1. TOP
  2. ブログ
  3. 【2024年最新】Revitの契約別の値段と費用を抑える3つの方法をご紹介

【2024年最新】Revitの契約別の値段と費用を抑える3つの方法をご紹介

「Revitの値段はいくらくらいだろう?」
「Revitの値段を抑える方法はないのかな?」

とお考えの方へ。オートデスクのRevitはBIMツールの定番ともいえる製品で、BIMを導入している企業で多く使われています。世界的なシェアを持っている製品なので、海外プロジェクトも行う企業や海外と取引が多い企業にも大変おすすめです。

この記事ではRevitに興味を持っている方に向けて、プラン別の値段や製品の特長、値段を抑える方法をご紹介します。

この記事を読むと、以下の3つのことが分かります。

Revitの値段
Revitの契約プラン
Revitの値段を抑える方法

Revitの値段は契約方法で大きく変わる

Revitは2000年以前から海外で開発が始まっており、今ではオートデスク社のBIMツールとして多くの企業に導入されています。ユーザーのスタイルに合わせて複数のプランから契約できるようになっており、値段はさまざまです。

ここではRevitの値段について、プラン別にご紹介します。

Revit、Revit LT、Revit LT Suiteの値段

Revitは3年・1年・1か月という契約プランがあり、1ユーザー当たりの値段は以下の通りです。(※1※2)

製品名3年契約(円)1年(円)1か月(円)
Autodesk Revit1,359,600453,20057,200
Autodesk Revit LT250,80083,60011,000
AutoCAD Revit LT Suite306,900102,30013,200

※2024年8月時点の価格です
※価格は税込みです

Revit、Revit LT、Revit LT Suiteの違い

Revitには、Autodesk Revit・Autodesk Revit LT・AutoCAD Revit LT Suiteの3つのライセンスがあり、前述の表のとおり値段が違いますし、搭載機能も違います。

まず「Autodesk Revit」はフル機能が搭載されており、建築モデリング・構造モデリング・MEPモデリング・施工モデリング・高度なモデリング・コラボレーション・シミュレーションなどあらゆる機能を使うことができます。

「Autodesk Revit」はフル機能が搭載されている分、1ユーザーあたり1年で45万円以上とお値段も高額です。

そこで値段を抑えて出されているのが「Autodesk Revit LT」です。設計からドキュメント作成まで行うことができ、BIM要件を満たさなければ受注できない案件にも対応できます。

「Autodesk Revit LT」は建築や土木エンジニア、BIMマネージャ向けに開発されており、基本的な構造モデリング、相互運用性やデータ管理はもちろん、プレゼン機能も搭載しており、BIM案件を受注した際に十分に活躍できるレベルです。

そして「Autodesk Revit」は1ユーザーあたりの年間ライセンスが45万円を超えますが、「Autodesk Revit LT」は1ユーザーあたり10万円を切る値段となっています。

国内の建築関連企業では、「Revitは知っているけれど値段が高くて手が出ない……」というケースも少なくありません。そんな時は、「Autodesk Revit LT」で値段を抑えることができます。

そして「AutoCAD Revit LT Suite」は、Revitにオートデスクが開発している2DCADツール「AutoCAD LT」と「Autodesk Revit LT」で構成されています。2次元製図を行う際、「Autodesk Revit LT」ではできない日本の規格に合わせた施工図や詳細図をカバーしており、図面編集機能を強化できるライセンスです。

「AutoCAD Revit LT Suite」の値段も「Autodesk Revit 」よりかなり低いので、まだ2次元での作図業務が多い企業も使いやすいでしょう。

Autodesk Revit・Autodesk Revit LT・AutoCAD Revit LT Suiteの機能の違いを以下にまとめます。(※3※4)

Autodesk Revit Autodesk Revit LT AutoCAD Revit LT Suite
建築モデリング 壁、床、屋根、天井、柱
マススタディ
構造モデリング 構造壁、床スラブ
傾斜柱
トラス
高度なモデリング ファミリエディタ環境
Revit コンテンツ を FormIt Pro に送信
グローバルパラメータ
コラボレーション ワークシェアリング(マルチユーザー環境)
干渉チェック、コピー/モニター
ドキュメント作成 2D 詳細ライン、2D 詳細コンポーネント
集計表、部材数量の積算
鉄筋形状のイメージ
パネル集計表
ドキュメント 2D製造図面
幾何寸法および公差(GD+T)規格
2D図面のバッチ印刷

2021年から始まったオートデスクの「トークン」とは?

オートデスクでは、2021年より新しいプランとして「Autodesk Flex」をスタートしています。(※5)「Autodesk Flex」は従量課金制のことで、使用分に応じて「トークン」が消費される仕組みです。

トークンは管理者が事前購入することで、ユーザーは対象製品に24時間アクセスできます。ユーザーが使っている間24時間ごとに消費され、ゼロになればまた管理者が購入することで継続できます。必要なトークンは、以下のように製品の種類によってさまざまです。(※6)

  • Revit 10トークン 4,290円/日
  • Auto CAD  7トークン 3,003円/日

トークン対象製品はたいへん種類が豊富で、オートキャドの人気ツール「3dx Max」や「Civil 3D」なども対象です。また作業単位で請求される製品やサービスもあるので、気になる方はぜひオートデスクの「Flex 価格シート」をご参照ください。

トークンを使うFlexは24時間単位の従量課金制なので、1か月単位のサブスクリプションよりもさらに値段が抑えられ、少しだけ使いたい時に便利です。サブスクリプションは値段が高く、たまに使いたいというユーザーにはFlexの方が向いています。

【注意】学生ライセンスは商用利用ができない

オートデスクではエデュケーションプランがあり、対象となる学生や教員であれば、教育用の無償ライセンスを利用できます。社会人として働いていても、対象のオンラインスクールや教育機関に在籍して勉強しているのであれば、在籍期間は利用可能です。

しかし学生ライセンスはあくまでも教育用であり、商用利用はできません。何らかのスクールに通った後に今使っているRevitを商用利用する場合は、契約変更が必要です。(※7)

Revitの値段を抑える3つの方法

値段が高いRevitですから、「なんとかして値段を抑えたい」と思うものです。Revitの値段を抑える方法として、以下の3つが挙げられます。

  • 1か月のサブスクリプションやトークンでスポット的に使う
  • キャンペーンを利用する
  • IT補助金を使う

それぞれについて、順番に解説します。

1か月のサブスクリプションや「flex」でスポット的に使う

Revitの値段を抑えるためには、サブスクリプションを1か月だけ使ってみる・従量課金制である「Flex」で数日だけ使ってみるという方法があります。

サブスクリプションだと最短1か月で契約でき、値段は6万円弱です。また、Revitはもともと30日間の無償体験版が用意されています。もちろん期間が切れた後は料金が発生しますが、1か月のサブスクリプションや無償体験を合わせることで数か月は利用できます。

しかし国内でも公共案件を中心にBIMの適用が進んでいるので、Revitを本格導入しなかったとしても、何らかのBIMツールは考えなければなりません。

キャンペーンを利用する

「Revitを本格導入したいけれど、少しでも値段を抑えたい」という方は、オートデスクのキャンペーンを待つのもおすすめです。

ベンダーであるRevitではほぼ毎年キャンペーンが開催されます。キャンペーン内容はその都度変わりますが、過去には永久ライセンスからサブスクリプションへの移行で値引きが入るなどのお得な内容で企画されています。

キャンペーンを見逃さないためには、定期的にオートデスクのWebサイトをチェックしたり、キャンペーン通知を受け取る設定を行ったりしましょう。

オートデスクでは公式サイトの「割引と特別キャンペーン」ページにて、キャンペーン情報を公開しています。

建築BIM加速化事業の補助金を利用する

建築BIMの社会実装を加速化するために国から「建築BIM加速化事業」が施行されており、対象となるBIMツールでは補助を受けることができます。補助対象ソフトウェアにはRevitも含まれており、「BIMライセンス等費」や「BIMコーディネーター等費」「BIMモデラー費」として申請が可能です。(※8)

建築BIM加速化事業はいつでも開催しているわけではないので、国土交通省の報道をチェックするなどしてアンテナを張っておきましょう。

Revitの値段や安く導入する方法をご紹介しました。BIMの導入にはRevitのような専用ツールの導入が必須であり、多くの企業が予算で悩んでいます。少しでも値段を抑えたいと考えているご担当者に、今回の記事が参考になれば幸いです。

大手ゼネコンBIM活用事例と 建設業界のDXについてまとめた ホワイトペーパー配布中!

❶大手ゼネコンのBIM活用事例
❷BIMを活かすためのツール紹介
❸DXレポートについて
❹建設業界におけるDX

参照サイト

※1 https://www.autodesk.com/jp/products/revit/overview

※2 https://www.autodesk.com/jp/products/revit-lt/overview

※3 https://www.autodesk.com/jp/products/revit/compare

※4 https://www.autodesk.com/products/autocad/compare

※5 https://www.autodesk.com/jp/buying/flex?term=500&tab=flex&plc=FLEXACCESS

※6 https://www.autodesk.com/jp/buying/flex/flex-rate-sheet

※7 https://www.autodesk.com/jp/support/account/education/students-educators/overview

※8 https://r5-6bim-shien.jp/wp-content/uploads/2024/08/20240801_R5-6_bim_gaiyou.pdf

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP