Apple Music for Artists でSpotifyに追いつけるか


ストリーミングによる月額定額制の音楽配信が人気です。iPhoneユーザーであれば、Apple Musicを使うことが多いのではないでしょうか。Apple Musicに登録している有料会員数が3,800万人であることが3月に発表されました。1か月で200万人の登録者が増えたことになり、Spotifyに追いつきそうな勢いです。

これまでApple Musicはユーザー向けのサービスを充実させてきました。しかし、これからはアーティスト側の機能も整備することが報じられています。そのひとつが現在、正式公開が予定されている「Apple Music for Artists」です。

Apple Music for Artistsは何かといえば、簡単に言うと「自分の配信した曲は実際のところ、みんなに聴かれているの?売れているの?ダメなの?どうなの?」をアーティスト自身が分析できる機能です。

 

 

Apple Music for Artistsが必要な理由

 

たとえば「Webサイトがどれだけ閲覧しているか?」ということを知るためには、Google Analyticsを使いますよね。

バージョンアップを重ねて、現在Google Analyticsはとても洗練されたダッシュボードになりました。リアルタイムにアクセスしている人数も含めて、新潟や熊本あるいはボストンなど、どこからアクセスされているのか、新しく訪問した人はどれぐらいいるのか、どのようにして検索されたか、どのコンテンツがよく読まれているのかなど、瞬時に集計してグラフ化してくれます。同様にYouTubeの分析機能も優れています。

「ホームページがどれだけ見られているか」
「アプリがどれだけダウンロードされているか」
「ユーチューバーとして動画が誰にウケているのか」

反響を知ることは、企業にとってもクリエイター個人にとっても重要です。なぜなら、もし予想していたほど反応がなく目標を達成していないのであれば、プロモーションの費用対効果の視点から販促予算のバランスを見直したり、コンテンツを改善したり、何らかのアクションを起こさなければならないからです。

音楽のアーティストが、同様に自分の曲がどれだけ聴かれていて、ダウンロードされているかを知ることは、アーティストにとっても「知りたい!」情報ではないでしょうか。「見なきゃよかった」という残念な結果になることがあるかもしれませんが、

 

 

Spotify を追随するApple Music for Artists

 

Apple Music for Artistsが最初に発表されたのは、2018年の1月です。第一段階として数千人のアーティストに対するベータ版を公開し、その後、すべてのアーティストに公開する予定です。

しかし、これはSpotifyに追随した展開になります。というのは、Spotifyは以前からWeb版でリスナー分析機能を公開し、2017年10月にはアプリで「Spotify for Artists」を公開しているからです。このアプリではリスナーの国籍、年齢、性別のほか、どんなアーティストの曲を一緒に聴いているか趣向まで知ることが可能です。

Apple Music for Artistsは、とても分かりやすい視覚的なUIでリスナーのデータを一覧できるようです。

参考: Apple Music for Artistsベータ版(英語)

曲やアルバム別に再生回数や購入回数、過去にヒットした楽曲との比較ができます。トレンドの推移を折れ線グラフで時系列による表示も可能で、メディアで取り上げられた日や、ツイッターなどでバズが発生したとき、コンサートなどイベントの日程と重ねると、アーティストみずからがプロモーション効果を見直すことが可能になります。

またプレイリストの再生回数や、どの国や都市で最もよく聴かれているかを確認することもできます。全世界的なヒット曲が生まれなかったとしても、特定のローカル(地方)だけで爆発的にヒットしている曲があるかもしれません。ロングテールの理論ではありませんが、そうしたヒット曲にも可能性があります。

 

 

マルチな活動と評価の可視化がデフォルトの時代

 

音楽に関していえば、これまで音源はミュージシャン、MV(ミュージックビデオ)は映像制作会社やビデオアーティスト、プロモーションは広告代理店と作業が分業されていました。さらに売上はオリコンなど、権威のある外部機関のランキングがモノサシでした。

しかし、いまではまず制作面で、音楽や映像はフリーのソフトウェアや動画素材を利用して、コストをかけずに簡単に自作できます。電気グルーヴが2017年にリリースした『TROPICAL LOVE』では、「96%程度は」Macの付録ともいえるGarageBandで作ったそうです。

参考:電気グルーヴが語る、楽曲制作の流儀「悲しみや怒りを無理やり同意させるのはカッコ悪い」

さらに、アーティストみずからが楽曲を公開して販売し、Apple Music for Artistsによってリスナーを簡単に分析できるようになります。性別や世代など、自分の作品が誰に「届いているのか」リアルタイムで分かる時代です。

もはやデフォルト(標準)かもしれませんが、技術を理解した才能のあるアーティストなら、制作からプロモーションまで一貫してマルチな活動ができます。マーケティングのできるクリエイターが優位な時代かもしれません。しかし、それだけに可視化された自分の厳しい評価を突きつけられる時代でもあります。

 

 

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