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【SF駐在所より】サンフランシスコ名所の1つ、Autodesk Gallery訪問レポート

※キャパサンフランシスコ駐在所代表代表の簗瀬がお送りするレポート記事です。

【会社からのお知らせ】キャパサンフランシスコ駐在所代表紹介

Autodesk Gallery(オートデスクギャラリー)とは

オートデスクギャラリーは、CADなどのデザイン系ソフトウェアで有名なAutodeskが運営するギャラリーです。ソフトウェアそのものの展示ではなく、Autodeskのソフトウェアを使用して作られた建築・製品を紹介しています。
場所はサンフランシスコの街中で、海にほど近く風光明媚なエリアのビルの中にあります。エレベーターで2階に上がると、ドアが開いたすぐそこが冒頭の写真のようなギャラリーのホールになっています。とても落ち着いた雰囲気で、博物館のような感じです。

オートデスクギャラリーは、世界中の優れたデザインとエンジニアリングを結び付け、創造的なプロセスを駆使し、人々が新しいテクノロジーを使用してより良い世界を想像、設計、作成する方法を示しています。
WiredマガジンとSan Francisco Chronicle(地元新聞)で、訪問すべき最高の目的地のひとつにも選ばれています。
展示されているカテゴリーは、次のようなものです。
• 建築関係
• アート
• 車などの移動関係
• 製造関連
• エンターテインメント

それでは、主な展示物について見て参りましょう。

上海タワー模型

上海タワーの模型です。 世界第二位、中国で最も高いビルになります。128階建てで、何と14階ごとに公園があるそうです。模型の色が少し白っぽくなっているフロアが、天井高9mの公園になっています。地上から遠く離れた高層階なのに、木々の間でフリスビーをしたり、犬を散歩させたりもできるなんてすごいですね! どんな感じなのか、実際に体験したいところです。特に最上階近くの公園(不思議に言い回しですが)では、普通にしていれば地上にいるのと変わらない感じなのに、窓に近づくと何百メートルも地上から離れている!という感覚を味わってみたいものです。

日本の建築現場紹介ビデオ

上海タワー模型の向かい側では、建築現場の紹介ビデオが流されていました。良く見てみると、日本の建築現場!日本でもAutodesk製品は、広く使われているということかと思います。

Bay Bridge改修プロジェクト

サンフランシスコと対岸のオークランドを結ぶ橋が、Bay Bridge。オークランドから中間地点のエンジェルアイランドの部分を改修して、安全で美しいブリッジが誕生しました。 夜にはイルミネーションがきれいです。
地震で大きなダメージを受けた苦い経験を教訓に、地震に備えた設計となっています。交通量が非常に多い橋ですが、Autodeskのシミュレーションを活用することで、日々の交通に大きな支障をきたすことなく、工事が進められたとのことです。

California Academy of Science(科学博物館)

ご覧頂ければお分かりの通り、非常に美しい建造物です。ただ美しいだけではなく、建物としての機能を十分発揮できるような設計になっているのです。
屋根は緑化されており、15cmの土の層が断熱効果をもたらします。外光をふんだんに取り入れることで電気照明を削減しつつ、熱を通しにくいガラスを使用することで、連暖房効果を保っています。環境に優しい、サステナブルな建築物なのです。

ナイキシューズ

どうしたら良いシューズが出来るか悩んでいた時に、ヒントになったのがお菓子のワッフルだったそうです。そして開発されたのが靴底をワッフル状にしたシューズです。現在はより優れたデザインが採用されていますが、ナイキのシューズ開発の姿勢は昔から、アスリートと直接話をするというものでした。
ここに展示されているのは、バスケットボールのスーパースター「コービーブライアント」のシューズです。 ナイキはコービーがどのように動き、どのような負荷が足にかかるかを研究し、コービーの試合でのパフォーマンスが最高になるように作り上げたのです。 その可視化やシミュレーションに活躍したのが、Autodeskのソフトウェアです。

軽量ハイパフォーマンスの飛行機エンジン

南アフリカのプロジェクトの為に、デジタルプロトタイピングを駆使して開発されました。
この飛行機では燃料効率を高める為に、ガソリン、航空機用燃料、そしてバイオ燃料という3種類の燃料を使っており非常にユニークです。
Autodeskのソフトウェアを使って、環境に優しいデザインとなるように画面上でプロトタイプを作り込んで、そして実際のプロトタイプを作ることで効率が各段に向上しました。

簡易未熟児インキュベーター

新生児が未熟児の場合、適切な処置をしないと後遺症が残ったり、最悪死に至ります。それを防ぐにはインキュベーターで未熟児を育てる必要があるのですが、発展途上国においては、インキュベーターを大量に用意することができない事情があります。高額で、そして電源が必要となるからです。
この状況を改善しようと、スタンフォード大学の学生が開発を始めました。 Autodeskがソフトウェアを無償で支給し、出来上がったのがこの製品です。ポータブルで価格は$400、そして電源は常に必要とする訳ではありません。
一旦温められると、6時間適温を保ち続けます。インドでは出生体重が1kg程度の未熟児をこの簡易インキュベーターで育て、9か月後に無事健康になったという実績があります。
問題を認識し、何とか解決したいと強く思い、そして実際に問題を解決し得るプロダクトを世に出した素晴らしいケースではありませんか!

未来の飛行機

静止画だけですと分かりにくいのですが、未来に飛行機のシュミレーションビデオです。「合成生物学」を取り入れてデザインしているとのことです。
機体の先頭の方は展望室のようになっており、何か面白いものがあると座席が自動でそちらに動いて見物できるようになっています。機体中ほどには多目的エリアがあって、ミーティングをしたりゴルフシュミレーションで遊んだり。なかなか楽しそうです。
2050年のモデルだそうですが、早くこうなって欲しいものです。

Legoの恐竜

皆さんもご存知Legoです。Legoはデザイン能力を発揮させるのに役に立ちます。
この恐竜は、62,000個のLegoで作られています。 このLegoブロックを作るのに、Autodeskのデジタルラインが使われているとのことです。こんなところにも、Autodeskが使われているのですね。

メルセデスベンツ「バイオーム」車

写真の車は、種子から成長した軽量の生物学的材料で作られた、メルセデスベンツのコンセプトカー「バイオーム」です。
バイオームの材料は、遺伝子組み換えされた独自のDNAにより、メルセデスベンツの苗床で栽培されています。そして、通常ハリウッドの超大作で使われているMayaソフトウェアを使用。MayaとAliasの両方の工業デザインソフトウェアの3Dデータを使用して、わずか1か月で制作したフルサイズの外装モデルがこれです。
種から車のボディを作るなんて、とても考えられません。。。

未来のフェラーリ

今度はフェラーリです。
車の作り方も変わっていきます。時代に沿ったデザイン・製造の為に、フェラリーはコンテストを開催しました。満たすべき条件は、①サステナブルであること ②環境に優しいこと ③すぐれた技術であること そして4つ目は、何と言ってもフェラーリですから ④早い事! コンテストの結果は、韓国の大学のチームが優勝したそうです。
写真のフェラーリは2025年モデルで、世界のどこよりも、ここオートデスクギャラリーで見られるのです!

一度是非訪れてみてください!

この他にも、洋服関係、芸術品、義足、などなどたくさん展示されていますので、サンフランシスコにお出での際には立ち寄られてみては如何でしょうか?
迫力満点のレーシングゲームも楽しめますよ!

ソファもあるし無料コーヒーもあるので、博物館のような雰囲気の中で、デザインの持つ深い意味をかみしめては如何でしょうか?

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