2015年営業利益率2.1%のアマゾンにあって利益率20%以上を誇るクラウドサービス「AWS」
アマゾンは、その莫大な売り上げがあるにも関わらず、そこから得られるはずの利益をほぼ投資にまわすことで有名です。2015年度の売上約1070億ドル(約1兆2000億円)に対して営業利益率2.1%でした。(ガベージニュース2016/1/30)
そのようなアマゾンの中で利益率20%を超えるサービスがあります。Amazon Web Serveis( AWS )というサービスです。
知っている人は知っていると思いますが、AWSとはアマゾンが2006年から始めている主に開発者向けのクラウドサービスプラットフォームです。(クラウドサービスって何?って人はこちらご覧ください)
そのAWSは現在のアマゾンの稼ぎ頭の一つになるほどのサービスになっています。
アマゾンが公開しているデータによると、総売上2014年46.4億ドルから2015年78.8億ドルへと急成長しているのです。それはアマゾン全体の総売上の約7%強に達します。さらに営業利益率に関しては第4四半期だけで見ても28.6%に達しているのです。
(数値データおよびグラフは@IT 2016/01/30、ガベージニュース2016/1/30を引用)
現在、他に有名なクラウドサービスとして、Google Computing Platform(GCP)、Microsoft Azureなどがあり、グローバルマーケットを舞台に熾烈な競争を行なっています。
2016年1月、AWS、Azure、GCP間の「クラウド価格戦争」が再燃(@IT 2016/01/18)
高い利益率を保ちながらサービスを運営していくのは並大抵のことではないでしょう。しかしユーザーにとっては1社独占でなく、それぞれの企業が競い合ってくれた方が、価格面の妥当性や、技術面の向上が見込まれることも事実です。今は、まだまだクラウドサービスは戦国時代と言えそうですが、やがて今までのIT企業の歴史が示す通り、特出した1社が出てくるのでしょうか。