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最新版・ARCHICAD23の機能紹介

GRAPHISOFTの提供するBIM「ARCHICAD」は、日本国内でもよく使われている製品です。2019年にリリースされたARCHICAD 23にはどんな最新機能があるのでしょうか?
BIM製品「ARCHICAD 23」の新機能を紹介します。

この記事でわかることは以下の3つです。
・ARCHICAD 23のモデリング新機能
・ARCHICAD 23のコーディネーションへのアプローチ
・ARCHICAD 23のパフォーマンス改善内容

ARCHICADとは

GRAPHISOFT社が提供するBIM製品「ARCHICAD」(アーキキャド)は、日本国内でも人気の高いBIM製品です。
3Dモデリング機能、図面やパーツなどのデータ管理機能、エネルギー性能や日照など各種シミュレーション機能が搭載されています。
設計者のアプローチに沿った機能設計・習得のしやすさ・BIMノウハウの蓄積による高いパフォーマンス・WindowsとMacOSに対応可能なマルチプラットフォーム・OPEN BIM・グローバルでありながらローカライズされている“グローカル製品”であるといった特長を持っています。
ARCHICADは、同社のBIMデータ管理製品BIMcloud、BIMxと連携することでクラウド上でのBIMデータ運用ができます。このほか、GRAPHISOFTの品質管理ソフトウェアSolibri、機械・配管モデリングソフトウェアMEP Modelerと連携することで、BIMを使った設計サイクルをさらに広げることができます。

ARCHICAD 23の最新機能

ARCHICADは毎年毎年バージョンアップしています。2019年下旬、ARCHICAD 23がリリースされました。2020年2月時点でもこのリリースが最新です。
GRAPHISOFTジャパンのトロム・ペーテル氏によると、ARCHICAD 23は「モデリング」、「コーディネーション」、「生産性」の3点において強化されたリリースです。(*1)

モデリング

基本的な柱・梁ツールの強化と図面表現の強化がなされ、より速く正確にデザインを行うことができるようになっています。

柱・梁ツールのリニューアル

近年、アーティスティックな形の建築物が増えていることから、それに使われる柱や梁も複雑な形にしたいというニーズが増しています。そうした複雑な構造に対応できるように、柱と梁ツールが強化されています。
まず、最初の配置時に柱・梁は長さを指定することで簡単にモデリングすることができるようになりました。一つ一つ長さの違う柱であっても、直感的にかつ正確に配置していくことが可能です。
配置後にモデリングビュー上で直線だった要素をドラッグして自由に湾曲させる操作、また、端部のカットなどの調整操作をすることができるようになっています。

柱・梁ツールにおける大きな変更がセグメント分け機能です。
複雑な形状の柱を作るためにはこれまで多大な時間がかかっていましたが、ARCHICAD 23では1つの柱・梁パーツに対して任意の場所を指定してセグメント分けを行うことができるようになりました。
セグメントごとに形状を変えることができるようになり、複雑な形状でもモデリングしやすくなっています。セグメントは、既存機能のパラメトリック断面形状ツールと併せて使うことで複雑な形状でもモデリングのスピードがさらに向上します。
セグメントの情報は一覧に表示することができます。

平面表現の強化

平面図上での線表示や塗りつぶし表現が強化されています。
例えば、基礎のフーチング部分の塗りつぶし表現が改善され、その上の要素との上下関係が平面図上でより簡単に見やすく表示することができるようになりました。
また、平面図上でスラブ同士の接面の表現を選べるようになっています。

コーディネーション

コーディネーションとは、設計業務全体に関わるワークフローの改善のことを指します。具体的には、意匠・構造・設備をまたぐ設計プロセス全体を効果的にするためのアプローチが行われています。

新しい開口ツール

開口ツールは、要素の中を貫通する穴を開けることのできるツールです。道や配管などを設計する際に使うことができます。形状も円形・矩形が選択できます。
この開口ツールの実装により、意匠・構造・設備の全てに関わる開口部分の管理が容易になりました。
開口ツールは壁、梁、スラブなどの主要な要素に対して使うことができます。単一の要素に開口するだけでなく、複数の要素にまとめて一本穴を開けると言ったような操作も行うことができ、ユニークな形状のインテリアなども設計が容易になります。
また、このツールでは開口部の数や種類などの情報を一覧表にして集計することが可能となっているため、後からの変更や維持管理もやりやすくなります。
設備設計や構造設計の関係者にデータを渡す際にも開口ツールのデータを引渡すことができるようになり、これまで以上に連携がスムーズになります。

生産性向上

BIM自体が生産性向上を上げるための製品でもありますが、ARCHICAD 23ではさらなる生産性向上のため、操作性の向上とソフトウェアのパフォーマンス向上、細かい機能追加がされています。

操作性の改善

操作性に関して、プロジェクトを開く際の操作、タブやビューの変更など細かな変更がなされています。
プロジェクト開始時の操作では、サムネイルの表示やプロジェクトのフィルタリング機能により、開くファイルを間違えてしまうなどの小さな手戻りがなくなるようになっています。
また、プロジェクトに対してのインフォメーションが「アクションセンター」にまとめて表示されるようになりました。
タブの切り替え時もサムネイル表示ができるようになり、視認性が上がっています。
そういった細かなワークフロー改善が数多くなされています。

プロパティ機能の強化

ビルディングマテリアルのプロパティ追加をすることができるようになりました。要素の種類や配置がばらばらなパーツをまとめたいときに、任意の追加プロパティを使うことで集計操作が簡単にできるようになります。
また、材質の変更時、変更されるべきプロパティや影響部分を一覧表示してくれるため、変更操作がしやすくなっています。

パフォーマンスの改善

大きなファイルの際に、クロップすることでファイルサイズを抑えることができるようになりました。これにより使用容量の抑制につながります。
また、レンダリング機能も新しくなっています。
今回使われているCineRenderエンジンでは、材質カタログのテクスチャがよりリアルできれいになっています。またパラメータも簡易化されアップデートされています。
また、表示時のパフォーマンスやインポート・エクスポートのスピードなどが改善されています。

VIPツールの新機能

ARCHICADは、バージョンアップの際に、日々既存ユーザーからVIPserviceへ寄せられるニーズや意見にも対応しているといいます。
そうした声を拾い上げる形で、VIP会員のみが使うことのできるアドオンに機能追加がされています。

断面図のゾーン名のカラーリング機能

断面図のゾーン表示を行う場合、そこにカラーリングを行いたいというニーズに対応した機能追加です。ゾーン名設定のプロパティにカラーリングメニューが入ったことで簡単に行うことができます。カラー分けされたプレゼンテーション資料としても使うことができます。

建具表の並び替え

建具を高さ・幅などで並び替えができるようになりました。

まとめ

ARCHICAD 23の最新機能によって、より設計業務の効率化が図られ、またこれまで難しかった複雑な設計にも対応できるようになりました。
ツールが設計業務そのものを進化させていく可能性が感じられます。
今後もこうしたBIMの進化によって、現実世界にもっと新しいデザインが出てくるのかもしれません。

記事内の情報は、すべて2020年2月時点のものです。

参考リンク
(*1) https://www.graphisoft.co.jp/archicad/archicad23/

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