iOS 開発環境はどう変わってきたか、どこへ行くのか


Androidの開発に比べて、iPhoneの開発環境は常に初心者に優しく、熟練の技術者にも扱いやすいものでした。これは、iPhoneの開発のポリシーというよりもアップル社の創業以来の基本的思想かもしれません。アップル社はプロフェッショナル、ビギナーを問わずアップル製品を使うすべての人に、直感的に分かりやすく創造力・想像力を刺激するようなプラットフォームを提供してきました。

この記事では、そんなアップルの開発環境のポリシーや歴史的変遷などを振り返ります。

 

プログラマーに優しいIDE

iOSのアプリ開発は、アップル製品共通の開発基盤として用意された、Xcodeが唯一の開発プラットフォームです。Android陣営のように、主要な開発プラットフォーム自体がオープンソースで提供されたり、いくつものプラットフォームが提供されたりすることは基本的にはありません。

開発環境が一つに絞られていることで、アプリ開発における、純粋性が担保され、アプリのバラツキが保たれています。Xcodeは、アプリ開発において利用されるツールが統合的に装備された、開発プラットフォームで、テキストエディターからシミュレーションまで、アプリ開発を総合的に支援する機能が整っています。

2003年にAppleがリリースしたXcodeは、当初はMac OS Xに含まれていました。
XcodeのInterface Builder(インターフェースビルダー)は、iOSアプリの特徴でもある、ユーザーとのグラフィカルな対話を実現するために、テキストやボタン等をマウスを使ってドラッグアンドドロップで配置することができる、プログラマーに敷居の低い、IDE(統合開発環境)を実現しました。

スマートフォンやタブレット開発においてもこのXcodeの操作性がそのまま受け継がれています。

1億総プログラマー化を開発環境として先取りしていたアップル

1970年代、パソコンが初めて登場した時には、多くのパソコンにはBASICというインタラクティブな開発言語が用意されていました。当時のパソコンは家庭用のホビー用途などを想定して作られていました。

「BASIC」はマイクロソフトのビル・ゲイツが開発した言語で、プログラム作成途中でもテストが実行できるなど、初心者でも比較的扱いやすいプログラム言語として、一世を風靡しました。しかし現実的には、プログラムにエラーがあるとエラーメッセージは出るものの、その解析には多くの時間と知見が必要でした。

そしてパソコンが本格的に普及し、パソコンに求められる機能が高度化するにつれて、プログラムは高度な知識を持ったプロの世界に移り、ユーザーとの距離は広がっていきました。

Android陣営の初期の開発コミュニティを支えてきた人たちは、ある意味こうした高度な知識を持ったプロや、プロとアマチュアの間のセミプロのようなプログラマーだったといえるでしょう。

そんな中、ユーザーとのグラフィカルな対話と直感的な操作性にこだわった「Xcode」はまさしく、今日の誰もが自由な発想でプログラミングを楽しめる1億総プログラマー化への道筋を付けたといえるでしょう。

コンピュータをユニバーサルツールに

そんな誰でもプログラミングを楽しめる世界の先鞭をつけてきたAppleが満を持して投入したSwiftは、もはや日常生活に欠かせなくなったスマートフォンのプログラミングの楽しさを再び人々に開放するための壮大な実験かもしれません。

OS XはスティーブジョブスがNEXT社で採用したObjectiveCやJAVA等でもプログラミングできますが、SwiftはPlaygroundというツールを使うことにより、インタラクティブにプログラムを確認することできます。2014年に、WWDC基調講演で突然発表されたSwiftの最大の狙いは、プログラミングの大衆化であり、プログラマーの拡大により、より身近で、幅の広いコンピュータ社会の実現だったといわれています。

 

まとめ

現在米国では、学校の全てにプログラミング教育を導入しようという活動が活発化しています。

日本でも、2012年の新学習指導要領に、「プログラムと計測・制御」が必修科目として組み込まれました。2020年には、Webビジネスが2010年の4.5倍に増加するといわれ、IoT製品が世界に急激に拡大していきます。

この時代の勝ち組を目指すためには、プログラムを開発のできる人材のすそ野の拡大が必要です。

そんな中、特別に情報工学の専門教育を受けた人だけでなく、だれもが創造力・創造力を武器にソフトウェア開発にチャレンジできるiOS開発環境とその思想はこれからの時代の共有財産となっていくのではないでしょうか。

 

 

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