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失敗しないCADワークステーションの選び方|必要スペック・GPU・おすすめ構成を丁寧に解説

1. はじめに:CADワークステーションが必要な理由

CADワークステーションは、機械設計や建築設計などで扱うCADソフトウェアの動作を安定化し、生産性を高めるために特化して設計された高性能のパソコンです。特にAutoCADやSolidWorks、Inventorといったソフトは3Dのモデルデータが大きく、処理負荷が大きくなる傾向があります。

一般的なPCを使用すると、描画が遅れたりフリーズしたりするリスクが高まり、作業がスムーズに進まないケースが多いです。そこで、CAD作業を長時間・安定的に行うには、高性能のCPUやCAD向けGPU、そして十分なメモリを搭載した専用のワークステーションが必要となります。

ワークステーションは拡張性が高く、長期の運用を見据えつつ、将来的に不足が生じたらメモリやストレージをアップグレードできる柔軟性も大きな魅力です。また、信頼性の高い電源や冷却技術に支えられているため、負荷のかかるCAD作業でも安定して動作し続けることが期待できます。

この記事では、CADワークステーションの基本的な選び方から具体的な用途別構成、そして2025年版の推奨モデルに至るまで、必要スペックやGPUの選定基準を分かりやすく解説します。作業効率を高めるメリットや、CADワークステーション導入メリットなども含め、じっくり読み進めてみてください。

2. CADワークステーションの基本構成要素

CADワークステーション選び方の要となるのが、CPU、GPU、メモリ、ストレージ、そして電源や冷却技術などの要素です。特にCAD必要スペックはソフトウェアごとに微妙に異なるため、AutoCAD スペック、SolidWorks スペック、Inventor スペックなど使用するツールに合わせて慎重に検討しましょう。

ここでは、それぞれの構成要素がどのようにパフォーマンスに影響を及ぼすのか、具体的に説明します。理解を深めることで“CADワークステーションを選ぶ際のポイント”が明確になり、最適な投資判断ができるようになります。

どのようなワークステーションでも、CAD向けCPUや3DCADのGPUの性能が不足すると、扱う3Dデータの大きさによっては作業時間が大幅に延び、それによるストレスで作業効率が落ちてしまいます。以下では各パーツが果たす役割を詳細に解説していきます。

2.1. CPUの選び方:シングルスレッド性能の重要性

CPUはCADワークステーションの“心臓部”とも言えるパーツです。多くの2D CADソフトウェアや3D CADソフトの操作は、マルチコア性能よりもシングルスレッド性能の高さに最も大きく左右されます。

例えばAutoCADでは、図面の描画・移動・コピーといった基本操作を高いクロック数のCPUで行うと、快適性が一気に向上します。InventorやSolidWorksのように3D要素を扱うソフトウェアも、モデリング中の処理は1コアあたりの高速処理に依存することが多いです。

ただし、レンダリングやCAEなどの高度なシミュレーションでは、コア数が多いCPUのメリットが際立ちます。Xeon CPUやAMD Threadripperといった多コア向けの選択肢もありますが、日常的な作業のメインがモデリング中心か、解析中心かによって適切なCPUが変わる点を踏まえてください。

2.2. GPUの役割と選定基準

GPUはディスプレイ上の描画処理を高速化する装置で、CAD作業では特に3D表示やアニメーション、リアルタイムシェーディングをスムーズに行うために必須です。GPUにはゲーム用とプロ向けの2系統がありますが、CAD用にはISV認証を受けたGPUが安定性の上で信頼できます。

特にNVIDIAのRTX Aシリーズ(旧Quadro)は、ソフトウェア側で最適化されており、描画エラーを起こしにくく、InventorのスペックやSolidWorksのスペックといった条件も満たしやすいです。もちろんゲーム用のGeForceでも動作はしますが、大規模アセンブリや高精度の表示が必要な場合は、プロ向けGPUの方が結果的にトラブルが少なく済むケースが多いです。

GPUはCAD作業の“快適さ”を担う重要キーワードです。特に3D CADのGPUの選び方を誤ると、立体モデルがカクついたり、動きがもたついたりする原因となります。将来的な3D機能拡張に備えて、余裕あるGPUを確保しておくのがおすすめです。

