1. TOP
  2. ブログ
  3. autocad viewerって?ブラウザ対応の無料ビューワー

autocad viewerって?ブラウザ対応の無料ビューワー

「autocad viewer」があれば、AutoCADを持っていなくても図面を確認できます。
今回は、便利な「autocad viewer(オートキャド ビューワー)」についてご紹介します。

autocad viewerでできることや、autocad viewerを使ったデータ共有の方法について詳しくチェックしていきましょう。
AutoCADを購入する予定はないけれど、図面の確認だけをサクッとすませたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

①autocad viewerでできることがわかる
②どのビューアーにどんな機能があるのかわかる
③ビューアーを使って設計担当者とデータ共有する方法がわかる

autocad viewerでできること

autocad viewerを使うとどんなことができるのか、こちらから見ていきましょう。

AutoCADがなくてもファイルを表示できる

autocad viewerとは、AutoCADをインストールしていなくても、図面データを表示できるビューワーです。
設計部門など、図面データを作る方からしてみれば、「図面データはCADで開くもの」という感覚があるのではないでしょうか。

データを送れと言われたら、ファイル形式はどれがいいか聞いて、というやりとりも、忙しさでつい忘れてしまうこともあります。

そんなとき、送られた相手がCADのソフトを持っていなくても、ファイルの表示ができるソフトがビューアーです。

AutoCADがなくてもデータ共有できる

autocad viewerは、図面の表示以外にもさまざまな機能があります。
その中でも、データの共有に使える機能がこちらです。

・計測
細かな部分の寸法が知りたいときは、図面内で計測する機能が使えます。
3Dに対応したビューアーを使えば、複雑な部品の詳細も確認することができます。

・マークアップ
図面に注釈を入れる機能を「マークアップ」といい、ビューアーによってはマークアップができるものもあります。
「ここをちょっと変えてほしい」と思っても、図面の一部分をメールの文章で指定するのはなかなか大変です。
図面に注釈を直接書き込んで共有することで、スムーズに伝えられます。

autocad viewer という名前のソフトはない

ここまで「autocad viewer」という言葉を使ってきましたが、「autocad viewer」という名前のソフトは、実際にはないのです。

普段使っている「スマホ」という言葉も、スマホという名前の機種はなく、スマートフォンすべてをひっくるめた総称として使われています。
このように、「autocad viewer」という言葉も、いくつもあるAutoCADのビューワーをまとめて呼ぶ総称として使われています。

「AutoCADのファイルが見られるビューワー」をお探しの方には、「Autodesk Viewer(オートデスクビューワー」)がおすすめです。
どんなところがおすすめなのか、次は各ビューワーの機能や使い方について見ていきましょう。

ブラウザで表示できるAutodesk Viewer(オートデスク ビューアー)

Autodesk Viewerは、50種類以上のファイル形式に対応した、ブラウザで表示できるビューアーです。

Autodesk Viewerの使い方は?

Autodesk Viewer 公式サイト:https://viewer.autodesk.com/

こちらのページを開いて、「表示を開始」ボタンを押します。

ボタンを押すとサインインの画面が開きます。
オートデスクアカウントを持っている人はログイン、持っていない人はアカウントを作成して使いましょう。

Autodesk Viewerってどんなビューアー?

Autodesk Viewerは、DWG、DXFなどのファイルをブラウザに表示するビューアーです。
ブラウザが使えるなら、スマホやタブレットでも表示できます。

2D・3Dを含めた50種類以上のファイル形式に対応しているので、これひとつで用が済むという方も多いのではないでしょうか。
DWFやDXFはもちろん、BIM(建築業界で使うデータ共有ソフト)対応のプロジェクトレビューソフト「NavisWorks」や、3DCADの「Inventor」のファイルも表示できます。

ブラウザ上でマークアップと計測ができる

Autodesk Viewerには、マークアップ(注釈)、計測、ファイル共有の機能があります。
この機能を使うと、たとえばこんな使い方ができます。

Autodesk Viewerで届いた図面を確認して、必要な寸法をビューワー上で計測します。
相談したい部分を見つけたら、マークアップで注釈を入れます。
ファイルを表示するためのURLが発行されるので、リンク先を送って共有することができます。(*1 )

こんなふうに、Autodesk Viewerがあれば、CADのソフトを持っていなくても図面データを使ったやりとりができます。

ファイルのバージョン変換ができるDWG Trueview

「ファイルを開こうと思ったら、バージョンが違うから開けない」
こんなときは、DWG Trueviewを使うとファイルのバージョンを変換できます。

DWG Trueviewの使い方は?

DWG Trueview 公式サイト:https://www.autodesk.co.jp/products/dwg

こちらのページからソフトをダウンロードして使います。

DWG Trueviewってどんなビューアー?

DWG Trueviewは、DWF、DWG、DXFファイルが表示できるビューアーです。
図面内の計測ができる機能もあります。

表示できるファイル形式は3つだけですが、DWGのバージョン変換ができるという便利な機能があります。

AutoCADがなくてもファイルのバージョンを変換できる

定期的に行われるAutoCADバージョンアップにより、古いバージョンのファイルは開けなくなる場合も出てきます。
そんなとき、AutoCADがなくてもバージョン変換ができるのが、DWG Trueviewというソフトです。(*2 )

変換したいファイルにチェックを入れて、バージョンを選んで変換するだけで、複数のファイルのバージョンを一度に変換できます。

AutoCADにも古いバージョンに変換して保存する機能がありますが、ファイルをひとつずつ開いて作業する必要があります。
DWG Trueviewを使うと、ファイルの一括変換ができるので、作業時間の短縮につながります。

DWFにマークアップができるDesign Review

Design Review(デザインレビュー)は、PDFやJPGも表示できるビューアーです。

Design Reviewの使い方は?

Design Review 公式サイト:https://www.autodesk.co.jp/products/design-review/overview

こちらのページからソフトをダウンロードして使います。
「DWG Trueview」とあわせて使うので、両方ダウンロードしておくのがおすすめです。

>Design Reviewってどんなビューアー?

Design Reviewは、DWF、DWG、DXFファイルの表示ができるビューアーです。
PDFやJPGも表示できるので、ビューワーひとつであれこれ確認したい方にもおすすめです。

AutoCADがなくてもDWFファイルを共有できる

Design Reviewを使うと、DWF(インターネットで図面データをやりとりするのに適した圧縮形式)ファイルの図面データにマークアップができます。
これはDesign Reviewだけの機能で、設計担当者とのやりとりがよりスムーズになります。(*3 )

DWFファイルに保存したマークアップは、AutoCADで開いた場合にも表示されます。
AutoCADでマークアップの内容を変更できるので、修正済みなどのコメントも追加できます。

Design Reviewを使うと、AutoCADがなくても設計担当者と同じファイルを共有できます。
マークアップでやりとりできるので、修正や相談がスムーズに進められます。

まとめ

普段使っているスマホのフォトやアルバムも、インターネットのブラウザも、すべてビューワーのひとつです。
ビューワーは見ることに特化したソフトですが、かんたんな加工や編集ができるものも増えています。

AutoCADのビューワーも同じように使えます。
機能がシンプルなので、CADを使ったことがない人の練習用としてもおすすめです。

普段からAutoCADを使っている人も、こんな使い方ができます。

・外出先でのメモとして、図面にマークアップ
・スマホやタブレットからブラウザを開いて図面を確認、計測する

ビューワーの使い方はさまざまです。
無料で使える便利なビューワーを、ぜひ今後の業務にお役立てください。

 

大手ゼネコンBIM活用事例と 建設業界のDXについてまとめた ホワイトペーパー配布中!

❶大手ゼネコンのBIM活用事例
❷BIMを活かすためのツール紹介
❸DXレポートについて
❹建設業界におけるDX

 

▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

◆参考URL
*1 オートデスク「Autodesk Viewer の共有ビューでコラボレーションするには」
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad/learn-explore/caas/CloudHelp/cloudhelp/2019/JPN/AutoCAD-Core/files/GUID-236509A5-54F2-4577-A1EE-5B424F53FB05-htm.html
*2 オートデスク「AutoCAD の図面を古いファイル形式で保存する方法」https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad/learn-explore/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/How-to-convert-a-dwg-file-to-a-previous-format.html
*3 オートデスク「設計のレビューにマークアップを使用する」https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad-lt/learn-explore/caas/CloudHelp/cloudhelp/2019/JPN/AutoCAD-LT/files/GUID-6CCF63E7-4F8E-412C-B070-19EF3D3A7F37-htm.html

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP