携帯性に優れた薄型ノートPCは、仕事でも趣味でも大活躍してくれますよね。
そんな薄型ノートPCの代表格とも言えるのが“Macbook 12インチ”。ですが、2015年の初登場時には大きな話題になったものの、失望の声も多く見られました。
その理由は、0.92kgという脅威の軽さを実現するために、同価格帯のMacBook Proと比べて明らかに性能が犠牲になっていたこと。そのため「性能よりも携帯性が大事な人向け」「ファッションアイテムとして持ち歩きたい人向け」などといった酷評も目立ちました。
ですが、満を持して大幅リニューアルした“Macbook 12インチ”は違います!
発売の翌年にリニューアルされた2016年モデルの時点で、既にベンチマーク(ハードウェアの性能を表す数値)や書き込み速度は2015年アーリーモデルの1.5倍近くになっていた、といった密かな性能向上を実現していましたが、現行の2017年モデルは、さらに多くのリニューアルが行なわれて使用感が劇的に改善しているのです。
角が取れて万人向けの魅力になったMacbook 12インチ。その魅力に迫ります。
どこが変わった? 生まれ変わったMacbook 12インチ
まず注目したいのは、第七世代のインテルCPUシリーズを採用してベンチマークがさらに向上したこと。
2016年モデルと比べて5%~20%ほどアップしており、数値だけではそれほどすごく思えないかもしれませんが、先述の2015年モデルから2016年モデルへの大幅な性能アップも考えると、久し振りに触れた人にとっては劇的な違いに感じるでしょう。
また、最大50%高速化されたSSDも採用(数値はAppleの公称)。2015年モデルに失望して12インチMacBookに苦手感を持ってしまった方も、体感速度の違いに驚くのではないでしょうか。
また、最安モデルに搭載されているCPUの“Core m3”は、ミドルレンジモデルの“Core i5”と比べてベンチマーク、体感速度ともにさほど劣りません。両モデルの価格はCore m3が¥142,800でCore i5が¥175,800。¥33,000も違うので、最安モデルのお得感がかなり高くなりました(価格は2018年6月2日現在)。
さらに2016年の最上位モデル(Core m7)と比べても、現在の最下位モデル(Core m3)の方が性能的には上回る、という驚きの結果に。毎年生まれ変わっている、とも言えるでしょう。
メモリも過去モデルの最高8GBから最高16GBまで増設できるようになったので、より速度を高めることができます。
ユーザビリティも大幅に向上
もちろん、物理的な使用感も大幅に向上。
まずは薄型かつ放熱しやすい素材を採用したことで、冷却のためのファンをはぶいた「ファンレス構造」を実現しました。これによって余裕のできた内部スペースに高性能なバッテリーを組み込み、省電力化も進んで最大稼働時間が10時間、iTunesムービー再生時間は12時間になりました。
最大稼動時間は2016年モデルと同じで、iTunesムービー再生時間は1時間延びただけですが、負荷のかかる作業を連続で行なった際にスペック以上のパフォーマンスの違いを実感できそうです。
もうひとつ、使い心地の重要なポイントとなるキーボードも進化。
2016年モデルまでの“第一世代バタフライ構造”からMacBook Proと同じ“第2世代バタフライ構造”に変わり、打ち込んだときのストロークをよりしっかりと感じられるようになりました。「“打った感”がイマイチで誤操作が多かった」と不評だった2016年モデルまでとは明らかに変わっています。
それでも欠点はある?
さて、良いことずくめのように思える現行モデルのMacbook 12インチですが、もちろん弱点もあります。
ひとつ目は、なんと言ってもコンパクトなサイズのためにディスプレイが小さいところ。
いかに美しさに定評のあるRetinaディスプレイとはいえ、2,304 x 1,440ピクセルの画面は解像度が1,440 x 900しかないため、MacBook Pro 15インチの1,920 x 1,200と比べると明らかに小さく感じるでしょう。
表示できる情報量も少なくなるため、ページのスクロール回数が増えてしまったり、視力の弱い人は拡大表示を頻繁に使う必要があるなど、少しストレスになるかもしれません。
また、進化した第2世代バタフライ構造のキーボードも、他メーカーのノートPCや普通のデスクトップPCの打鍵感に慣れている人には、まだまだ“打った感”が物足りないかもしれません。
ですが、これらの欠点も慣れによって少しずつ解消されていくでしょう。自宅でもメインPCとして使いたい場合は、大きめのモニターに繋ぐと良いかもしれません。
スリムでスタイリッシュなフォルムと、ファッション性の高いゴールドやピンクゴールドのカラーが選べるのも魅力。過去のクセや角がとれて実用性も高まったMacbook 12インチに、一度触れてみてはいかがでしょうか?
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