2.3. メモリの必要量とその影響

メモリは一度に処理できるデータ量を左右するため、CAD向けメモリ容量を十分に確保することで、複数のCADソフトを同時に開いたり、大規模プロジェクトを扱う際の安定性が大きく変わります。一般的に2D CADでは16GBでも運用可能な場合が多いですが、3Dや複雑なアセンブリを扱う場合には32GB以上が推奨されます。

さらに、大規模な生産設備や機械部品のアセンブリデータを扱う際にはメモリ不足が深刻な作業効率低下を引き起こします。自由に拡張できるワークステーションを選び、必要に応じて増設が簡単に行えるようにしておくことが大切です。

ワークステーション選びでは、「CPUが優秀でも、メモリ容量が足りなければパフォーマンスが頭打ちになる」点に注意しましょう。特にInventorのスペックではメモリ容量の推奨値が年々増える傾向もありますので、余裕をもったプランが鍵となります。

2.4. ストレージ選択:速度が生産性を左右する

CAD用ストレージとして、NVMe SSD CAD環境を構築することはもはや必須と言えるほど一般的です。NVMe SSDはHDDに比べて圧倒的に読み書きが速く、図面データや3Dモデルの読み込み時間が短縮されると作業全体のスピードもUPします。

大容量のプロジェクトファイルやアセンブリを多数抱えるときは、1TB以上のSSDを搭載し、バックアップとしてHDDやNASを運用するのも一つの方法です。特に複数人でデータを共有する場合はデータ読み書き速度が業務全体の効率に影響を与えるので、ストレージはケチらないようにしましょう。

また、本番データの安全性を考慮して、RAID構成でデータ喪失を防ぐことも重要です。ワークステーション比較を行う際、このストレージ部分の性能と拡張性をしっかり確認してください。

2.5. 電源と冷却技術の重要性

電源は、パーツ全体に安定した電力を供給するための要であり、劣化しにくい高品質なものを選ぶほど長期間にわたる安定稼働が期待できます。ワークステーション電源では80PLUS認証の有無や、十分な出力容量が確保されているかをチェックすることが欠かせません。

また、高性能CPUやGPUを積むほど発熱量も増えますので、冷却技術が理想的に機能していないと本来の性能が発揮できず、故障リスクも高まります。信頼性を重視するケースでは、エアフロー設計やクーラーの性能が明確になっているメーカーのワークステーションを選定し、常に最適な温度帯で動作させられるよう考慮しましょう。

このようにワークステーションの信頼性は電源と冷却技術にも左右されるのです。特に長時間連続稼働するCAD作業では、これらが地味ながら非常に大切な要素となります。

3. 用途別おすすめワークステーション構成

CAD用途別ワークステーションを検討する際には、2Dと3D、さらには大規模プロジェクトの有無など、それぞれの状況に合わせた最適構成を知ることが重要です。ここでは具体的な構成例をいくつか紹介しますが、必ずしもここに挙げるものだけが正解というわけではありません。

運用環境やソフトのバージョン、扱うデータ量などによってベストな選択は変わります。しかし、ここで示す構成を土台として、自社・自分の作業内容に合わせてカスタマイズすれば、大きな失敗は起きにくいでしょう。最終的な構成は、拡張性を考慮して少し余裕を持たせることが得策です。

それぞれのケースで必要スペックの優先度や予算が違いますから、ワークステーション導入メリットを最大化するためにも、実際の作業イメージを固めた上で検討を進めるようにしましょう。

3.1. 2D CAD向け構成:効率的な設計のために

2D CADが主な作業の場合は、CPUが中価格帯以上でシングルスレッド性能がしっかりしているものを選ぶのがコツです。例えばCore i5やRyzen 5クラスでも運用は可能ですが、余裕があればCore i7などにアップグレードしておくと、作業がよりスムーズに進みます。

GPUに関しては、2D描画が中心なら大掛かりな性能は不要です。NVIDIA Tシリーズのエントリーモデル(T400やT600)でも、多くの場合不自由なく動作します。ただし、複数の巨大な図面を同時に操作する場合はメモリを16GB〜32GB積んでおくと安心です。

