仮眠室がある会社は逆にブラック?日本企業における仮眠の実態を調べてみた


オフィスでの仮眠を推奨している企業が増えています。眠気を堪えて仕事をするよりも、勤務中に適度な仮眠を取る方が生産性が高まるため、ということですが「仕事中に寝る=サボっている」と感じる方や「会社に仮眠室があるなんで、終電で帰れないほど労働時間が長いブラック企業っぽい」というイメージを持つ方もいるようです。この記事では、様々な反応を呼んでいる「オフィスでの仮眠」についてその実態を解説していきたいと思います。

この記事を読むと、以下のことが分かります。
・仮眠導入の現状
・導入のメリット、デメリット
・導入事例

仮眠導入の現状

残念ながら今回の調査では「日本企業が勤務中の仮眠を推奨・許可している割合」を知ることができませんでした。導入している企業こそ多くはないかも知れませんが、そのニーズは確実に存在するようです。一般社団法人日本オフィス家具協会顧客政策委員会が2017年3月に実施したアンケートによると、3316人のオフィスワーカーによる有効回答のうち約1/3以上が共感するこれからの働き方として「仮眠を取ることができる」を選択しています。しかし、回答を属性別でみてみると、無料の飲食サ ービスや、仮眠、マッサージなどは若年層や一般・派遣社員に関心度が高く、高齢層、部長職以上の経営層は低いことが分かりました。属性や年齢により、そのニーズにかなりの差があることがうかがえます。

参考:「オフィスワーカーから見た、オフィス環境ニーズのトレンド」を探るための調査の実施と、分析結果を踏まえた提言・提案

導入のメリット、デメリット

若年層を中心に根強いニーズがある勤務中の仮眠ですが、導入した場合にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

1.生産性向上
冒頭でもご紹介したように、一般的には勤務中に適度な仮眠を取ると業務のパフォーマンスが向上すると言われています。

米国では昼寝をほんの26分するだけで、業績が34%も上がり、集中力は54%も高まるという研究結果を受けて、雇用者の多くが従業員に十分休息をとってもらいたいと思うようになり、職場に昼寝指定スペースを設けました。(財経新聞)

上の調査結果のように、様々な機関が勤務中の仮眠と業務効率の関係性に関する報告をあげています。

2.採用ブランディングに貢献
個人的には、この要素もメリットとして挙げられると思っています。昨今の学生のキャリア観として、海外のような自由な働き方に憧れを持つ人が多いように感じます。「働き方改革」「自由」「生産性」そんなキーワードを連想させる施策として、仮眠の導入は大きなアピール材料になるかも知れません。弊社が利用しているWantedlyでも、「昼寝タイム導入しました!」といった内容のフィード(ブログ記事)が人気記事ランキングに入賞していました。オフィスワーカーだけでなく、学生にも注目のワードのようですね。

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デメリット

1.勤務時間が長くなる可能性がある
スーパーフライデーや週3勤務など、社会全体で働き方改革に関心が向かっている中で「いかに残業時間を減らすか」という視点から見ると、仮眠の導入はダラダラ残業の助長になるのでは?という声もあがっています。例えば、勤務時間が10:00〜19:00と定められている企業が、公平性の観点から一律に13:00-15:00を仮眠タイムと設定した場合、終業時刻は21:00と後ろ倒しになってしまう可能性があります。導入にあたっては、仮眠を取ることにより残業する人が増えないように仮眠に関する取り決めを明確にする必要があるでしょう。

導入事例

実際に勤務中の仮眠を取り入れている企業をピックアップしました。

事例1

企業名:株式会社 OKUTA
導入概要:『LOHAS studio』を首都圏12店舗展開し、自然素材を使用した、住む人や環境に優しい住宅づくりをしているOKUTAは、「健康と持続可能性」を大切にしており、社員も同じように、健康で持続可能に働くことのできるようこの制度を取り入れた。現在、内勤社員のおよそ三分の一が、常用的にパワーナップを活用。営業社員は、社用車の中で仮眠を取り、安全運転・交通事故防止につなげている。引用:業務効率をアップさせた昼寝制度とは?株式会社 OKUTA

事例2


企業名:ヴァンテージマネジメント株式会社
導入概要:仮眠に時間制限はなく、『無理に仕事をするより効率よく働ける』と評判。だいたい15分から1時間程度眠る人が多い。この制度を導入したきっかけは「グローバル化を目指すにあたって、時間を基準に働くのはナンセンスだという考えに至ったから」。引用:勤務時間中にいつでも仮眠OK!それでも売上は上昇中 制度導入理由は「時間に縛られて働くのはナンセンスだから」

事例3

企業名:GMO Internet Group
導入概要:業務の合間にちょっと頭を休めたい、というパートナーのために、12:00~20:00に上限30分で利用できる、予約制の昼寝スペースを用意。昼寝スペースの他に、プロによるボディケアが人気のリラクゼーションスペースも完備している。引用:転職について全力で考察するブログ

まとめ

勤務中の仮眠制度についてまとめてみました。

1.仮眠導入の現状
→若年層を中心にニーズは高いが、爆発的な普及には至っていない
2.導入のメリット、デメリット
→メリットは生産性向上とブランディング効果、デメリットは長時間労働の助長となる可能性
3.導入事例
→社員の健康や自由な働き方を目的とし、導入している企業が多い

働き方改革の後押しを受け、一気に普及していくとみられたオフィスでの「仮眠」制度ですが、その実態としては未だ導入に踏み切れていない(あるいは必要性を感じていない)企業が多い印象です。採用効果や若者ウケは抜群に思えるこの制度ですが、「仮眠がいらない人はどうするの?」「仮眠と称してサボる人が出てきた場合は?』「仮眠室の導入費用は?」と、残る課題も多いのが現実のようです。仮眠制度の導入を企業と働く人、どちらにとっても良い結果をもたらすものにするためには、全社的な意識の一致が不可欠となりそうです。

 

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