場のプロジェクトに取り組める力がきっと身につくはずです。ぜひ参考にしてください。

2. SOLIDWORKSとは?

引用:SOLIDWORKS製品ページ:https://www.solidworks.com/ja/product/solidworks-3d-cad

SOLIDWORKSは、世界中の製造業で幅広く使用されている3D CAD ソフトウェアです。小規模から大規模までさまざまな設計現場で活用されており、初心者にも理解しやすい直感的なインターフェースが魅力的だといわれています。

CADソフトウェアの中でも、構成要素を積み重ねて3Dモデルを組み立てていく方式を採用しているため、設計補助者が最初に触れるツールとしても最適です。操作性が高く、フィーチャーの順番や設定が分かりやすい点が強みとなっています。さらに、細かな変更が発生しても、デザインツリー上で対象の操作へ直接戻って修正できるため、作業効率を大幅に高められます。

また、SOLIDWORKSはオンラインコースや書籍といった学習リソースが豊富に存在し、3Dモデリング 学習においても大きく後押ししてくれます。特に、公式のSOLIDWORKS チュートリアルだけでなく、さまざまなコミュニティやSNSなどからも実践的なノウハウが得られる環境が整っているのが特徴です。初めて3D CAD 入門をする方にとって、自己学習と職場での実務経験をスムーズに結び付けられるという利点も見逃せません。

ここからは、SOLIDWORKSの基本概要や、多くの現場で選ばれる理由について見ていきましょう。職場での評価を高めながら、将来的にリーダーシップを取りたいという潜在ニーズにも応えられる基礎知識を押さえることで、より安定した設計のスキルが身に付くはずです。

2.1. SOLIDWORKSの基本概要

SOLIDWORKSの基本概要といえば、まずはパラメトリックモデリングの概念が挙げられます。このCAD ソフトウェアではスケッチを描き、それを押し出しや回転フィーチャーに変換しながらモデルを構築するというプロセスを採用しており、設計補助を行う方でも理解しやすいのが特長です。

スケッチは2次元平面で線や円を描き、寸法や拘束を与えることで形状を定義します。その次に、押し出しやフィレット、パターン作成などのフィーチャーを使って立体へ発展させます。高度なモデリング技術も搭載されているため、簡単な部品から複雑な機構まで幅広い制作を可能にしてくれます。さらに、図面作成モジュールやアセンブリ環境での機能も充実しているため、一連の製品設計を一貫して担える点も魅力といえるでしょう。

また、SOLIDWORKSはモデリングだけではなく、物理的な特性や干渉を確認する機能にも優れています。強度解析機能(SOLIDWORKS シミュレーション)を用いれば、設計の段階で部品の耐久性評価を行えるため、試作回数の削減にも貢献します。すべてを一つのソフトウェア内で完結できるからこそ、多くの企業がSOLIDWORKSを導入しているのです。

3D CAD 入門時には難しく感じることが多い反面、理解しやすいインターフェースの存在やオンラインリソースの豊富さが、SOLIDWORKS 初心者でも継続的に学習を進められる要素になっています。別のバージョン選択肢もいくつかあり、個人向けや学生向けのライセンスもあるため、より手軽に始める環境が整っているのも大きな利点です。

2.2. なぜSOLIDWORKSが選ばれるのか

まず一つ目の理由は、企業規模を問わず導入している実績の豊富さです。SOLIDWORKSは大手製造業やベンチャー企業を含め、多種多様な分野の設計業務で採用されています。そのため、現場のニーズに対応したチュートリアルや書籍、さらにはSOLIDWORKS コミュニティが存在し、初心者が直面しがちな疑問点を解決しやすい環境が作られています。

次に、インターフェースや操作性の高さが挙げられます。SOLIDWORKSにはプロパティマネージャーやタスクペインといったサイドメニューがあり、使用頻度の高いコマンドをわかりやすい形で整理しています。グラフィックエリア上で直接寸法を編集したり、デザインツリーでフィーチャーの構成を即座に把握したりできるなど、初心者にとって学習コストを低減するデザインが徹底されています。

さらに、職場での信頼を得る上でもSOLIDWORKSでの学習は有効です。3Dモデリング 学習の結果として得られるスキルを使うことで、周囲への貢献度やスピード感ある設計サポートを実現できます。その先には、リーダーシップを発揮して新たなプロジェクトを担うなどのキャリアパスも見えてくるでしょう。真にソフトの機能を把握し、継続して使いこなすことで、仕事上の評価や効率化はもちろん、設計そのもののクオリティ向上にも役立ちます。

3. SOLIDWORKSのインストールとセットアップ

引用:SOLIDWORKSヘルプ:https://help.solidworks.com/2025/japanese/SolidWorks/sldworks/c_user_interface_overview.htm?id=fd08fc1de2a8460a995fd4cd2f944df4#Pg0

SOLIDWORKSを使い始めるうえでまず必要になるのが、適切なインストールと初期設定です。ライセンス形態やバージョン選択が多岐にわたるので、企業でライセンスを共有する場合や個人で学習する場合には、どのパッケージが最適かを検討することが大切になります。

企業であれば、管理部門がすでに導入済みのSOLIDWORKSがあるケースが多いため、担当者からインストールメディアやアクティベーションの手順を確認しましょう。個人の場合は、SOLIDWORKSの公式サイトからダウンロードできる体験版や学生向けライセンス、ソフトウェア購入などの方法を選ぶ形になります。特にSOLIDWORKS バージョン選択を間違えると、ファイル互換性に問題が出ることもあるため、職場や学習先の環境に合わせることを意識してください。

以下では、最も基本的なインストール手順や、初期設定時によく見落としがちなポイントについて解説します。しっかりと動作環境を整えれば、後の作業効率が大きく変わるため、慎重に取り組みましょう。

3.1. インストール手順

はじめに、公式サイトや企業内ライセンス管理ポータルからインストールファイルを入手したら、必要な環境要件を確認します。メモリ容量やグラフィックボードなど、3D CAD 入門ではとくにGPU性能が作業スピードを左右することが多いです。要件を満たしていないと、グラフィックエリアの描画が遅くなるなどの不具合が生じる可能性があります。

インストーラを起動し、使用許諾契約に同意したら、基本機能を含むモジュールの選択を行います。たとえば3Dモデリング 学習に欠かせないパート、アセンブリ、図面作成モジュールは通常標準で含まれますが、SOLIDWORKS シミュレーションなどの解析ツールやSOLIDWORKS レンダリング機能などのアドインは別途オプション扱いになっている場合もあります。必要に応じて選択しましょう。

インストールが完了すると、ライセンス認証か、あるいはネットワークライセンスのパスを設定する画面が表示されます。ここで正しいシリアル番号やネットワークサーバー情報を入力して、無事に認証が完了すれば準備は一段落です。設定が終わったらSOLIDWORKSを起動し、正常に動作するか確認しておくと安心です。

3.2. 初期設定の調整

インストール後は、単位系やテンプレート、ショートカットの割り当てなどを自分の作業しやすいように整えることがポイントです。例えば、ミリメートルやインチなど使用頻度の高い単位系を間違えていると、SOLIDWORKS スケッチや押し出し時の寸法入力で混乱が生じます。また、設計する製品が国内向けか海外向けかによっても、単位系を切り替える必要があるので注意が必要です。

さらに、プロパティマネージャーのレイアウトやタスクペインの表示場所は、各自の好みに調整しておくと、学習効率と作業効率が飛躍的に上がります。たとえば、3Dモデルをチェックしながらパラメータを変更する場面では、プロパティマネージャーをできるだけ大きく表示しておくほうが確認しやすいケースもあります。

最後に、ショートカットの割り当てを見直すと、コマンド呼び出しがスムーズになります。SOLIDWORKS ショートカットに慣れると、たとえばSキーやマウスジェスチャーを活用するだけでよく使うコマンドに素早くアクセスできるようになり、モデリング速度を一気に高められるでしょう。こうした初期設定を怠らずに行うことが、初心者でも早期にデザインツリーや各種フィーチャーに親しむ秘訣です。

4. 基本操作をマスターする

引用:SOLIDWORKS Blog:https://blogs.solidworks.com/japan/solidworks-blog/solidworks-japan/solidworks-summary-vol1-20/

SOLIDWORKSを活用していくうえで、基本操作への理解は欠かせません。はじめて触る場合、大量のアイコンやタブ、サイドパネルに圧倒されることもありますが、この章ではインターフェースの仕組みやスケッチ・フィーチャーなどの基本的なフローを優しく解説していきます。

何よりも大切なのは、自身のペースで段階的に操作を覚えることです。最初から複雑な形状を作ろうとすると挫折してしまうので、スケッチや押し出しなど一つひとつのコマンドを確実に体験することが重要になります。特に、周囲に質問しづらい環境の場合は、オンラインのSOLIDWORKS チュートリアルや書籍、コミュニティに参加してヒントを得るのもよい方法です。

以下で紹介するインターフェースやスケッチ技術、3Dモデルの作成ステップを段階的にマスターすれば、設計部門で求められる基礎スキルを着実に身につけられます。実務における「早く設計補助ができるようになりたい」という顕在ニーズはもちろん、将来的に高いレベルのモデリング技術を駆使してリーダーシップを発揮したいという潜在ニーズにも応えられるはずです。

4.1. インターフェースの概要

SOLIDWORKSの画面は、大きく分けてグラフィックエリア、デザインツリー、プロパティマネージャー、そしてタスクペインに構成されます。グラフィックエリアは、3D モデルを操作する主要な空間です。マウス操作によるビュー操作を活用し、部品やアセンブリを自在に回転・拡大縮小しながら確認できます。

一方、画面左側に表示されるのがデザインツリーで、部品やアセンブリ内のフィーチャー情報を階層的に管理する領域です。どのタイミングでスケッチを描いたのか、フィレットを追加したのか、パターン作成を行ったのかを時系列的に把握できるため、設計変更に大いに役立ちます。また、プロパティマネージャーは各コマンドのパラメータ設定を行う場所で、パーツの寸法やオプション設定を即座に変更可能です。

画面右側のタスクペインには、SOLIDWORKS リソースやチュートリアル、SOLIDWORKS コミュニティへのリンクなどがユーザーフレンドリーな形で統合されており、操作手順で困ったときはすぐに参考情報を呼び出せます。初心者はまずこれら4つのエリアの連携を理解し、何がどこに配置されているかを早めに把握するのがスムーズな学習の鍵になります。

4.2. 基本的なスケッチ技術

SOLIDWORKS スケッチは2Dの図形を描く最初のステップであり、3Dモデルの元となる重要な土台です。何もない空間に寸法と拘束条件を設定することで、押し出しや切削フィーチャーへと発展させる際の正確性が決まってきます。

具体的にスケッチを開始するには、まず基準面(上面・前面・右面など)や任意の平面を選択し、“スケッチ”モードに入ります。次に、ラインや長方形、円などの基本図形ツールを使い、部品の輪郭となる形状を描きます。描いた線や円には寸法や水平・垂直・同心などの拘束を適用することで、形状の安定性が高まります。

例えば、長方形ツールでベースの外形を引いた後、スマート寸法を用いて縦と横の数値を指定すれば、初心者でも正確な輪郭を得られます。そして、スケッチが終わったら「完全定義」状態に近づけるように積極的に拘束を加えるのがポイントです。こうしたスケッチ段階の積み重ねが、後処理の効率化につながり、エラーを防ぐことにも貢献します。

4.3. 3Dモデルの作成

スケッチで定義した2D形状をもとに、SOLIDWORKS 押し出しや回転などのフィーチャーによって3Dモデルを構築していく手順こそ、基本操作の肝となる部分です。押し出しフィーチャーは、スケッチをある方向に一定量移動させることで立体を作り出し、回転フィーチャーはスケッチを回転軸に沿って回すことで円筒形状などを生成します。

例えば、直方体を作成する場合、四角形のスケッチを用意してから押し出し量を指定すれば、簡単に三次元化が可能です。特徴的な形状を作りたい場合は、複数のスケッチを組み合わせたり、追加のフィーチャーで切り欠きや穴をあけたりすることで、パーツを段階的に成形します。

このように、フィーチャーは設計履歴に積み上げる形で管理されるため、過去の工程を後から修正しやすいのも強みです。たとえば、押し出し量を変更するだけで様々な寸法に対応できるため、試作や検討の際にも重宝します。複合的な部品設計を行ううえで必須の工程なので、まずは単純な形状の練習問題に取り組み、手を動かして感覚をつかむことをおすすめします。

5. 効率を上げるための便利な機能とショートカット

基本操作をひととおり覚えたSOLIDWORKS 初心者の方が、次のステップとして注目したいのが作業効率をさらに高める機能やショートカットです。何かと時間がかかりがちな操作も、ちょっとしたカスタマイズや補助機能の活用によって、飛躍的にスピードアップできる可能性があります。

特に業務での設計補助を行う際は、短時間で複数の部品を作成しなければならない状況も少

なくありません。こうした場面で効率を出すために覚えておきたいポイントをいくつかピックアップします。今後のキャリアアップやプロジェクトのリーダーシップを取りたい方にとっても、ショートカットや便利機能を使いこなすことは大きな武器となるでしょう。

5.1. 時間を節約するショートカット

SOLIDWORKS ショートカットの代表例としては、Sキーのポップアップツールバーやマウスジェスチャーがあります。Sキーを押すと、一般的によく使うスケッチコマンドやフィーチャーコマンドをまとめた小さなツールバーが画面中央付近に表示され、マウス移動を最小限にすることが可能です。

また、マウスジェスチャーは右クリックしたままマウスを上下左右に動かすだけで特定のコマンドを呼び出せる機能で、一度カスタマイズしておけば自分が多用する操作を素早く呼び出せます。頻度が高い操作をこのような方法で登録しておくと、設計作業の流れを止めないまま3Dモデルの編集を進められます。

ほかにも、キーボードショートカットでは、ビュー操作(回転やズームなど)やファイルの保存方法(Ctrl+S、Ctrl+Shift+S)など一連の操作を素早く呼び出せるため、短縮時間が積み重なるほど大きな成果となって表れます。こうした習慣を早期に定着させると、職場で時間短縮と正確性の両立を実現しやすくなるでしょう。

5.2. 作業効率を向上させる機能

SOLIDWORKS パターン作成やミラーコマンドは、同じ形状を繰り返し配置する際、かなりの手間を省くことができます。たとえば、複数の穴を等間隔で並べたいときに線形パターンを使えば、一度穴を設計するだけで指定した数だけ繰り返すことができます。円形パターンを活用すれば円周上にいくつも穴を配置できるため、フランジや円盤形状を効率よく設計可能です。

また、フィレットや面取りなど微調整が多い操作でも、まとめてコマンドを適用することで作業量を減らすことができます。さらに、アセンブリ環境で使われる“合致”機能を活用すれば、複数の部品を正確な位置関係で一瞬にして組み立てることが可能です。これらの機能を効果的に組み合わせると、ちょっとした部品の修正にもスピーディに対処できます。

一般的に、これらの機能を最大限活用するには、ある程度モデリングに慣れ、どの段階でどのフィーチャーを使うのが最適かを判断できる目が必要になります。習熟するためには、オンラインコースや練習問題に積極的に取り組み、実践を通じて自分のものにしていくのが近道です。

6. 実践!初めてのプロジェクト

ここまで基本操作や便利機能を学習してきたら、実際にものづくりを意識した簡単なプロジェクトに挑戦してみましょう。現場で使う定番パーツや小物をモデリングしてみることで、自分がどの程度スキルを習得できたかを確かめられます。

この章では、初心者向けのプロジェクト例を紹介しながら、具体的な手順や注意点を説明します。SOLIDWORKS 書籍やコミュニティで配布されているチュートリアルデータを使うのも良い方法ですが、自分でテーマを設定して部品を一から作る経験も非常に貴重です。失敗や試行錯誤を通じて、より深い理解が得られることが多いため、ぜひチャレンジしてみてください。