NVMe SSDを標準装備し、図面ファイルを瞬時に開けるようにすることで、こまめにデータを呼び出してチェックするようなフローでも効率が向上します。結果として、2Dに特化したある程度シンプルな構成でもCADワークステーション選び方を意識し、最低限の要素を押さえることで快適な業務環境が作れます。

3.2. 3Dモデリング向け高性能構成

3D CADを扱う場合は、CPUが高クロックかつコア数にある程度余裕のあるモデルを選ぶことで、モデリング中の処理が格段に快適になります。シングルスレッド性能が重要視されますが、レンダリングもある程度行うときはコア数も視野に入れましょう。

GPUは、RTX A2000やA4000などのプロ向けグラフィックボードを使用することで、InventorのスペックやSolidWorksのスペックの要件をしっかり満たします。リアルタイムでモデルを回転させたり拡大縮小させたりしても、ストレスを感じにくくなります。

メモリは32GBを基本とし、大型アセンブリを扱う場合は64GBに拡張するなどの柔軟性を持たせることが理想的です。ストレージはNVMe SSDを搭載し、必要に応じてバックアップ用のHDDを追加する構成がおすすめです。

3.3. BIMおよび大規模プロジェクト向け構成

BIMソフトウェアでは、3D空間全体を構築したり建築物全体の情報を管理するため、GPU性能が大きな役割を果たします。非常に重たいモデルを扱うケースが想定されるため、RTX A4000クラスを視野に入れると安心です。

CPUに関しては高クロックのモデルが望ましいのは3D CADと同じですが、大規模建築データや建造物のシミュレーションを行う場合は、コア数の多いCPUで処理を高速化する利点も大きいです。メモリは32GB以上を推奨し、プロジェクト規模によって64GBや128GBまで拡張できる体制を取っておくとよいでしょう。

現場で迅速にモデルを確認する場合、ノート型のモバイルワークステーションを使うこともありますが、基本的にはデスクトップワークステーションの方が拡張性と安定性に優れています。ディスプレイの大きさや表示解像度を重視して、モデルを隅々までチェックしてください。

3.4. CAEと高度なシミュレーション用構成

CAE(Computer Aided Engineering)や解析シミュレーションを多数実行する場合は、多コアCPUが力を発揮します。XeonやAMD ThreadripperといったハイエンドCPUを搭載することで、長時間の解析やレンダリングを効率的に進められるのが大きなメリットです。

GPUも計算処理に特化したモデルを選ぶことで、レンダリングをGPU側で高速化することができます。CAEソフトはVRAMの容量が不足すると計算が途中で止まることもあるため、GPUのメモリ量にもしっかり注目しましょう。

また、ECCメモリ CAD環境を導入して、メモリエラーを自動修正できるようにしておくことも信頼性向上には重要です。解析結果の精度をより確保しつつ、エラーによるシミュレーション中断を減らすメリットがあります。

4. デスクトップとモバイルワークステーションの比較

ワークステーションには大きく分けて、固定設置のデスクトップワークステーションと持ち運び可能なモバイルワークステーションの2種類があります。それぞれ用途やメリット・デメリットが異なるため、どちらを選択すべきかは自社や個人の作業スタイルによって変わります。

以下では、デスクトップとモバイルの特徴を整理しつつ、“どういったシナリオでどちらが適しているか”を考えるうえでのチェックポイントを紹介します。CADワークステーション比較を検討している方は、まずここを見極めるとよいでしょう。

また、ハイエンドなモバイルワークステーションは高性能である分、価格が上がりやすい傾向にあります。コストパフォーマンスの面でも、長期的な運用計画を考慮して選ぶのが賢明です。

4.1. デスクトップの利点と適用シナリオ

デスクトップワークステーションの最大の強みは拡張性です。メモリスロットの余裕が大きいので、後から簡単に容量を増設できますし、高性能GPUも搭載しやすい構造になっています。強力なCPUクーラーを取り付け可能で、冷却性能や稼働安定性が高い点も大きなメリットです。

