デザイン一新して改名!Googleのファイル管理アプリ「Filies by Google」について
2017年12月にGoogleからリリースされたファイル管理アプリ「Files Go」を知っていますか?リリースから約1年、「Filies by Google」に名前が変更されました。
「知らなかった!」という日本人は多いはず。なぜなら、Filies by Googleのターゲットは日本ではありません。ですが日本版ももちろんあって、活用している人も多いんですよ。
この記事では以下の3つのことがわかります。
①Googleのファイル管理アプリ「Filies by Google」の概要がわかる
②海外と日本の「スマホ事情」の違いがわかる
③「Filies by Google」の3つのメリットがわかる
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旧「Files Go」ことFilies by Googleって何?
不要データの削除を手伝ってくれる
Filies by Googleのメインの機能は、「ファイル管理」です。興味本位でダウンロードしたものの使っていないアプリや画像など、スマホの中には使わないものが放置され、ストレージ容量を無意識に圧迫しているケースがよくあります。
「Filies by Google」というアプリはGoogleの独自技術によって、Androidスマホに蓄積した不要なデータを「削除しませんか?」と提案してくれるんです。
削除対象は、
・古い写真
・重複ファイル
・ダウンロードしたものの一度も使っていない(または最近全く使っていない)アプリ
・キャッシュ
などがあります。
ユーザーは、Filies by Googleが提案してくれた「もう要らないや」と思ったデータを、数回タップするだけで簡単に削除できるんです。こうすることで、スマホのストレージ残量を増やしてくれるんですね。
削除だけではなく、クラウド上へのバックアップやSDカードへの移動も提案してくれます。アプリはSDカードに移動できないものがほとんどですが、写真や動画などを移動すればストレージ残量もぐっと増えます。
Air Drop風にファイル転送してくれる
Filies by Googleはファイル管理だけではなく、「ファイル転送」も行ってくれるんです。Appleにおける「Air Drop」のAndroid版という感じで、一部のAndroidユーザーに支持されています。
ただ、GoogleとしてはFilies by Googleの位置づけはあくまでもスマートストレージマネージャ。ストレージ管理がおもな目的で、類似品ではないというのが主張のようです。
AppleのAir DropはiPhoneの標準機能で、メールアドレスを知らないiPhoneでも、近くにあればリンクや画像、ファイルなどを簡単にシェアできる機能。画像を送る時にわざわざ相手のアドレスを教えてもらう必要がなく、重宝しているiPhoneユーザーがたくさんいます。
端末ごとに容量が違うAndroid
iPhoneの場合ストレージ容量ごとに価格が違うので、自分の使い方に合わせて選べます。ですが、Androidは端末ごとにストレージ容量が決まっているので、「ほかのスペックは気に入っているのに、ストレージ容量が少ないな…」と思うユーザーもいます。
特にアプリはストレージ容量を消費してしまうので、色んなアプリをダウンロードして楽しみたい人は物足りなさを感じるでしょう。
Filies by Googleなら、最近使っていないアプリを「消しませんか?」と提案してくれるので、使わずに存在を忘れてしまったアプリもすぐ消去できます。
日本と海外で異なる「スマホ事情」
ハイスペックなスマホだらけの日本は非ターゲット
Filies by Googleは便利なのですが、実は日本ではあまり使われていません。それもそのはずで、Filies by Googleのターゲットは台湾やブラジル、インドといった先進国で、日本はターゲット外なんです。(もちろん日本版もあり、Google Prayからダウンロードできます。)
日本のスマホはスペックが高く、容量の大きいものがたくさんあります。そのため、「ストレージ容量が少なくて困っている!」という人自体が少ないんですね。
GoogleはFilies by Googleの海外向けCMは作っているのですが、日本版は作っていません。そのため、Filies by Googleを知っている日本人自体が少ないんです。
また、海外は日本よりも通信環境が不安定なエリアも多いんです。そのため、インターネット環境を使わずファイルを転送できる「Filies by Google」は、多くのAndroidユーザーが活用できます。
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格安スマホ「Android Go」が先進国で人気
日本は豊かな国なので、富裕層の人じゃなくても、何万円もする高機能なスマホを次々と購入しています。ストレージ容量が大きく、サクサク動いてくれるスマホが当たり前になっていますよね。
ですが、海外では日本のようにハイスペックなスマホを持てる人はそう多くありません。日本人観光客は高機能なスマホを当たり前に持っているので、海外でスマホを盗まれるトラブルも頻発していますよね。
そんな中、Googleは「Android Go」というスマホを作っていて、なんと日本円にして5000円程度で購入できるんです。その分、ストレージ容量を含めて高機能とは言えないレベルとなっています。
日本では大きく普及していませんが、「低価格でもサクサク動くスマホを使ってもらいたい」と作られたAndroid Goは海外で人気があります。インドやナイジェリア、南アフリカなど120か国で販売されており、モデルは200以上もあるんですよ。
改名した理由とは?
