ゲームエンジンUnityとunreal engine4の違いを比較


2020年、ゲームはゲーム機、パソコン、スマートフォンとさまざまな媒体で楽しむことができます。美しい3Dビジュアルで細部まで作りこまれた世界、細かい動きやイベント発生、そんな複雑なゲームを作るには欠かせないのが「ゲームエンジン」です。
3Dゲームエンジンの2大プラットフォーム「Unity」「unreal engine4」は高機能で使いやすいと言われていますが、それらにはどのような特徴の違いがあるのでしょうか?

この記事でわかることは以下の3つです。
・ゲームエンジンとは
・「Unity」の特徴
・「unreal engine4」の特徴

ゲームエンジンとは、ゲームを作るためのプラットフォーム

ゲームといえば、魅力的なストーリーとキャラクター、世界観、イベント内容、音楽に操作感などさまざまな要素が詰まったエンターテインメントです。
そうしたゲームを作るためには、さまざまな機能が必要です。
例えば、キャラクターを造形する機能、アニメーションをつける機能、背景を描画する機能、ユーザーの視点を動かす機能、イベントの条件を組む機能などです。ゲームの開発者はこうした機能を使える環境を整えなければなりません。
こういったゲームを作るための開発機能がまとまっている環境を「ゲームエンジン」といいます。
ゲームエンジンとはゲーム用の開発プラットフォームのことで、誰でも使えるように一般に公開・提供されているゲームエンジンが多々あります。
ゲームエンジンには必要な機能があらかじめそろえられているので、開発者が効率よくゲーム開発を進めることができます。

ゲームエンジンとして広く使われているものとしては、ユニティ・テクノロジーズ社の「Unity」、エピック・ゲームズ社の「unreal engine4」(以下UE4)、オープンソースのCocos2d-x、アマゾン社の「Lumberyard」、キング社の「Defold」などがあります。

中でも有名で広く使われているUnityとUE4について、その特徴と機能の違いを比較してみましょう。

「Unity(ユニティ)」の特徴

Unityでは、2D・3Dのゲーム、VR/ARコンテンツの開発を行うことができます。
https://unity.com/ja

Unityでは以下の機能を使うことができます。
・3Dのリアルタイムに動くグラフィックと高度なレンダリング
・多彩なオブジェクトをアセットストアからダウンロードできる
・C#言語スクリプト使用
・BGM付与、ミキシングなどのオーディオ機能
・VR/ARの開発

Unityはゲーム作りに必要な機能を網羅しており、ミニマムさを求める初心者や個人開発者、大掛かりな開発を行う企業ユースのどちらにも実用的なゲームエンジンです。
その高機能さからゲーム作りのみならずAR/VRコンテンツ、映画、建築設計、機械設計などさまざまなコンテンツ作成が行われています。
Unityの最新版である2019バージョンは、Windows、macOS、Linuxに対応しています。(*1)

世界でもっとも使われているゲームエンジンで、2020年1月現在Unityで開発されたコンテンツはすでに30億デバイスにインストールされています(*2)。

価格、プラン

大きく分けて個人向けと企業向けのプランがあります。
個人向けには、過去 12 か月の収益や調達した資金が 10 万米ドル以下という条件のもと無料で使える「Personal」プラン、インストラクターによるUnityコーチングを受けられる「Learn Premium」があります。(*3)

・Personal 年間通して無料
Unityの3D開発プラットフォームが利用可能。

・Learn Premium 年間12,965円(30日間の無料体験あり)
認定インストラクターのセッション、オンデマンドコンテンツなどの研修が利用可能。

企業向けには、過去 12 か月の収益や調達した資金が 20 万米ドル以下という条件に当てはまる場合は「Plus」、それに当てはまらない場合は「Pro」、さらに大規模利用向けのカスタマイズプラン「Enterprise」があります。(*3)

・Plus 年間4,400円
3D開発プラットフォームに加えUIやスクリーンのカスタムが可能、分析機能がある。

・Pro 年間16,500円
Plusの機能に加えチーム間共有サービス、優先サービスを受けられる。

・Enterprise 要問合せ
ユーザー組織に合わせたカスタマイズソリューションサービスを受けられる。

プログラミング

Unityは、イベントやユーザーからのインプット制御をプログラムする際、C#スクリプトを使っています。Microsoftが開発する言語で、同社のVisual Studioでの開発にも使われています。C#はオブジェクト指向言語で、開発経験が浅くても比較的組みやすいと言われています。

プラットフォーム

Unityはマルチプラットフォーム対応ということが大きな特徴です。Uintyで開発したコンテンツは、さまざまなプラットフォームに簡単に展開することができます。(*4)

・モバイル向け
Android/iOS/Windows Phone/Tizen/Xiaomi
・パソコン向け
Windows/MacOS/Linux
・AR/VR向け
Oculus/Google cardboard/Steam VR/Play Station VR/Gear VR
/Windows MR/Daydream/Apple ARKit/Google ARCore/Magic Leap/Vuforia
・ゲーム専用機向け
Play Station4/PS VITA/Xbox One/Nintendo Switch/Nintendo 3DS/Wii U
・Web向け
WebGL
・スマートテレビ向け
tvOS/androidTV

「UE4(アンリアルエンジン4)」の特徴

UE4ではハイクオリティなビジュアルのゲーム、VR/ARコンテンツの開発を行うことができます。まず驚かされるのはそのあまりにリアルでクオリティの高い映像です。
https://www.unrealengine.com/ja/what-is-unreal-engine-4

UE4では以下の機能を使うことができます。
・3Dのリアルタイムに動くグラフィックとフォトリアルなレンダリング
・ブループリントスクリプティング使用
・オーディオ機能
・VR/ARの開発
・デベロッパーとクリエイターのマッチングサービス

UE4はまるで実風景かのようなリアルなレンダリングを行うことができ、その美しさと没入感に定評のあるゲームエンジンです。また、コーディングを必要としないブループリントスクリプティングを採用し、グラフィカルに開発を行うことができるのが特徴です。
UE4は、Windows、macOS、Linuxに対応しています。(*5)

また、ゲームの企画者がUE4を使ってゲームを作るデベロッパーとのマッチングができるマーケットプレイスサービスや、エピック社から資金の提供を受けられるプロジェクトがあるのも特徴です。
UE4もゲームだけでなく多用途に使われており、建築・土木設計のビジュアライゼーションサービスTwinmotionが利用できます。

価格・プラン

UE4は基本的には無料で使うことができ、作成コンテンツによる収益が発生した場合にその額に応じた料金をロイヤリティとして支払うという仕組みになっています。(*6)

・Unreal Engine End User License Agreement for Publishing(パブリッシング向けエンドユーザーライセンス契約)
使用料は基本無料。収益が四半期ごとに3,000 米ドルを超える場合、その部分にロイヤリティとして5%を支払いが必要。

・Unreal Engine End User License Agreement for Creators(クリエイター向けエンドユーザーライセンス契約)
使用料無料。内部向けまたは無料のコンテンツであることが条件。コンテンツの市販は不可。

・カスタムライセンス
上記にあてはまらないカスタムライセンスのオプション。

プログラミング

UE4ではブループリントスクリプティングといわれるプログラムを使用します。
これはエディターの画面上で機能のかたまりをつなげていくスクリプティングで、視覚的にプログラムを組むことができます。ブループリントでは、コーディングがないためプログラマーでなくてもゲーム開発ができます。さらにこのブループリントでイベントやインプット制御のみならず音響やカメラの制御、エフェクトなどさまざまな機能を作り上げることができます。

プラットフォーム

UE4のコンテンツは以下のプラットフォームで使用することができます。(*7)
・モバイル向け
iOS/Android
・パソコン向け
Windows/ MacOS /Linux
・AR/VR向け
ARcore/ARKit/Magic Leap/Hololens/Samsung Gear VR/Steam VR/Oculus/Windows MR/VIVEPORT
・ゲーム専用機向け
PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch/ SteamOS
・Web向け
Google Stadia/HTML5

まとめ

こうして比較してみてみると、開発者が多くメジャーなUnity、本格的ビジュアルのUE4という印象です。
Unityは対応プラットフォームが多く、定額サブスクリプション制となります。UE4は収益に対するロイヤリティとなり、マルチプラットフォームではありますがUnityほど多くはありません。また、UE4はどのプランであっても使える機能は一緒で、Unityのような段階的な機能開放はありません。
Unityで作られたゲームの例は「Pokemon Go」「ドラゴンクエストVIII空と海と大地と呪われし姫君」など。UE4で作られたゲームの例は「キングダムハーツIII」「ストリートファイターV」です。
どちらもWeb上に日本語での情報が多く存在しておりチュートリアルがあるので、ゲームを作りたい人は無料プランで気軽に試してみることができそうです。

参考リンク(情報は全て2020年1月時点のものです)
(1) https://docs.unity3d.com/Manual/system-requirements.html
(
2) https://unity3d.com/jp/public-relations
(3) https://store.unity.com/ja?_ga=2.97389023.1346031932.1579667628-1141813658.1577239445#plans-individual
4)https://unity3d.com/jp/unity/features/multiplatform
5)https://docs.unrealengine.com/ja/GettingStarted/RecommendedSpecifications/index.html
6)https://www.unrealengine.com/ja/faq
(*7)https://docs.unrealengine.com/ja/Platforms/index.html

▽Unityに関する記事はこちら

ゲームエンジン学習はスマホゲームのシェア率50%のUnity?それともUnreal Engineか比較

UnityとAutodeskの提携とその後の余波

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