BLEセンサー開発で乗り越えなければならない技適の壁


センサーとBluetoothを組み合わせたBLEセンサーは、IoT機器の中核をなす役割を担います。このBLEセンサーは測定機器だけでなく無線通信機器でもあるため、メーカーは開発した製品を認証機関に持ち込み、技適審査を受けて合格させなければなりません。無線通信機器を扱っているメーカーであれば審査を通すためのノウハウをもっているでしょう。しかし、ノウハウを持ち備えていない電子デバイスメーカーがBLEセンサーの開発と製造に参入するには、技適審査を通すという試練が待ち受けているのです。

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「BLE」(Bluetooth Low Energy)とBluetoothの違いとは

 

 

IoTに有用な短距離データ通信技術BLE

 

あらゆる機器をインターネットにつなぐIoT(モノのインターネット)の普及が加速しています。一般消費者向けの製品としては、ペット型ロボットや電化製品、自動車、さらには腕時計などのウェアラブル端末などがあります。また、業務用の機器にもioTの導入が進んでいます。特に、屋外に設置した計測器に通信機器を組み合わせたIoT機器は情報収集を効率的に行えるだけでなく、ビッグデータ解析にも活用できるとして、積極的な導入が図られています。

こうしたIoT機器に欠かせないのが、機器本体とインターネット接続できる情報機器との間で行う短距離データ通信です。短距離でのデータ通信にはBluetoothを使うのが一般的です。しかし、Bluetoothには消費電力が大きい短所があります。ここで注目されているのがBluetoothの拡張技術のひとつであるBLE(Bluetooth Low Energy)です。BLEは、データ通信速度を遅くする代わりに消費電力ガ低いのが特徴です。

 

 

計測用IoT機器に幅広く応用可能なBLEセンサー

 

BLEを使ったIoT機器は幅広い応用が期待できます。中でも、センサーと組み合わせたBLEセンサーは有用です。計測用のIoT機器の場合、測定値の伝送に高速な通信速度は必要なく、省電力で使用できるほうがが望ましいからです。しかも、小さなバッテリーで動作できるので機器の小型化と低価格化にもつながります。

BLEセンサーの活用例として、温度を測定して逐次伝送する温度センサーがあります。これをエアコンや冷蔵庫に組み込めば情報家電にすることができます。さらに、データ収集とネットに接続して通信をするための機器と連携させれば、家の中の電化製品の管理や遠隔操作ができるスマートハウスを構築できるようにもなります。

身体につけて利用するウェアラブルデバイスにもBLEセンサーは力を発揮します。脈拍などの健康情報を測定してBluetoothを通じてスマートフォンに伝送し、アプリで情報管理するのにBLEセンサーは大いに役立ちます。

業務用としては、電気やガスなどの検針作業を効率化できるスマートメーターへの活用があります。検針担当者はBluetoothが使える端末をもってスマートメーターに近づけば1ヶ月の消費量を自動的に伝送できるため、検針値の入力や針のリセットをする手間がなくなります。

BLEセンサーは幅広い分野に活用できるため、多彩な製品が開発されると見込まれます。

 

 

開発メーカーが避けては通れない技適審査

 

電子デバイスメーカーもBLEセンサーの開発に力を入れつつあります。しかし、今まで無線通信機器を扱っていないメーカーの場合、難題が立ちはだかります。技適審査の通過です。

BluetoothやWi-Fiなど無線通信を行う製品を日本国内で使用するには、技適と呼ばれる無線設備の技術適合基準に合致していなければなりません。そのため、メーカーは開発した製品を認定機関に持ち込んで技術適合基準を満たしているかの審査を受け、公的な証明を取得する必要があります。

BLEセンサーの開発で、計測ユニットと技適取得済みのBLEモジュールを組み合わせた製品であれば、技適審査を受ける必要はありません。しかし、計測ユニットと通信ユニットともに自前で設計した一体型モジュールを製作した場合は、技適審査を受けなければなりません。

技適審査は事前の書類審査のほかに測定試験も行います。一連の審査は慣れていないと確実に合格できない場合があります。不合格になると再審査を受けなければならず、開発スケジュールに大きく影響します。無線通信機器を扱うメーカーであれば技適審査のノウハウをもっているでしょう。しかし、そうでないメーカーにとっては、技適審査は立ちはだかる壁になってしまいます。

BLEセンサーの開発に、技適は避けることのできない登竜門といったところです。電子デバイスメーカーは製品の開発だけでなく、技適取得のノウハウ構築もしていかなければなりません。

 

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