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Mesh for Microsoft Teamsで実現できることは?活用方法や将来性について解説

メタバース領域ではさまざまな企業が活躍していますが、最近ではMicrosoftの動向に多くの人が注目しています。

Microsoft製品はビジネス用途のソフトが豊富に揃っていますが、これと複合現実(MR)を組み合わせたサービスの提供が予定されています。Mesh for Microsoft Teamsと名付けられたこのプロジェクトは、Teamsをより便利に使用するための工夫が施されています。

この記事では、そんなMesh for Microsoft Teamsの活用方法や、今後の将来性について解説します。

目次:

  1. Mesh for Microsoft Teamsとは
  2. Mesh for Microsoft Teamsが取り組む課題
  3. Mesh for Microsoft Teamsでできること
  4. Mesh for Microsoft Teamsの導入事例
  5. Mesh for Microsoft Teamsが目指すもの
  6. まとめ

Mesh for Microsoft Teamsとは

Mesh for Microsoft Teamsは、Microsoftが2021年11月に発表した、仮想空間でコミュニケーションツールであるMicrosoft Teamsを利用できるサービスです*1。

リモートワークの拡大に伴い、TeamsはZoomなどと合わせて急激に普及した会議ツールですが、そのコミュニケーション方法はテキストチャットやWebカメラやマイクを通した会話に限定されていました。Mesh for Microsoft Teamsにおいてもこういった基本的なコミュニケーション方法はそのままですが、最大の特徴となるのがメタバース空間でのコミュニケーションが追加されることです。

複合現実プラットフォームであるMicrosoft Meshとの連携を可能にすることで、仮想空間でのコラボレーションや共有のホログラフィック体験ができるということで、多くの注目を集めました。

エンターテイメントとしての側面が強いメタバースですが、Mesh for Microsoft Teamsの登場によって、ビジネスにおける仮想空間の活用機会が増えると期待されています。

Mesh for Microsoft Teamsが取り組む課題

メタバースでのコミュニケーションを可能にするMesh for Microsoft Teamsは、オンライン上での交流をより柔軟かつ親密なものにグレードアップさせる効果が期待できます。

新型コロナウイルスの感染拡大もあり、国内外では急速な働き方改革が進み、リモートワークの導入率は都市部を中心に増加傾向にあります。ただ、リモート環境はあくまで最低限の就労環境を提供する程度にとどまっているケースもあり、満足のいく働き方がリモートワークによって得られているとは限りません。

特に対人コミュニケーションにおいてはその様式の変更や生身での交流が失われたことで、多くの情報が削ぎ落とされてしまうケースも生まれています。何気ない会話や身体的なコミュニケーションが失われることは、中長期的な組織の成長を阻害する可能性があるでしょう。

そんなオンラインでのコミュニケーションが抱える課題解決に役立つと考えられるのが、Mesh for Microsoft Teamsです。メタバース空間を使って、プロジェクトメンバーがオンライン上で一堂に会することができるようになれば、ただのWeb会議よりもはるかに表現しやすい状況で交流ができます。

Mesh for Microsoft Teamsでできること

Mesh for Microsoft Teamsを介して、ユーザーは多様な手段を使ってチーム内での交流を活性化できます。メタバース空間で使用する自分のアバターを自由に設定し、アバターの状態でTeamsのミーティングに参加できます。

Webカメラを使って従来通りの会議を行うこともできますが、参加ユーザーはWebカメラの映像か、自身のアバターを使うかを選ぶことが可能なのもポイントです。テキストチャットはもちろん、アバターの吹き出しとしてチャットをすることもできるなど、ユーザーの環境に合わせた自然な表現が可能です。

Teams本来のユーザビリティの高さはそのままに、人間と仮想世界の住人が混在する中で会議を行える、ユニークな世界観を構築します。

Mesh for Microsoft Teamsの導入事例

Mesh for Microsoft Teamsは、試験的な導入が一般企業で行われています。米アクセンチュアに導入された際は、新人研修のケースに同サービスを採用し、確かな効果を実感することができました。

新入社員は仮想空間上に設けられたオフィススペースをVRで体験しながら、Teamsを使って研修を受けます。バーチャルオフィスでの業務を想定したプログラムとなっており、バーチャル会議室や役員室なども研修の際に見学することで、現実と仮想空間に境目を感じることなく、どちらの環境でも柔軟に働ける土壌が養われています。

このようなバーチャル オフィスではこれまで数十ものイベントが開催されており、数千人の同社従業員がラップトップから参加しているということです*2。一つの空間をこれだけの人間が、同時に共有できるMesh for Microsoft Teamsのポテンシャルやキャパシティは、今後の働き方を検討する上でも無視できない存在となるでしょう。

Mesh for Microsoft Teamsが目指すもの

Mesh for Microsoft Teamsはまだ提供が始まって間もないサービスですが、今後の課題としては、同サービスを利用するためのVRデバイスの普及です。現状、同サービスをフル活用するためにはVRデバイスをユーザー一人一人が所有する必要があり、ラップトップ単体ではその機能性を十分に活かすことはできません。

ただ、デバイスがより安価に手に入るようになれば、従来のようなオフィスワークの感覚でリモートワークを実現できる可能性を秘めており、ハードウェアの普及による働き方のイノベーションにも期待したいところです。

まとめ

Mesh for Microsoft Teamsは、Teamsをメタバース空間で利用するための新しいサービスです。メタバースの実用性を高める便利なサービスで、Teamsが広いシェアを獲得している以上、今後普及する可能性は高いと言えます。

VRデバイスなどがより広く活用されれば、私たちの働き方にも大きな影響を与えるでしょう。

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参考:
*1 Impress Watch「Microsoft Teamsが「メタバースの入口」に。「Mesh for Teams」」
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1363572.html
*2 Microsoft「Mesh for Microsoft Teams が目指す、「メタバース」空間でのより楽しく、よりパーソナルなコラボレーション」
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/11/04/211104-mesh-for-microsoft-teams/

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