たとえば大規模アセンブリを扱う3D CADや、CAE・レンダリングを頻繁に行う場合には、デスクトップワークステーションが定番の選択となります。予算面でも同等スペックならノート型に比べて割安になりやすく、長時間の高負荷作業に耐えられる電源ユニットを搭載しやすい点も魅力です。

オフィスや自宅など、場所が固定されており持ち運びの必要がない作業スタイルなら、性能重視のデスクトップが心強い相棒となるでしょう。拡張性が担保されているため、将来的に必要スペックが上がった場合でも対応しやすいのが強みです。

4.2. モバイルワークステーションのメリットと制限

モバイルワークステーションは、現場での打ち合わせや出張先での図面チェック、在宅勤務の際など、機動力が求められるシーンで大いに活躍します。3DモデルやCAD図面をその場で開いて修正したり、取引先やクライアントに直接ビジュアルを見せたいときに便利です。

一方で、デスクトップワークステーションと比べると、同じ価格帯でも総合性能は低くなる傾向があります。また放熱面積が限られるため、ハイパワーをフルに発揮し続けるのは難しいケースもあります。加えて、本体が大型化し重量も増加しやすいので、通常のノートPCのように軽快とはいかない面があります。

そのため大規模なモデリングや重たいシミュレーション作業はデスクトップに任せ、モバイルワークステーションは補助的に使う、というハイブリッドな運用も一つの手段です。HP ZBook CADモデルやDell Precision CADモデル、Lenovo ThinkPad Pシリーズなどが代表的な選択肢となります。

4.3. 選択基準:用途に応じた最適な選択

実際にどちらを選ぶかは、自身がどの程度外出が多いか、あるいはハイパワーをどのくらい必要としているかで判断します。デスクトップワークステーションは拡張性とコストパフォーマンス、モバイルワークステーションは機動性を重視するスタイルです。

例えば、設計部門に所属していてオフィス環境で長時間CADを回すなら、デスクトップ一択という人もいます。一方でプロジェクト管理や客先での打ち合わせが多い人、図面チェックをさっと行いたいという人はモバイルを選ぶことで業務効率を高められます。

このように、CADワークステーション比較をする際は作業範囲と予算を明確にし、自分のニーズに合った形状を選びましょう。そうすれば活用シーンに応じたメリットを十分に得られ、投資効果が最大化されます。

5. ワークステーションの信頼性と技術的要素

長期間使用を前提とするCADワークステーションでは、ハードウェアの耐久性やエラー対策の仕組みが重要です。大規模な3Dデータを扱う現場や、日々多くの検討や計算を走らせる場所では、ほんの些細なエラーで大きな損失が発生する可能性もあります。

ここでは、ワークステーション固有の技術的なポイントとして、ECCメモリ、ISV認証、RAID構成、そして電源ユニットの品質について確認していきます。これらをしっかり理解していると、他のユーザーには見落とされがちな部分でも、的確に信頼性を高める構成を整備できるはずです。

CAD向けのアップグレードや拡張要素を見据えつつ、製品寿命が長く、トラブルが生じたときに対応しやすい環境を作っておきましょう。

5.1. ECCメモリとその必要性

ECC(Error-Correcting Code)メモリは、メモリエラーを自動的に検出・修正してくれます。一般的なメモリでは、一度エラーが発生するとシステムが不安定になったり、作業内容が失われたりする恐れがあります。

CAEやBIMなど、長時間かけて巨大データを処理するケースでは、一度のエラーが大きなコストにつながります。ECCメモリ CAD構成を採用することで、こうしたリスクを軽減し、結果的に作業の信頼度を高めることができるわけです。

特に安全性を重要視している企業やプロジェクト単位で考える場合には、ECC対応のワークステーションを選択しておくと、ロスやストレスを低減できるメリットが得られます。

5.2. ISV認証とその重要性

ISV認証(Independent Software Vendor認証)とは、AutodeskやDassault Systèmesなど、各種ソフトウェアベンダーが「特定のハードウェア構成において、ソフトが正確・安定して動く」と保証するものです。

CAD向けGPUとしてプロ向けグラフィックボードが推奨される理由は、まさにこのISV認証の取得によるものです。例えばDell Precision CADモデルやHP ZBook CADシリーズの、特定GPUとCPUの組み合わせなどは盤石な検証を通過しているので、使いやすく安心感があります。

大規模プロジェクトほど、一度の作業停止によって大きな損害が発生します。そうした場面でISV認証は、単なる宣伝文句ではなく、確かな価値を発揮する仕組みとして理解しておくのがおすすめです。

5.3. RAID構成とデータ保護

CAD用RAID構成は、データ保護を重視する現場で多用されます。RAID 1やRAID 5などを組むことで、ストレージのどれか一基が故障してもデータは失われず、業務へのダメージを最小化できます。

特にNVMe SSDを複数使ったRAID 0構成を活用し、速度をさらに追求するケースもありますが、データ保護の面ではミラーリングが優先されるケースも多いです。運用方針や予算に合わせて、どこまで冗長化を取り入れるか検討してください。

仕上がった設計データや図面が失われると、復旧にかかる時間やコストが非常に大きくなります。バックアップとの併用を前提としつつ、安心できるストレージ体制にしておくこともワークステーションの非常に重要な役割です。

5.4. 電源ユニットとその品質

「CADワークステーション電源の品質なんて、どれも同じでは?」と思われるかもしれませんが、実際には製造元やランクによって大きな差があります。安定した電流を供給できずに突然シャットダウンするような電源では、せっかくのハイスペック構成が台無しになりかねません。

高品質な電源を搭載した認定ワークステーションでは、長時間稼働しても安定度が高く、パーツへのダメージや突然のクラッシュを避けやすい傾向があります。特に3DレンダリングやCAEなどでCPUとGPUに負荷をかけ続けると、電源ユニットに大きな負担がかかります。

こうした点を踏まえて、80PLUS認証のゴールドやプラチナランクなどを採用しているワークステーションを選べば、結果的にパフォーマンスを最大化しながら長期的なコストダウンにも寄与すると考えられます。

6. 2025年版:推奨ワークステーションモデル

業界のトレンドは常に変化していますが、2025年にはさらに高負荷な3Dモデルやシミュレーションが一般化する可能性が高いです。そこで、本節では2025年に向けて注目すべきおすすめCADワークステーションをカテゴリー別に紹介します。

以下のモデルは一例であり、実際にはメーカーごとに多くのバリエーションが存在します。購入時にはCPUの世代やGPUの型番、そして搭載メモリ量などを最新のスペック表で再確認してください。自分の用途や予算に合わせて最終的に微調整することが大切です。

また、掲載のモデルはあくまで代表例であり、他社の派生モデルや最新バージョンにアップグレードされる場合もあります。いずれにしても、GPU比較やISV認証の有無をしっかりチェックした上で最適構成を選んでみてください。

6.1. デスクトップワークステーションのおすすめ

1. HP Z2 Tower:

少しコンパクトな筐体でありながら、XeonやCore i9のハイエンドCPUを搭載可能。RTX Aシリーズとの組み合わせで、2Dから3Dまで幅広く対応できます。大企業だけでなく、中小規模の設計部門にも人気が高いモデルです。

2. Dell Precision 3660:

拡張性が高く、ISV認証済みの構成も多いシリーズです。高性能GPUや大容量メモリを積んでも安定動作する電源設計が安心材料となります。特にDell Precision CADモデルとして、エンジニアからの評価が高い傾向があります。

3. Lenovo ThinkStation P3:

堅牢な設計とパフォーマンスのバランスに定評があります。ECCメモリの選択肢も複数用意されているため、CAEやBIM等の高負荷作業を安心して行えます。また、筐体の拡張がしやすいことも大きなメリットです。

6.2. モバイルワークステーションの選択肢

1. HP ZBook シリーズ:

HP ZBook CAD環境は、モバイルでありながら高いグラフィック性能とCPUパワーを実現します。ZBook Furyなど上位モデルのGPUの選択肢は幅広く、大規模モデリングの仮編集にも対応しやすいです。

