月額800円で通話もデータ通信も。格安SIM「@モバイルくん。」の「使ったぶ〜んだけプラン」とは?
近年、携帯電話3大キャリア(docomo/au/SoftBank)以外にも、MVNO――いわゆる格安SIMが普及してきています。格安SIMでは、3大キャリアが提供しているプランの隙間を埋めるような独自のプランが用意されており、自分にあったものを選択できれば、月々の携帯電話料金を安く抑えることが可能です。
今回はそんな格安SIMの中でも特に格安である「@モバイルくん。」の「使ったぶ〜んだけプラン」を紹介します。
@モバイルくん。の使ったぶ〜んだけプラン
「@モバイルくん。」というブランドが提供する音声通話対応の「使ったぶ〜んだけプラン」は、なんと月額料金が800円です。格安SIMとしては有名なIIJmioの「みおふぉん」の「ミニマムスタートプラン」が月額料金1600円なのと比べると半額です。
もちろん、ただ単に安いだけではなく、安いには安いなりの理由があります。それは、@モバイルくん。の使ったぶ〜んだけプランの月間通信量が500MBしかないということです。
月間通信量500MBで月額料金が1000円に満たないというプラン内容は、2016年初頭から雑誌付録を経て一般販売も始まったSo-net 0 SIMのデータ+音声プランとよく似ています。
そこで、
- @モバイルくん。の使ったぶ〜んだけプラン(以下@モバイルくん)
- So-net 0 SIMのデータ+音声プラン(以下0 SIM)
- IIJmioのみおふぉんミニマムスタートプラン(以下みおふぉん)
の主な仕様を比較してみます。
@モバイルくん | 0 SIM | みおふぉん | |
月額料金 | 800円 | 700円 | 1600円 |
通話料金 | 20円/30秒 | ||
月間通信量 | 500MB | 3GB | |
通信速度の制御 | 非対応 | 対応 | |
通信量の追加料金 | 500円/500MB | 500MB〜2GBは100円/100MB、2GB〜5GBは1600円定額 | 200円/100MB |
通信量の繰り越し | 対応 | 非対応 | 対応 |
12ヶ月未満の解約違約金 | 8000円 | 5200円 | (12 – 利用月数) x 1000円 |
MNP転出手数料 | 3000円 | 7000円 | 3000円 |
また、この3プランの月額料金を月間通信量3GBまでの範囲でまとめた表が次のようになります。
@モバイルくん | 0 SIM | みおふぉん | |
〜500MB | 800円 | 700円 | 1600円 |
500〜600MB | 1300円 | 800円 | |
600〜700MB | 900円 | ||
700〜800MB | 1000円 | ||
800〜900MB | 1100円 | ||
900〜1000MB | 1200円 | ||
1000〜1100MB | 1800円 | 1300円 | |
1100〜1100MB | 1400円 | ||
1200〜1300MB | 1500円 | ||
1300〜1400MB | 1600円 | ||
1400〜1500MB | 1700円 | ||
1500〜1600MB | 2300円 | 1800円 | |
1600〜1700MB | 1900円 | ||
1700〜1800MB | 2000円 | ||
1800〜1900MB | 2100円 | ||
1900〜2000MB | 2200円 | ||
20000〜2100MB | 2800円 | 2300円(〜5GBまで) | |
21000〜2200MB | |||
22000〜2300MB | |||
23000〜2400MB | |||
24000〜2500MB | |||
25000〜2600MB | 3300円 | ||
26000〜2700MB | |||
27000〜2800MB | |||
28000〜2900MB | |||
29000〜3000MB |
基本的には、各プランとも設定された月間通信量を超えた場合には割高な料金が掛かるので、常に500MBを超える場合はみおふぉんや他社のプランを選択するべきでしょう。
500MB未満で見ると、@モバイルくんは0 SIMに比べて100円高くなってしまいます。@モバイルくんの0 SIMに対するメリットはどこにあるのでしょうか。
@モバイルくんの優位点のひとつは、通信量の翌月繰り越しが可能という点です。月間500MBの内、仮に400MBを使用した場合、残り100MBは繰り越しされて次月は600MBの高速通信が可能です。
次に、@モバイルくんのユニークな点として、ポイント制度の存在が挙げられます。前述の通信量繰り越しは翌月のみとなりますが、繰り越した通信量がさらに余った場合、その余った分にポイントが付与されます。また、@モバイルくんでは使用した通信量に対してもポイントが付与されます。付与されたポイントは月額料金の支払いに使用したり、データ通信量へ変換できます。
@モバイルくんと0 SIMの500MB以降の追加料金の掛かり方にも違いがあります。
@モバイルくんは、500MBを超過した場合に500MB単位でオートチャージされます。ただし、オートチャージの上限が0〜20GBの範囲で設定可能です(初期設定は1GB)。オートチャージを0GBに設定した場合は追加料金が掛かりません。
0 SIMは、通信量500MB〜2GBまでは従量課金的なプランとなり、100MBにつき100円、通信量2GB〜5GBまでは1600円定額(音声基本料金700円を足して2300円)になります。
0 SIMが従量課金的(あるいは2段階定額的)なのに対して、@モバイルくんは完全に800円定額に設定可能なのです。
まとめると、0 SIMに対する@モバイルくんのメリットは、
- 通信量の繰り越し
- ポイント制度
- 完全定額可能
の3つです。
@モバイルくんならば、完全定額800円(+通話料。ポイント割り引き可能)で月間500MB(+繰り越し分)を使用できるのです。
おわりに
いかがでしたか?
今回は格安SIMのひとつである@モバイルくん。の使ったぶ〜んだけプランを紹介しました。
データ通信や電話の発信をあまりせず、料金を完全定額に収めたいひとは、@モバイルくん。の使ったぶ〜んだけプランを検討してみてはいかがでしょうか?