Filies by Googleは、改名前は「Files Go」という名前でした。この「Go」という名前は、「Android Go」ユーザーに利用してもらうことを想定していたんですね。
ですが、通信環境が安定しにくい先進国では、環境に左右されず転送できるFilies by Googleの使い勝手がよく、Android Goユーザーに限らず多くのユーザーに活用されていました。
そのためGoogleはAndroid Goユーザー以外にももっと使ってもらえるように、アプリ名を「Filies by Google」と改めたのです。
改名に伴って機能の追加はありませんが、UIが一新されました。すでに旧アプリFiles Goを使っている人は、アップデートで自動的に変わるので特別な操作は不要です。
Filies by Googleのメリット
広告がない
ストレージ管理アプリやファイル転送アプリは、フリーソフトでもたくさんリリースされていますよね。利用している人も多いのではないでしょうか。
フリーソフトの場合、なかなか回避できないのが「広告」ですよね。お知らせやバナーなどをうっかりタップして画面が変わってしまうこともあり、正直「うっとうしいな」と思ってしまうもの。
Filies by Googleはグーグル純正のアプリなので、煩わしい広告宣伝がありません。日本でハイスペックなAndroidスマホを持っている人も、「広告宣伝がなくて快適!」と評価してFilies by Googleを愛用している人もいるくらいなんです。
iPhoneユーザーが警戒する「Air Drop痴漢」の心配がない
最近iPhoneを使っている人達の中で、「Air Drop痴漢」という被害があるのを知っていますか?
Air Dropを悪用して、電車や人込みの中で、いきなり他人のiPhoneに画像を送りつけるという迷惑行為が発生しているんです。iPhoneのデバイス名は初期値で本名になっているので、Air Dropで近くにあるiPhoneを探したとき、名前で性別がわかってしまうんです。
いたずら目的で、男性が痴漢行為に値する画像を見ず知らずの女性にAir Dropで送りつけたとして、書類送検されたケースもあり問題視されています。
Air Dropという機能自体を知らずにiPhoneを使っている人も多いので、いきなり画像を送りつけられて驚く人も多いんです。
その点Filies by Googleは、見ず知らずのAndroidユーザーに画像を送りつけることができません。画像を「送る側」だけではなく、「受け取る側」もFilies by Googleをインストールしていないと、使うことができないんです。
iPhoneの「Air Drop」気分で操作できる
存在を知らない人がいる一方で、iPhoneのAir Dropを仕事やプライベートで活用している人もいます。「今撮った写真、Air Dropで送りますね!」とか言ってスマートに画像を送りあっているのを見ると、ちょっと「いいな」「便利そうだな」と思うもの。
そんな時Filies by Googleを「送る側」と「受け取る側」でインストールしていれば、Air Dropのようにスマートに画像やファイルを送れますよ。
また、Filies by Googleはリリース当初はタブレットが非対応でしたが、2018年の1月からタブレットもサポートするようになりました。つまりAndroidのスマホとタブレットを持っている人は、スマホとタブレット間でもファイル転送が気軽に行えます。
ストレージ容量が大きいハイスペックなガジェットを使っている人も、Androidユーザーなら一度試してほしいなと思います!
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