最初のプロジェクトを成功させることで、「新たなプロジェクトやチャレンジに自信を持って取り組めるようになる」という期待する効果を大きく感じられるはずです。そこで得た手応えが、自ら学習を続ける原動力にもなっていきます。設計者としてのスキルを着実に伸ばすために、ぜひ以下のステップを参考に実践してみてください。

6.1. 簡単な部品の作成から始めよう

例えば、L字ブラケットなどのシンプルな金具は初心者でも取り組みやすい題材です。まずは上面や前面といった基準面に対してスケッチを描き、押し出しフィーチャーでベース形状を作ります。そして、フィレットを適用して角を丸めたり、穴を開けたい場所にスケッチを追加して押し出しカットを行ったりすることで、実際の金具に近い形状へと進化させてみましょう。

作成した部品の寸法を変更してみると、フィーチャーの関連付けや拘束の重要性が身に染みて分かります。このような小さな成功体験を積む過程で、デザインツリーを活用した効率的な修正方法や、SOLIDWORKS 練習問題を活用する際の考え方なども身につけられます。初心者にありがちな寸法ミスやスケッチの不完全定義も、何度か試行するうちに自然と回避できるようになるでしょう。

一度作り上げた部品は、周りの先輩やコミュニティに見せてフィードバックをもらうことをおすすめします。修正依頼やアドバイスを受けたときに柔軟に形状を変更できるのが、SOLIDWORKSの強みでもあるからです。

6.2. アセンブリと図面の作成

部品がある程度作れるようになったら、次は複数の部品を組み合わせるアセンブリ機能を試しましょう。アセンブリ環境では、合致という機能を使って部品間の位置関係を定義します。例えば、ネジとナットの中心を一致させたり、ある面同士を接触させたりといった指示を簡単に行えます。これにより、実際の組立状態をソフト上で再現することができ、干渉チェックも自動で行ってくれます。

また、製品を実際に製作する際には、2Dの図面が必要になることが多いです。SOLIDWORKS 図面作成機能を活用すれば、3Dモデルから投影図や断面図をワンクリックで生成し、寸法や注記を追加するだけで図面が完成します。モデルと図面がリンクしているため、モデル寸法を変更すれば図面上の寸法も自動で更新されるのが非常に便利です。

こうした一連の作業フローを通じて「SOLIDWORKSとは何なのか、どこまでできるのか」を実感できるようになります。段階的に成功体験を積み重ねることで着実にスキルアップでき、新入社員や設計補助としての役割を果たすだけでなく、将来的にはプロジェクトの中心を担う存在へと成長していけるでしょう。

7. トラブルシューティングとサポート

3D CAD 入門では、操作ミスや思わぬエラーに悩まされることがしばしばあります。しかし、SOLIDWORKSは初心者のためのサポート体制が充実しているため、大きなトラブルに直面しても解決策を見出しやすいのがメリットです。

この章では、ソフトウェアの動作トラブルやモデリング上のつまずきに対して、どのようにアプローチすればよいかを解説します。単に困ってしまうのではなく、問題が発生したときこそ学ぶ機会と捉え、積極的に情報収集を行う姿勢が大切です。それが業務効率化やミスの減少につながり、最終的には職場の信頼性向上に寄与します。

7.1. よくある問題と解決策

よくある問題として、インストール直後にライセンス認証がうまくいかないケースや、グラフィックドライバが古くて描画が乱れるケースが挙げられます。そうしたときはまず、SOLIDWORKS コミュニティや公式のサポートページを確認してみると、同様の症状とその対処方法が載っていることが多いです。特にバージョン選択が合わないファイルを開こうとすると、エラーを起こすこともあるので注意してください。

モデリングの段階では、スケッチが赤くエラー表示になっていたり、アセンブリで部品同士が干渉して動いてしまう、といった問題が代表例です。こうした際は、デザインツリーを遡って問題があるフィーチャーを確認し、拘束や寸法を見直すのが常套手段です。また、パターン作成やミラーなどのフィーチャーが他の操作と競合を起こしている場合には、一時的にフィーチャーを抑制して原因を切り分けていくとスムーズに解決するでしょう。

Windows環境自体のアップデートやドライバ調整を行うことも、SOLIDWORKSの動作安定において欠かせません。常に最新バージョンへ更新すれば良いというわけではありませんが、サポート対象の推奨ドライバやOSバージョンを利用することでトラブルを最小限に抑えることができます。

7.2. 追加のリソースとサポート

万一、自力で解決できない問題に突き当たった場合は、メーカーサポートやリセラー企業が提供しているサポートサービスを利用する選択肢もあります。特にライセンス契約にサブスクリプションが含まれている場合は、新機能のアップデートだけでなく、技術的な問い合わせにも対応してもらえるため心強いです。

また、SNSやフォーラム、Q&AサイトなどのSOLIDWORKS コミュニティに参加し、実際に同じ問題を経験したユーザーの知見を活用するのも有力な方法です。質問を投稿する際には、エラー内容だけでなく、使用しているSOLIDWORKS バージョンやOS、具体的な操作手順などを詳細に伝えることで、的確なアドバイスを得やすくなります。

さらに、SOLIDWORKS シミュレーションやレンダリングなどの高度な機能に挑戦したい場合は、公式のオンラインコースや専門書を活用するのもよいでしょう。こういった応用分野に踏み出すことで、設計段階の検証や製品のビジュアル提案が行いやすくなり、自身のスキル幅が大きく広がります。

8. まとめ:SOLIDWORKSでスキルアップ

本記事では、SOLIDWORKSの基礎とインストール、初期設定から始まり、スケッチやフィーチャーを駆使した3Dモデリングの手順、便利なショートカットや効率アップのための機能、といった内容を幅広く解説しました。特にSOLIDWORKS 初心者が直面しがちなポイントには、意識して触れていますので、実際の業務や自己学習の際にぜひ活用してみてください。

SOLIDWORKSを習熟するメリットは、単に3Dモデリング 学習の楽しさだけに留まりません。仕事の生産性向上やミスの削減、周囲からの信頼獲得、さらにはキャリアアップへの足がかりとなるなど、多方面で大きな成果をもたらします。顕在ニーズとしての「基本操作を身につける」「設計補助を円滑にこなす」という面だけでなく、「将来的に職場の中核として活躍したい」という潜在ニーズにも応えられる手段だといえるでしょう。

今後はぜひ、オンラインコースや書籍、コミュニティをフル活用しながら、スキルをさらに高めていってください。実際のプロジェクトに取り組む中で、SOLIDWORKSだからこそ得られる作業効率や設計の柔軟性を体感できるようになります。小さな成功体験の積み重ねが、やがて大きな自信へとつながり、新しいプロジェクトやチャレンジにも躊躇なく飛び込めるようになるはずです。

職場での学習と並行して、自分の興味のあるジャンルの練習問題に取り組むのもおすすめです。継続的に手を動かすことで、SOLIDWORKSをより自在に扱えるようになりますし、変化の激しい設計現場でも柔軟に対応できる総合力が身につきます。ぜひ、ここで学んだ内容をスタート地点に、SOLIDWORKSを最大限に活用しながら設計の世界を楽しんでいってください。

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参考情報

・SOLIDWORKS公式サイト

https://www.solidworks.com/ja

・SOLIDWORKS製品ページ

https://www.solidworks.com/ja/product/solidworks-3d-cad

・SOLIDWORKS購入ページ

https://www.solidworks.com/ja/how-to-buy/solidworks-solutions

・SOLIDWORKS ヘルプ:基本マニュアル

https://help.solidworks.com/2025/japanese/SolidWorks/driveworksxpress/c_getting_started_driveworksxpress.htm

・SOLIDWORKS JAPAN Blog

https://blogs.solidworks.com/japan/solidworks-blog/solidworks-japan/

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