2. Dell Precision 5xxx/7xxx:

持ち運びしやすい筐体と、十分な処理能力を両立しています。企業向けサポートの手厚さもポイントで、海外メーカーでも日本国内で迅速にサポートが受けやすいのが強みです。

3. Lenovo ThinkPad Pシリーズ:

ThinkPadの堅牢さはそのままに、プロ向けGPUや拡張性を充実させた生産性重視のモデルです。バッテリー駆動時間を考慮する人にとっても、ある程度実用的なラインナップが用意されています。

7. よくある質問(FAQ)

多くの方がワークステーションを検討するときに浮かぶ疑問点を、簡潔にまとめています。これらを参考にすれば、概要レベルでの不明点がある程度解消できるはずです。

7.1. CADソフトウェアとGPUの相性

Q:ゲーム用GPU(GeForce)でもCADは動きますか?

A:動作はしますが、InventorやSolidWorksといった3D CADで大規模モデルを扱う際に描画エラーや不安定さが生じる可能性があります。ISV認証を受けたプロ向けGPU(NVIDIA RTX Aシリーズなど)なら、ソフトウェアが最適化されているため安心感が高いです。

Q:特定のCADソフトに合わせてGPUを選んだ方が良い?

A:ソフトが推奨しているGPUを確認することが重要です。AutoCAD スペックやSolidWorks スペック、Inventor スペックを参考にすると、使用感がより安定すると考えられます。

7.2. メモリの増設可能性

Q:後からメモリを増設できるか?

A:ほとんどのデスクトップワークステーションは容易にメモリを増設できます。モバイルワークステーションは一部がオンボード実装されている場合があるため、購入前にメモリ仕様をチェックしましょう。

Q:どのくらいのメモリを積むべき?

A:基本は32GBを推奨します。3Dモデリングでは64GBや128GBも検討範囲となります。大規模アセンブリや高度な解析作業を行う場合は、絶対に余裕を持たせた方が良いです。

7.3. CAD作業におけるCPUとGPUのバランス

Q:CPUとGPUのどちらに予算をかけるべき?

A:2D CAD中心であればCPUを優先し、3D CADはCPUとGPUの両方が必要になります。CAEやレンダリングの比重が高ければ、多コアCPUと上位GPUの双方に投資すると時短効果が大きいです。

Q:シングルスレッドが大事なのに、なぜマルチコアCPUが注目されるのか?

A:モデリング作業そのものはシングルスレッド性能が重要ですが、並行して行うレンダリングや解析作業ではマルチコアが効率的だからです。作業内容をよく見極めて、最適なバランスを探します。

8. まとめ:効率的なワークステーションの選び方

CADワークステーションを選ぶ際は、まず何のソフトを主に使うのかを明確にし、どれほどのデータ量を扱うのかを把握することが大切です。一般的な2D CADならそこまで大きな負荷はかかりませんが、3Dモデリングや大規模プロジェクト、CAE解析に携わる場合はCPUとGPU、そしてメモリを広めに確保してください。

CADワークステーション選び方の基本は、シングルスレッド性能に優れたCPU、ISV認証のあるCAD向けGPU、十分な容量のメモリ、そしてNVMe SSDなど高速ストレージを揃えることです。電源や冷却の品質にもこだわることで、長期間安定して運用できます。

また、デスクトップワークステーションとモバイルワークステーションを比較検討し、自分の働き方や作業現場に最適な形態を選ぶのも重要なポイントです。どちらも用途に応じたメリットがあるため、適切に判断しましょう。

こうしたポイントを押さえれば、CADワークステーション導入メリットを最大限に活かせて、業務効率の大幅向上や設計精度の安定につながります。結果的にプロジェクト納期を短縮でき、トラブルも減ってストレスフリーな作業環境が実現するはずです。

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<参考文献>

・ノートパソコン| 日本HP

https://www.hp.com/jp-ja/home.html

・パソコン、モニター、テクノロジーソリューション | Dell 日本

https://www.dell.com/ja-jp

・レノボ® 公式オンラインショッピング|パソコン|タブレット|データセンター | レノボ・ ジャパン

https://www.lenovo.com/jp/ja/?Redirect=False

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