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Pythonの歴史

1957年にFORTRAN(フォートラン)が登場し、それから数多くのプログラミング言語が生まれました。
現在、マイナーなものも含めるとプログラミング言語は200を超えると言われています。
今回はメジャーなスクリプト言語の一つであるPythonの歴史について紹介します。

開発者について

 

Pythonの歴史の前に、まず開発者について軽く知っておきましょう。
Pythonの開発者は「グイド・ヴァンロッサム(Guido van Rossum)」という人物で、オランダ人です。
アムステルダム大学にて数学と計算機科学の修士号を取得し、大学を卒業した1982年の後半から国立情報工学・数学研究所 (CWI)に勤め、アメリカ国立標準技術研究所(NIST))やCNRI(the Corporation for National Research Initiatives)といった研究機関でも働きました。
2012年末までGoogleに勤務し、それ以降はDropboxに勤務しています。

ABC言語について

 

プログラミング言語は、勉強目的で作るモノを除けば、ある目的や理想、哲学に基づいた、開発者(とコミュニティ)が考える最高の言語として開発されます。
他の言語・技術の良い面を取り入れたり、あるときは反面教師にして開発していきます。
Pythonも様々な言語の影響を受けているのですが、その中で最も大きい影響を与えたのは「ABC」という言語です。

ABCはBASICの代替の教育用言語を目指していた言語であり、大学を卒業したグイドはCWIにて、このABCの開発にプログラマーとして関わります。
ABCプロジェクト自体は大きい成功もなく中断されてしまうのですが、グイドは自身のブログにてABCプロジェクトがPythonのキーとなるインスピレーションを与えてくれた、と書いています。

例えば、Pythonでは中括弧ではなくインデントでコードのブロックを表現しますが、このアイデアもABCから取り入れた形になります。
(このインデントでのブロック表現自体は、ABCが最初という訳ではなく、割と知られた方法でもありました)
また、Pythonの主なデータ型もABCから取り入れました。

 

Python開発のきっかけ

 

グイドはABCプロジェクト自体が終わった後、CWI内の「Amoeba」というプロジェクトに異動となります。

Amoebaというのはマイクロカーネルベースの分散システムで、CWIとアムステルダム自由大学が共同で開発を行っていたプロジェクトだそうです。

少し難しいシステムであったようで、既存の言語での開発は中々思うようにいかず、次第に高水準な使いやすい言語が欲しいと思い始めました。
これがPythonを開発しようと思う最初のきっかけだったそうです。

そしてPythonの開発

 

1989年の12月、クリスマス前後の週の暇つぶしとして、作りたいと思っていた新しい言語の実装をはじめました。これがPythonです。

翌年の1月には早くも動作可能なバージョンができあがります。
1990年内にはCWI内で公開し、Pythonを実際に利用する人が出てきたようです。
1991年2月20日に、alt.sourcesニュースグループ上でバージョン0.9.0を一般公開しました。
これが多くの反響を呼び、次々とリリースを行い、そして2000年10月16日にはPython2.0が、2008年12月3日にはPython3.0がリリースされていきます。

 

Pythonの名前の由来

 

ABCという言語は、「as simple as ABC(非常に簡単)」という意味を込めた言語だったそうですが、ABC言語自体はあまり良い終わり方をしませんでした。
そのようなことがあったため、言語の名前はあまり考えずにつけることにしました。
また、Pythonはもともと正規のプロジェクトではなかったこともあり、多少の悪ふざけは許されるだろうということで、コメディ番組の「空飛ぶモンティ・パイソン」のPythonとなったようです。

 

 

 

 

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