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AutoCADの動作環境は?Macでの動作環境やよくあるエラーも解説します

「AutoCADの動作環境を知りたい」
「AutoCADに対応したグラフィックボードはどれくらいあるの?」

とお考えのご担当者様へ。CADソフトウェアとして世界的なシェアを誇るAutoCADは、WindowsでもMacでも使うことができます。

またCADソフトで重視したいグラフィックボードについては、オートデスクが公式で対応している型番を発表しています。簡単に検索できるので、手持ちのグラフィックボードを使いたいと考えている方や対応メーカー・型番を知りたい方におすすめです。

この記事ではAutoCADの動作環境について、2024年9月時点で最新のAutoCAD 2025 including specialized toolsetsやMac版であるAutoCAD 2025 for Macなどをご紹介します。

AutoCADのインストールでよくあるトラブルと解決策も解説しますので、導入を検討している方はぜひ最後までお読みください。

この記事を読むと、以下3つのことがわかります。

1. AutoCAD 2025 including specialized toolsetsの動作環境

2. AutoCAD 2025 for Macの動作環境

3.AutoCADのインストール時に起こりがちなエラーと対処法

AutoCAD 2025 including specialized toolsets の動作環境

AutoCAD 2025 including specialized toolsetsの動作環境は以下の通りです。(※1)

OS64 ビット版 Microsoft® Windows® 11 および Windows 10 バージョン 1809 以降
プロセッサ基本: 8 個の論理コア(ベース)を持つ 2.5 ~ 2.9 GHz プロセッサの ARM プロセッサはサポートされていません。推奨: 3 GHz 以上のプロセッサ(ベース)、4 GHz 以上(ターボ)
メモリ基本: 8 GB推奨: 32 GB
表示解像度従来のディスプレイ:1920 x 1080、True Color 対応高解像度および 4K ディスプレイ:最大 3840 x 2160 の解像度(「推奨」ディスプレイ カードが必要)
ディスプレイ カード基本: 2 GB の GPU、帯域幅 29 GB/秒、DirectX 11 互換推奨: 8 GB の GPU、帯域幅 106 GB/秒、DirectX 12 互換
ディスク空き容量10.0 GB (SSD を推奨)
ポインティング デバイスマイクロソフト社製マウスまたは互換製品

以前はAutoCADの最低限の機能を備えたAutoCAD LTがありましたが、見直しが入ったことでLT版が終了となりました。そして新しく登場したのがAutoCADのincluding specialized toolsetsです。

AutoCADのincluding specialized toolsetsは標準のAutoCADに加えて業種別ツールがセットとなったもので、建築や機械・電気制御設計など業種に特化した機能がプラスされています。

AutoCADのグラフィックボードについて

ディスプレイに画像や映像を映す役割を持つグラフィックボードは、AutoCADでももちろん重要です。動作環境の一覧では「ディスプレイカード」として明記されているので、基本の動作環境については上記の表をご参照ください。

オートデスクではAutoCADのグラフィックボードについて、「認定グラフィックスハードウェア」として詳細な型番を検索できます。

→認定グラフィックハードウェア公式ページはこちら

上記ページに記載されているグラフィックボードはオートデスクの製品チームまたはベンダーにてテスト済みなので、安心して利用できます。 

表の一番上にAutoCADの製品バージョン、OS、グラフィックボードの種類を選択する欄があり、この3つを指定すると必要な情報を絞ることができるので効率的です。

2024年9月時点で、AMDやIntel、NVIDIAの3つのメーカーの対応型番が記載されています。手持ちのグラフィックボードが使えるか知りたい、すでに検討しているグラフィックボードがある方はぜひ調べてみてください。

AutoCAD 2025 for Macの動作環境

AutoCAD 2025 for Macの動作環境は以下の通りです。

OSApple® macOS® Sonoma v14Apple macOS Ventura v13Apple macOS Monterey v12
モデルmacOS Monterey 以上と互換性がある Apple Mac® コンピュータ推奨: メタル グラフィックス エンジン対応 Apple Mac モデル
CPUの種類64 ビット Intel CPUApple M シリーズ CPU
メモリ基本: 8 GB推奨: 16 GB
表示解像度基本: 1280 x 800 ディスプレイ高解像度: 2880 x 1800、Retina ディスプレイ対応
ディスプレイ カード推奨: Mac ネイティブにインストールされたグラフィックス カード
ディスク空き容量ダウンロードおよびインストール用に 8 GB のディスク空き容量
ディスク フォーマットAPFS、APFS(暗号化)、Mac OS 拡張(ジャーナリング)、Mac OS 拡張(ジャーナリング、暗号化)

AutoCADにおけるWindowsとMacの違い

AutoCADは、BIMツールであるRevitと違いMacにも対応しています。しかし操作方法などはWindows版と全く同じではなく、操作画面や画面構造、機能について若干異なります。 

Mac版のAutoCADはMacユーザーに配慮しており、操作画面や画面構造をMacOSに寄せています。Windowsユーザーなら違和感があるかもしれませんが、Macユーザーはこちらの方が使いやすいでしょう。

上記の理由からショートカットキーもWindowsと異なります。CtrlキーやShiftキーを押しながらの操作が多いWindowsとは違い、Macではcontrolやoptionといったキーを使うことが多いです。

AutoCAD Mac版におけるショートカットキーについては、オートデスクのAUTOCAD FOR MAC ショートカットというページで細かく紹介されておりますので、ぜひご参照ください

大規模データセット、点群、3D モデルを扱う場合の追加要件

AutoCADで大規模データセット、点群、3D モデルを扱う場合は、追加要件として以下が必要です。

メモリ32 GB 以上の RAM
ディスク空き容量6 GB 以上のハード ディスク空き容量(インストールに必要な空き容量を除く)
ディスプレイ カード3840 x 2160 (4K)以上の True Color 対応ビデオ ディスプレイ アダプタ、12 GB 以上の VRAM、Pixel Shader 3.0 以上、DirectX 対応ワークステーション クラス グラフィックス カード

2Dだけでなく3Dにも対応しているAutoCADですが、3Dでの操作が多いなら上記のように2Dより高い条件のマシンを整える必要があります。

AutoCADのSpecialized Toolsets (Windows のみ)における動作環境

AutoCADのサブスクリプションで建築設計や機械設計、電気制御設計といった業種に特化した機能やライブラリを使いたい場合、Specialized Toolsetsが使えます。しかしMacは非対応で、Windowsでのみ使用可能です。

その際に必要な動作環境は以下の通りです。

AutoCAD Map 3Dディスク空き容量: 20 GBメモリ: 基本: 16 GB、推奨: 32 GBデータベースと FDO の要件を満たすこと
AutoCAD Electricalディスク空き容量: 20 GBメモリ: 基本: 16 GB、推奨: 32 GBMicrosoft Access Database Engine 2016 再頒布可能パッケージ(x64) (16.0.5044.1000)以降。ただし、Microsoft Office 2016 (x64)以降が既にインストールされている場合を除く。32 ビット版 Microsoft Office/365 アプリケーションを搭載したシステムへのインストールはサポートされていません。
AutoCAD Architectureディスク空き容量: 20 GBメモリ: 基本: 16 GB、推奨: 32 GB
AutoCAD MEPディスク空き容量: 21 GBメモリ: 基本: 16 GB、推奨: 32 GB
AutoCAD Plant 3Dディスク空き容量: 12 GBメモリ(3D モデリングに推奨): 32 GB
AutoCAD Mechanicalディスク空き容量: 12 GBメモリ: 基本: 16 GB、推奨: 32 GB
AutoCAD Raster Designディスク空き容量: 1 GB

上記のどれかについてすでに導入を検討しているなら、動作環境についてぜひチェックしておいてください。

AutoCADの[今すぐインストール]で上手く進まない場合の対処法

AutoCADのインストール時、[今すぐインストール]を実行してもインストールが完了しないケースがあるようです。

オートデスクのサイトにある[今すぐインストール]を実行すると、AutoCADのダウンロードとインストールを並行して行います。そのため処理の負荷が通常よりも高く、環境によってはエラーが出てしまうことがあります。(※2)

動作環境を満たしていても上記のようなエラーが起きる場合、ブラウザダウンロードなどでソフトウェアのフルパッケージを先にダウンロードして、その後インストールしてみてください。

まとめ

AutoCADの動作環境について解説しました。AutoCADはバージョンによって動作環境が異なり、バージョンごとに公式サイトで動作環境を解説しておりますのでぜひご参照ください。 

AutoCADのようなCADツールは、一般的なツールよりもある程度高性能なマシンが必要です。AutoCADの導入をご検討の方に、今回の記事が参考になれば幸いです。

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参照サイト:

※1

https://www.autodesk.co.jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/System-requirements-for-AutoCAD-2025-including-Specialized-Toolsets.html

※2

https://faq.mypage.otsuka-shokai.co.jp/app/answers/detail_view/a_cd/F55260090D/dv_count/1

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