1. TOP
  2. ブログ
  3. 博物館を超える価値を提供?Google Arts and Cultureの真価に迫る

博物館を超える価値を提供?Google Arts and Cultureの真価に迫る

インターネットを利用することで、今やさまざまな情報を自由に手に入れることができるようになりつつあります。これまでは博物館や美術館に行かなければ見られなかったアート作品も、ネットで検索すればいくらでも情報を得られます。

Googleはそんなアート鑑賞のあり方をより追求すべく、Google Arts and Cultureと呼ばれるサービスの提供を進めています。今回は、Google Arts and Cultureがどのようなサービスを提供し、どんな価値を創出しているのかについて、解説していきます。

①Google Arts and Cultureとは
②Google Arts and Cultureでできること
③Art Transferの凄いところ
④Google Arts and Cultureの可能性

Google Arts and Cultureとは

Google Arts and Cultureは、インターネット経由で世界中の美術品を検索し、自由に閲覧することができるサービスです。同サービスで提供されている美術品のデータはいずれも高画質に提供されており、まるで実物を眺めているかのような体験を、家にいながらにして体験することが可能です。

公式サイト:https://artsandculture.google.com/

Google Arts and Cultureでできること

Google Arts and Cultureでは、これまでは実現が難しかった美術品データへの自由なアクセスを可能にしています。ここでは、同サービスを使ってできることをもう少し細かく見ていきましょう。

極限まで近づいて芸術作品を鑑賞できる

Google Arts and Cultureの一つ目の特徴は、超高画質で美術品のデータが公開されているという点です。美術館を訪れて作品を鑑賞する場合、人気の作品ほど多くの人だかりができており、閲覧の際には少し離れて鑑賞する必要があるため、鑑賞者が必ずしも満足がいくレベルで楽しむことができるとは限りません。

一方でGoogle Arts and Cultureでは、ライセンス面での問題をクリアにした画像データが公開されているため、通常の写真では楽しめないレベルの画質で閲覧が可能です。ズームをすればするほど、作品の繊細なタッチまで楽しめるようデータが提供されているため、心行くまで堪能することができます。

豊かなコレクション検索機能を利用できる

Google Arts and Cultureでは、世界中の美術品を独自に提供しているだけでなく、ユニークな検索機能を使ってアート作品を探し出すことも可能です。

世界中の作品をランダムに表示してくれたり、作風ごとにカテゴライズして紹介したり、さらにはガイドツアー機能を利用できたりと、新たな作品との出会いも演出してもらうことができます。

単なるライブラリにとどまらず、あまりアートに対して関心のない人でも楽しめるサービスというのが面白いところです。

ストリートアートも表示できる

Google Arts and Cultureが面白いのは、普通に美術館などに行くだけでは楽しめないようなアート作品も公開されています。例えばグラフィティアートのように、世界中の街に点在している作品を地図から選んで閲覧ができます。こういったアートを美術館に収蔵することは難しいものですが、デジタルデータとしていくらでも閲覧ができます。

無料で利用できる

また、同サービスは無料で利用ができるのも嬉しいところです。美術館であれば入館料を取られるのが一般的ですが、Google Arts and Cultureでは入館料は必要ないだけでなく、現地へ赴く必要もないため、財布に優しいサービスであると言えるでしょう。

Art Transferの凄いところ

Google Arts and Cultureでは、内部サービスの一環としてArt Transferと呼ばれる機能を提供しています。ここでは同機能の特徴について、簡単にご紹介します。

好きな写真を名画のように変換

Art Transferの主な機能は、自分が気に入った作品を名画のようなタッチに変換し、保存ができるというものです。風景写真や人物写真など、写真の形態が問われることもないので自由に試してみることが可能です。

これといった実用性はないものの、写真加工アプリとしては非常に質が高く、Googleの画像認識技術のレベルの高さが窺えます。

多様なアーティストの作風を選べる

また、Art Transferによって写真を加工する際、ゴッホやフリーダ・カーロ、葛飾北斎など、さまざまなアーティストのテイストを選んで変換することができます。同じ写真でも、作風を変えることで大きな印象の変化を楽しめるため、色々と試したくなる仕組みとなっています。

同じ対象物でも、作風を変えることで大きく印象が変化することを一瞬で楽しめるのは、エンタメとしての面白さだけでなく、芸術的な感性を養う上でも役に立ちそうです。

Google Arts and Cultureの可能性

Google Arts and Cultureは、現状特別大きなビジネスの可能性を秘めているわけではありませんが、運用の方法次第でアート鑑賞のあり方を大きく変えてくれるかもしれません。ここでは、そんな同サービスの可能性について、少し考えてみます。

現実の美術館を超える価値を提供できる

Google Arts and Cultureの特徴は、一つのサービスを通じて世界中の美術品を一気に楽しむことができるという点にあります。これまでは世界各国を回らなければ堪能できなかったものが、簡単なキーワード入力で実現できるようになりました。

単に画像データとして出力するだけでなく、現実とみまごうほどの画質であったり、360度パノラマで作品や博物館を楽しめたりと、使い方も無限大です。場合によって、現実の美術館を越える、あるいは完全に別個の鑑賞媒体として活躍する可能性もあるでしょう。

視覚技術の進化で更なる運用方法が見つかる可能性も

Google Arts and Cultureは今のところスマホやPCでの利用が想定されていますが、VRやARといった技術レベルが向上すれば、さらにポテンシャルを引き出せるかもしれません。VRゴーグルを使った擬似的な博物館ツアーなど、出力媒体のレベルが高まるだけで、容易に新しいエンターテイメントとして成立することが予想できます。

おわりに

今回は、Googleの提供するArts and Cultureについて、その可能性や魅力をご紹介しました。無料で高品質な美術品データを閲覧できるだけでなく、アートを楽しく鑑賞するための仕組みが備わっており、ポテンシャルの高さを感じさせる仕組みを備えています。

今後の技術革新次第で、より便利でためになるサービスへと進化するかもしれません。

大手ゼネコンBIM活用事例と 建設業界のDXについてまとめた ホワイトペーパー配布中!

❶大手ゼネコンのBIM活用事例
❷BIMを活かすためのツール紹介
❸DXレポートについて
❹建設業界におけるDX


▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP